~法学検定試験合格体験記~ 担当教員・受験者インタビューフロントライン

~法学検定試験合格体験記~ 担当教員・受験者インタビュー 法学試験で自分を変える、成長する! 「合格までの道のり」「将来にどう活かすか」

2014年の法学検定試験のなかから、法学部の4年次生、西川静香さんと永井ちひろさん、そして、学部生への法学検定試験の広報活動や受験のとりまとめを担当している小川一茂准教授に、合格を受けての感想や受験対策についてなど、経験談を語っていただきました。

Part1 合格までの道のり

合格した感想は?

法学部法律学科 4年次生 西川静香さん

西川さん

私の場合、3年次生の春から千足先生の行政書士講座を受けていました。行政書士試験が終わった後の約1カ月後に法学検定試験が実施されるうえに、同じような科目も多いということで勧められて挑戦してみました。

一番難易度の高いアドバンスト〈上級〉コースで、合格者全体の7位で合格したのですが、一生懸命努力したことが結果に出たことが素直にうれしかったです。

小川准教授

アドバンスト〈上級〉コースは特に難関で、例年、受験者全体の2割ほどしか合格しません。そのなかで、神戸学院大学の2014年度合格者は14名。過去になかった合格者数で、正直驚いていますね。

今回本学は、アドバンスト〈上級〉コースの団体の部で合格者数全国1位となって表彰されましたが、表彰には個人の部もあって、こちらは5位までが表彰されます。

西川さん

私は7位だったので、ちょっと惜しい感じ(笑)。でも、受験するからにはよい結果をと思っていたので、形になって満足しています。

永井さん

私は、講座を受講せず独学で試験勉強をしました。実は、2年次生のときにスタンダード〈中級〉コースを受験したのですが、落ちてしまってたんです。それで今回、スタンダード〈中級〉コースに、もう一度独学で再挑戦して合格できたので喜びもひとしおでした。でも、一番喜んでいたのは、両親ですね(笑)。

試験勉強で工夫したことは?

法学部法律学科 4年次生 永井ちひろさん

西川さん

法学検定試験の勉強に時間が割けたのは、実質1カ月間でした。私は、行政書士のほか公務員対策講座も受講していたので、それぞれの勉強を両立させるのがとにかく大変でした。

図書館が開く朝9時から、キャンパスの門限の夜9時までの間のほぼ一日、授業以外の時間を試験対策の勉強に当てました。行政書士講座が終わったあと、千足先生に「法学検定試験」の対策を教えていただくのですが、終了後も受講生で教室に残って自主的に勉強していました。これは、行政書士試験対策講座のときから習慣化していたことです。仲間と一緒に勉強することで、苦しい時期も乗り越えることができたと思います。

永井さん

私は、市販の過去問題集を買ってきて、それを中心に勉強しました。問題集は600ページくらいあるのですが、1日に一項目ずつ、このページの問題は今日解いてしまうといった形でとにかくコツコツと勉強。最終的には、全ページを3回ほどくり返して問題を解きました。通学時間を利用したり、授業以外の時間は試験勉強に当てました。

ただ、ひとりで勉強するのは本当に大変。モチベーションを保つのも一苦労でした。母が差し入れにと私の大好物のチーズケーキをつくってくれたり、友だちも気晴らしに外出に誘ってくれたり、ずっと応援してくれて、周囲の励ましに随分支えられてきたなと思います。

西川さん

私も、家族の支えは大きかったですね。私は加古川に住んでいるのですが、試験が終わるまでは週末も含めて大学に通い詰めの毎日。母が心配して、毎日のように車で送り迎えをしてくれました。「毎日勉強でしんどいやろ」って(笑)。これは、挫折できないですよ。

Part2 合格を将来にどう活かすか

試験勉強への取り組みで成長したことは?

法学部法律学科 小川准教授

西川さん

何事にも挑戦してみる。そういった態度が身に付いたことでしょうか。

2年次生までの私には何の目標もなく、自分を変えたいと思って千足先生の宅地建物取引士資格講座を受講しました。そこで合格することで、どんどん勉強に対する意欲が増し、行政書士資格、法学検定試験にもトライする気持ちを持つことができました。結果がついてきたことで、自分に自信が持てるようになったことも大きいですね。

公務員を志望したのも、試験勉強がきっかけです。毎日、新聞を読むことで世の中の仕組みが理解できるようになり、行政に興味を持つようになったからです。

永井さん

一度目の法学検定試験は落ちてしまい落ち込みましたが、再チャレンジしてスタンダード〈中級〉コースの合格を勝ち取ったことで、失敗にもめげずに頑張る力が備わりましたね。

苦手なところを分析して克服するという、効果的な勉強法も身に付いたと思います。

小川准教授

アドバンスト〈上級〉コースやスタンダード〈中級〉コースは、付け焼き刃の勉強では歯が立ちません。彼女たちが合格したのは、合格するという明確な目標を掲げて、それに向かって計画を立てて勉強したからです。社会人になれば、常に結果が求められるため、自分で計画を立てて確実に実行するという姿勢は非常に大切。必ず、将来役に立つ経験になると思います。

将来、検定試験の経験をどう活かしたい?

西川さん

神戸市職員をはじめ地方自治体の公務員や、国家公務員一般職、国税専門官なども視野にいれて猛勉強しているところです。これまで資格・検定試験で培った経験を活かして無駄なく計画的に実行できているので、あとは自分を信じて頑張るだけ。そうすれば、結果は自ずとついてくると思っています。

永井さん

私は、就職活動のまっただ中。食べることが大好きなので、食品関連企業や、人と関わる仕事がしたいということもあり、金融業界なども目指して活動中です。面接では、挫折にも負けずに頑張り抜いて試験に合格できた粘り強さをアピールしたいと思っています。

小川准教授

公務員や金融業界などの仕事では、法学検定試験で勉強した内容を直接的に活かすことができると思います。ただ、法学検定試験と一見無関係の企業に関しても、合格が難しい検定試験をクリアした努力や頑張りは十分評価していただけると思います。

西川さんと永井さんのように合格を手にすることは、もちろん素晴らしいことです。ただ、たとえ不合格であっても、何が原因だったかを自分なりに考え、それを修正し次に活かす態度さえ身に付けることができれば、それだけでも大きな経験になると思います。

失敗できるのは、学生時代の特権。そう前向きに考えて、ぜひチャレンジしてほしいですね。

  • 何事もチャレンジ。思い切って行動すれば、どんどん成長していく自分に出会えるはず!
  • できるだけ多くの学生に挑戦していただき、将来につながる力を手に入れて欲しいです。
  • 一人きりで挑戦しても、勉強とリラックスタイムのメリハリをつけて頑張れば大丈夫!
フロントライン 一覧