2021年1月 創立記念日を迎えるにあたってフロントライン

創立記念日を迎えるにあたって 神戸学院大学 学長 佐藤雅美

創立記念日を迎えるにあたって

 コロナ禍の影響が続き、緊急事態宣言が発出されている中、神戸学院大学は1月23日に55回目の創立記念日を迎えます。これは、1966(昭和41)年1月23日に当時の文部省(現文部科学省)から大学設置認可の連絡を受けたことに由来しています。神戸学院大学の歴史は、学校法人神戸学院の起源である森裁縫女学校を1912(明治45)年に創立した校祖・森わさの長男である森茂樹博士(京都大学名誉教授)が初代学長として、日本人の体質改善を目指して、現在の有瀬キャンパスに栄養学部を開設したことに始まります。それから半世紀あまりが経った現在、10学部・8大学院研究科、学生数1万1千人以上を擁する神戸市内で最大規模の文理融合型私立総合大学へと発展いたしました。同窓生も9万人に迫っており、さまざまな分野で活躍しています。
 森茂樹博士が建学の精神として掲げた「真理愛好・個性尊重」は、「学びと知の探究を通じて、普遍的な学問体系の英知に触れる喜びを実感し、その過程で自己と他者の個性に気づき、互いの存在をこよなく尊重する」ことを意味しており、建学の精神を具現化するための方策として「神戸学院大学の目指す姿」、「教育基本理念」、「運営基本理念」、「神戸学院大学が期待する教職員像」が、神戸学院大学憲章 に定められています。
 法人創立100周年を迎えた2012年には「神戸学院100年宣言」を公表し、これを基に2013年度から5年間に実施すべき具体的施策を「第1次中期行動計画(2013-2017)」として取りまとめ、全教職員が協力しながらその計画の実現に努めて参りました。その間、2016年に行われた大学創立50周年記念式典で公表した「未来50年-神戸学院大学が進むべき道筋」を基に、当面の課題への取り組みを着実に実行するとともに、2017年には「神戸学院大学キャンパス整備基本計画(2018-2028)」を策定し、キャンパスの施設整備についての具体的な計画を明らかにしました。さらに2018年度からの5年間で推進すべき中期計画を新たに「第2次中期行動計画(2018-2022)」として取りまとめ、その具体的な実行計画を着実に推進することで、社会からの信頼を高め、「後世に残る大学」を目指しています。
 今後も本学が存在価値の高い「地域と繫がる大学」として、そして、「学生が自らの成長を実感できる大学」として進化し続けるために、全教職員とともにさまざまな課題へのチャレンジを続けていきたいと考えています。

神戸学院大学の主な沿革

1966(昭和41)年 4月   栄養学部開設
1967(昭和42)年 4月   法学部・経済学部開設
1972(昭和47)年 4月   薬学部開設
1974(昭和49)年 4月   大学院栄養学研究科・大学院法学研究科開設
1975(昭和50)年 4月   大学院経済学研究科開設
1976(昭和51)年 4月   大学院薬学研究科開設
1979(昭和54)年 4月   大学院食品薬品総合科学研究科開設
1990(平成2)  年 4月   人文学部開設
1994(平成6)  年 4月   大学院人間文化学研究科開設
2004(平成16)年 4月   経営学部、大学院実務法学研究科(法科大学院)開設
2005(平成17)年 4月   総合リハビリテーション学部開設
2009(平成21)年 4月   大学院総合リハビリテーション学研究科開設
2014(平成26)年 4月   現代社会学部開設
2015(平成27)年 4月   グローバル・コミュニケーション学部開設
2016(平成28)年 1月   神戸学院大学創立50周年
2018(平成30)年 4月   心理学部開設
2019(平成31)年 4月   大学院心理学研究科開設

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