フロントライン
医療や福祉などに関わる、さまざまなボランティアに取り組んでいるのが医療班です。学内で献血が行われる際には、ポスター貼りに始まり、事前案内や当日の呼びかけや献血会場への誘導などを手伝うほか、献血に対する啓発活動にも努めています。
有瀬キャンパスの近くにある高層住宅集会所では、周辺にお住まいの高齢者の方々とおしゃべりを楽しむ「ふれあい喫茶」を実施。独り暮らしの高齢者らが交流できる機会づくりに取り組んでいます。春や夏、クリスマスなど、年に数回はイベントを企画して開催。さらには絵手紙での交流も楽しんでいます。
ポートアイランドキャンパスの近くにある病気と闘う子どもとその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス神戸」も活動の場です。手作りのお菓子などを振る舞う「ミールプロジェクト」や、ハウスの清掃を行い子どもたちがいれば一緒に遊ぶ「スマイルクリーンプロジェクト」など、利用者の皆さんの心が和らぐ活動をめざしています。
世代やバックボーンを超えて、地域に住む方々にとって大切な“つながり”を広げていくことも目標に置き、活動に励んでいます。
さまざまな活動に携われるのは
医療班ならでは。
地域の方々との交流を深め、
医療的な面での貢献も
めざします。
ボランティア活動支援室 学生スタッフ
医療班リーダー 植村 晴衣さん
(現代社会学部 社会防災学科 2年次生)
何か人の役に立つことがしたいと考え、ボランティア活動支援室の学生スタッフになりました。普段関わることの少ない高齢者や兵庫県赤十字血液センターの方々など、さまざまな交流ができるのも医療班の魅力です。
学内献血の活動を通じて、赤十字血液センターの職員の方の話を聴くことで、輸血によって救われる命の尊さや、新生児医療や再生医療の大切さを知りました。私自身の考えの幅も広がりました。
医療班には、さまざまな専攻の学生がいて、それぞれの学びを活動に生かせるのもいいところ。私自身も、社会防災学科の学びを生かし、高齢者の方々に対し、クイズ形式で防災について伝えることができました。
また、医療班のリーダーとしては、学年や学部の壁を越え、メンバーが十分に内容を把握して活動できるようにすることを意識しています。それぞれの活動にみんなの意見を反映できるよう、ミーティングでは質問や相談をしやすい雰囲気づくりを心がけています。
他班とのコラボ企画や学外の方との調整など、幅広い取り組みに携われるのも私たちのチームならでは。他班と助け合うことで得た気づきは、医療班としての成長にもつながっています。これからも交流を深めるのはもちろん、医療分野で地域の方々に貢献し、私たちならではの貢献ができるような活動をしていきたいです。
地域高齢者との交流活動
ボランティア活動支援室 学生スタッフ
医療班 成田 七海さん
(栄養学部 栄養学科 3年次生)
毎月第4土曜日には、地域包括支援センターの方々と一緒に集会所に来られた高齢者の皆さんにお茶やお菓子を提供する「ふれあい喫茶」を開いています。ほっとくつろげる憩いの場を提供するとともに、最近では体操や脳トレ、クイズなどのレクリエーションも企画するなど、より楽しんでもらえるよう工夫しています。
2024年のサマーボランティアでは、集会所での夏祭りを企画し、リーダーを担当。ゼリーカップを利用した風鈴づくりや、花紙でつくった金魚で金魚釣りゲームなどを企画し、開催したところ、普段は参加のなかった地域のお子さんたちにも参加してもらえて盛り上がり、世代を超えた交流につながりました。たくさん笑顔があふれ、「来年もぜひ」という、うれしいお言葉をいただくことができ、2025年にも開催を実現することができました。
参加いただいた方に笑顔になって帰っていただけるのが一番の喜びです。活動を通じて何を必要とされているのかを考えることができるようになり、以前より周りを見て動けるようになりました。
