2014年6月、防災・社会貢献ユニットと社会防災学科の女子学生による、自主的に防災啓蒙活動を行うグループ「防災女子」が誕生。“女子力”で防災を発信すべく、お揃いのピンクのポロシャツに身を包んで元気いっぱいに活動中です。

2014年11月から活動を本格的に開始し、女子学生ならではの斬新なアイデアを発信

「防災女子」には、防災・社会貢献ユニットの2年次以上の希望者と社会防災学科の1年次の女子学生全員が参加。現在、総勢18名で活動しています。立ち上げ当初は、さまざまな年代の女性との意見交換を行う神戸市婦人市政懇談会や、「ひょうご女性未来・縹(はなだ)賞」の防災に関するパネルディスカッションに参加。若いお母さんたちが組織するNPO法人主催の「Stand for mothers@大阪 防災ワークショップ」に防災食づくりの補助スタッフとして加わるなど、自分たちにどのようなことができるかを幅広くリサーチしてきました。

2014年11月11日には、神戸市主催の「2014大学生が創るKOBEの未来に向けた政策提案コンテスト」の中間報告でプレゼンテーションを行い、11月15日に神戸市危機管理室と共催の女子会「Girls Party 非常食系女子」を危機管理センターで実施。非常食をアレンジした料理の試食会を開き「防災女子」としての活動の第一歩を踏み出しました。

今後は、避難所でのよりよい生活を実践する試み「防災サバイバルキャンプ」など、神戸市危機管理室と共同で行う活動や、防災の「出前授業」を神戸市内の中学校で行うこと、また、企業とコラボレーションして防災グッズの販売を目指すことも計画。幅広い活動を積極的に展開していく予定です。

VOICE 現代社会学部社会防災学科 1年次生 池野 早智さん さまざまな活動を活発に行い最終的には情報発信ができる立場に

社会防災学科には、国際協力分野に関心があり入学しましたが、授業を受けるうちに防災教育に興味を持つようになりました。そんなときに、20、30代の防災意識が高い女性の全国的な組織「防災ガール★」の活動を知ることに。自分も同じような活動がしたいと考え始めていたときに「防災女子」のメンバーに誘われ「ぜひ参加したい!」と思い、一緒に活動することになりました。

参加した女子会「Girls Party 非常食系女子」では、非常食のチキンライスを活用し、オムライスをつくるなど、よりおいしく食べられる工夫をして試食をしました。こうした内容は、定期的に開かれるミーティングのなかで相談しながら決定します。これからは、後輩の私たちがしっかりと引き継いで、より強固な活動にしたいと考えています。

「防災女子」の活動は、授業ではなかなか考えることのない“女性の視点”で防災を考えるよいきっかけとなりました。今は始まったばかりで試行錯誤していますが、活動が軌道に乗れば地域の方々にも参加していただけるイベントを企画したいと考えています。最終的には、「防災女子」が防災に関する情報発信基地のようにしたいと思っています。

活動の詳細は「防災女子」のホームページ『防災女子の部屋』まで
http://www.bosaijyoshi.com