図書紹介

書名：卍・卍の博物誌―第二部海外編―
著者：植村 卍 人文学部教授
発行所：晃洋書房
発行年月日：2010年3月10日（203ページ）

日本経済新聞、神戸新聞でも掲載された『卍・卍の博物誌―第一部日本編』の続編である本書は世界中に散在する「卍・卍」を研究したものである。「卍・卍」は仏教のシンボ ルとしてのみ理解されがちだが、そうではない。中国では黄河文明で、インドではインダ ス文明で、古代ギリシア文明でも用いられていた。この研究によってそれは護符などに用 いられるものの、終局的には「正と死」のシンボルとして使用されたことが明らかになった。