学生の取組例フロントライン

学生団体の団結力と実行力で
学内外の清掃活動を積極的に実施

「クリーンアップ神院」の活動

毎年ゴールデンウィーク明けの5月初旬、本学学生団体協議会の主催で「クリーンアップ神院」と呼ばれる学内清掃活動が行われています。昼休みの30分間、体育会や文化会の課外活動団体所属のメンバーが有志で集まって、ポイ捨てされたタバコの吸い殻などキャンパス内のゴミを拾ってまわるというもの。この清掃活動は5日間かけて実施され、昨年からは、有瀬キャンパスに加えポートアイランドキャンパス内の清掃活動も行うようになりました。そもそも「クリーンアップ神院」が始まった当初は、体育会・文化会所属の課外活動団体が、引き続き部室の使用許可を得るために行っていた部室内の“大掃除”のことを指していました。それが、今のような形に変化したのは十数年前からです。ちょうどその頃キャンパス内分煙制がスタートしており、学生のタバコのポイ捨てや喫煙場所以外での喫煙に注意を促すという目的が加わって、部室からキャンパス内全体に清掃活動の範囲が広がっていきました。

昨年5月の「クリーンアップ神院」は、ポートアイランドキャンパスでは神戸女子大学と共催で実施
昨年5月の「クリーンアップ神院」は、
ポートアイランドキャンパスでは
神戸女子大学と共催で実施
昨年12月には、ポートアイランド近隣の4大学の学生・教職員約50名でクリーンアップを実施
昨年12月には、ポートアイランド近隣
の4大学の学生・教職員約50名
でクリーンアップを実施

自分たちの生活する地域で積極的に清掃活動を実施

例年6月に行われる明石市主催の「時のウィーク」では、イベント終了時に明石駅周辺を清掃
例年6月に行われる明石市主催
の「時のウィーク」では、
イベント終了時に明石駅周辺を清掃

体育会系クラブや、文化系クラブなど、課外活動団体を主体とした学生団体協議会は、「クリーンアップ神院」以外に、自分たちが生活している地域や、日頃多くの学生が利用する最寄駅周辺においてもさまざまな清掃活動を実施しています。毎年2月に教職員と学生が一緒になって有瀬キャンパス周辺地域の大規模な清掃が行われ、学外では、6月に時のウィーク実行委員会が主催で開催されるイベント「時のウィーク」にあわせJR最寄り駅の明石駅周辺の清掃を実施しています。地元の自治会組織「伊川を愛する会」主催のイベントでは、子どもたちなど地元住民とともに伊川流域の清掃活動を行っています。また、昨年の12月には、ポートアイランドキャンパス周辺の4大学(神戸学院大学、神戸夙川学院大学、神戸女子大学・短期大学、兵庫医療大学)が合同で立ち上げた学生部会が中心となって、4大学の学生・教職員が集合し、各大学のキャンパスから、最寄り駅のポートライナー「市民病院前」周辺までを清掃しました。

2007年には、これまでの地道な活動が認められ、神戸市西区より、西区善行青少年表彰「青少年を地域で讃える賞」を受賞しています。

学生団体協議会 代表
人文学部人間文化学科 4年次生 石嵜 夕香 さん
学生団体協議会
法学部法律学科 3年次生 増田 礼於那 さん

昼休みに、キャンパス内で「クリーンアップ神院」を実施している際に常に感じることですが、実際にはゴミはそんなにたくさん落ちていないということです。これは、毎日、用務員の方がきれいに掃除をしてくれているためです。ですから、清掃という目的からすると、こういった活動をする必要がないくらいかもしれません。しかし、私たち学生団体協議会の学生が清掃している姿を他の学生に見てもらうことで、ゴミの捨て方に対する意識を少しでも高めるよい機会にしてもらえればという気持ちで実施しています。ここ数年、キャンパス内で完全分煙になって喫煙できるスペースが限られてきているせいか、タバコのポイ捨てが目立つようになってきていました。そこで、「クリーンアップ神院」の活動の中でも、喫煙場所以外での喫煙や、吸い殻のポイ捨てといった行為がないかを特に意識して見て回るようにし、違反者には実際に注意をしています。注意をする側が同じ学生だからなのか、ほとんどの方は素直に注意に従ってくれますね。今の活動はゴミを拾って収集しているだけなので、例えば、ゴミの分別作業を手伝うとか、ゴミの収集以外での啓発活動を行うなど、私たちにできることを今後も考えていきたいと思っています。そして、将来的には、学内でゴミが落ちていたら拾う、タバコは指定の場所で吸うのは当たり前といった、そんな感覚を皆に持ってもらえるようになることが理想ではないでしょうか。学内での更なる意識の向上を図るためにも、「クリーンアップ神院」をはじめ、さまざまな清掃活動に、より多くの一般の学生たちや教職員の方々が参加してもらいたいと思っています。

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