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[Project2] 大学生の神戸招へいプログラムを実施

東北と神戸の学生が交流することでお互いが震災からの復興を学ぶ

阪神・淡路大震災を経験した神戸に被災地の方々を招き、神戸での震災体験を伝えお互いの体験を共有することで絆を深め、双方のボランティア活動に生かしていきたい―。こうした想いで2013年からスタートしたのが「神戸招へいプログラム」です。

第1回目は昨年の2月に、仮設住宅に住む方をお招きして実施されました。第2回目は、10月に東北学院大学・東北福祉大学・尚絅学院大学・石巻専修大学から各2名(尚絅学院大学からは3名)合計9名の学生が参加。3泊4日で神戸市内に滞在し、ポートアイランドキャンパスでの懇親会、人と防災未来センターの見学、阪神・淡路大震災の震災語り部ボランティアによる語り、専門家やNPO法人代表の方々による講演などに参加しました。

継続的に実施することで今後のボランティア活動の担い手を育成

第2回目に実施したプログラムでは、復興支援についての意見交換会を開催したり、神戸の学生が東北の学生に神戸の街を案内するなど、学生同士で交流する場が設けられました。

東北の学生に阪神・淡路大震災に関する知識を学んでもらうことだけでなく、こうした交流を通じて次世代のボランティア活動の担い手を育成することを目指した第2回目の「神戸招へいプログラム」。今後も、学生の参加を含めたプログラムの継続的な実施が予定されています。

Voice


人文学部人間心理学科 3年次生 北出 理奈さん

将来は臨床心理士になり心理面から支援したい

私は、2回の「神戸招へいプログラム」に参加しました。10月に行われたプログラムでは、内容を企画する段階から参加。事前に東北を訪ね、参加学生に実施してほしい内容をヒアリングして準備をしました。私は受け入れ側の学生スタッフを束ねるリーダーとして、ボランティア経験がほとんどない学生スタッフの指導をしながら本番に備えました。そのかいもあって、スムーズに進行できたと思います。

プログラムの内容で一番印象に残っているのは、学生時代に起こった阪神・淡路大震災を契機に学生で初となるNPO法人を立ち上げた方のメッセージ。「失敗を恐れるな」「やりたいことより、やるべきことを探せ」といった熱いメッセージが心に響きました。また、学生同士が交流する機会がたくさん設けられていたこともあり、東北の学生と深く交流できたのも収穫でした。プログラム終了後も東北の学生たちと連絡を取るようになり、ボランティア活動のため東北に行った際に合流。ともに行動することで辛い心のうちに触れることができ、今後も一緒になって東日本大震災の支援活動を続けていくことを改めて決意する機会となりました。

私は今、臨床心理士になるため大学院進学を考えています。将来は、専門性を生かして被災者の方々の心のケアをすることが夢。そのためにも、ボランティア活動を続けていきたいと思います。

神戸学院大学による東日本大震災復興支援のこれまでの歩みと成果
  • Project1:少人数滞在型プログラムを実施
  • Project2:大学生の神戸招へいプログラムを実施
  • Project3:水産加工企業へのインターンシップと東北応援物産展の開催

【学生による復興支援報告会】『東日本大震災復興支援と学生ボランティアの可能性』を開催


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