地域との取組例フロントライン

自分たちの「里川(さとがわ)」を守り育みたい―
地域住民手作りのエコ活動に参加

「伊川を愛する会」とは

神戸市西区の本学有瀬キャンパス近くを流れる伊川。この伊川流域の地域の自治会が中心となって結成された組織が「伊川を愛する会」(盛脇 格会長)です。「伊川を愛する会」は、1986年ごろより、伊川の改修工事で自然を残す工法が取り組まれ、多自然型の川と変わるとともに、地域住民の交流の場として同時に河川敷に造設された区民広場の完成を機に、住民たちの手で伊川の美観を保つとともに地域のより一層の交流を願い1994年3月に設立されました。現在、個人会員は170名を超え、法人会員数も130あまりを数える大きな組織となっています。会の主な活動は、クリーン作戦(清掃活動)をはじめとした、地域交流活動や研修会などを実施しています。特に、例年12月の第1日曜日と2月中旬の土曜日に実施される伊川流域を清掃するクリーン作戦と、8月に開催される地域交流活動の一大イベント「伊川リバーフェスタ」には、毎年多くの住民が参加します。また、研修会では、「子ども淡水教室」「伊川の生き物教室」など、大人から子どもまで幅広い年代を対象にさまざまなテーマを設けて開催。地元住民だけでなく、他地域の方々も多数参加し人気となっています。2年前からは桜の苗木のオーナーを募集し(有料)、毎年植樹を行い伊川の堤防を桜並木にすることを目標とした「伊川千本桜の会」プロジェクトをスタート。昨年は132本、今年は38本の植え付けが行われました。

子どもたちが水に親しむ貴重な機会となっている「伊川リバーフェスタ」
子どもたちが水に親しむ
貴重な機会となっている
「伊川リバーフェスタ」
イベントや研修会などに参加の子どもたちには缶バッチをプレゼント。伊川流域を描いた絵葉書なども販売
イベントや研修会などに参加した
子どもたちには缶バッチをプレゼント。
伊川流域を描いた絵葉書なども販売

本学との関わり

「伊川リバーフェスタ」では、本学学生も出演者として参加し、バンド演奏を熱演
「伊川リバーフェスタ」では、
本学学生も出演者として参加し、
バンド演奏を熱演

こうした「伊川を愛する会」の活動には、本学学生団体協議会所属の体育会・文化会の学生や教職員もボランティアで参加しています。主に、クリーン作戦や「伊川リバーフェスタ」会場周辺の清掃活動に加わり地域住民とともにゴミ拾いに汗を流しています。また、「伊川リバーフェスタ」では、バンド演奏など出演者としても登場。これまで、フォークソング部やブルース研究会、チアリーダー部などがパフォーマンスを行い、日頃の練習の成果を披露しています。そのほか、「伊川千本桜の会」主催で行われた今年の桜祭りでは、本学吹奏楽部と写真部が参加し、イベントの盛り上げに一役買いました。

「伊川を愛する会」会員募集中

「伊川を愛する会」会員募集中

【会費】 個人会員 1,000円/法人会員 3,000円
【連絡先】 〒651-2111 神戸市西区池上4-15-2
(西区伊川谷連絡所内) TEL 078-974-0001
※「伊川千本桜の会」の植樹オーナーを希望される方は、

「伊川を愛する会」
総務部副部会長 井上 武司 氏

神戸学院大学の学生や教職員の方々には、クリーン作戦や「伊川リバーフェスタ」の清掃を手伝っていただいていますが、こうした作業にはかなりの人手が必要なこともあり大変助かっています。皆さん、テキパキと動いていただけるので、これからもずっと力を貸していただきたいですね。今のところ、清掃活動や「伊川リバーフェスタ」への出演が主な参加となっていますが、できれば、学生のみなさんには、こうした従来型の参加だけではなく、例えば、研修会の講師として、あるいは、「伊川リバーフェスタ」の企画スタッフなどにも参加していただくことで、会の活性化が図られるのではないかと期待しています。また、こうした形での参加は、学生にとっても社会での貴重な学びの場となることでしょう。伊川は、多種多様な地区の自然を育み、古くから農業用水に使用されるなどわれわれ地元住民の生活に密着した恵み豊かな川です。この“里川”である伊川の自然を守り、次世代へと受け継いでいくことが「伊川を愛する会」の使命だと考えています。そのためにも、地元住民、企業、そして神戸学院大学の学生を含めたこの土地に関わるすべての方々が伊川に関心を持ち、より多くの方々が会の活動に参加していただけたらうれしいですね。

地球環境の未来と防災を考える
「地球環境防災フォーラム」がポートアイランドキャンパスで開催

「地球環境防災フォーラム」とは
2008年5月に神戸ポートアイランドで行われる「G8環境大臣会合」ににあわせ、本学主催で実施されるイベントが「地球環境防災フォーラム」です。シンポジウムや講演会、写真展などを通して、環境問題と防災の最前線で活動している専門家と学生や参加者が、ともに地球の未来について考える機会にしようという目的で開催されます。

期間:2008年5月10日(土)~25日(日)
場所:ポートアイランドキャンパス B号館

  • シンポジウム 「異常気象と災害」
    5月17日(土)13:00~15:30
    第1部(講演会)/第2部(パネルディスカッション)
  • 講演会 「生物多様性保全と地球環境問題について ~保全活動の現場から学んだこと~」
    5月10日(土)13:00~14:45
  • アラスカフォトライブ「極北からのメッセージ」
    5月10日(土)15:00~16:30
  • アラスカ写真展「アラスカ ~神秘の原野~」
    5月10(土)12:00~25日(日)16:00
  • 学生・生徒による発表会・ワークショップ「未来のまちを考える~地球から世界へ~」
    5月17日(土)10:00~16:00

※各イベント内容などの詳細は、専用ホームページに掲載しております。
※イベントの詳細については、次回のフロントラインでお伝えします。

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