2012年1月 挑戦! 神戸学院大学は変わる-学長からの新年のメッセージ-フロントライン

フロントライン 学長からの新年のメッセージ 実行と感動の共有! 神戸学院大学 学長 岡田 豊基

【1】はじめに

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

神戸学院大学の教職員・学生・同窓生の皆様におかれましては、心も新たに2012年を迎えられたことと存じます。

2012年、学校法人神戸学院は創立100周年を迎えました。100周年という大きな節目の年にあたり、2012年は、「元気な大学、神戸学院!」になるべく、「挑戦!-神戸学院大学は変わる-」の年にしたいと思います。

ここに、2010年7月、学長就任時にお示しした重点項目をあらためて掲げ、年頭のご挨拶にしたいと思います。

【2】重点項目の実行

1.「中長期計画」を作成し、実行していくこと
―情報の共有と協働―

  1. 今後の進め方
    本学は、昨年度、1年をかけて自己点検評価を行いました。それを大学基準協会に提出し、書面調査および実地調査を経て、本年度末、同協会による認証評価を受ける予定です。今後、本学がその評価を真摯に受け止め、本学をどのように改革・改善していくのかということが、本学に課せられた重要な課題です。
    ところで、自己点検評価の過程において、皆様方は、PDCAサイクル(Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善))を実践することの意義を感じられたと思います。さらに、昨年12月の評議員会および理事会において中間監査報告がなされました。報告書には、PCDAサイクルに基づく法人運営の必要性が明記されています。また、昨年初め、「将来計画検討プロジェクト」の最終答申が総合企画会議に提出されました。
    これらのことから、本学を運営するにあたり、Plan(計画)として「中長期計画」が必要であると考えます。現在、「中長期計画」の作成作業を進めており、法人創立100周年記念式典(7月14日)において公表する予定です。
    「中長期計画」の作成および実行にあたっては、皆様方に情報を開示し、ご説明しながら、ご理解・ご意見を頂戴するとともに、学部・大学院研究科、部署、委員会等の学内手続を踏まえていきたいと思います。
  2. 職場環境の充実
    「中長期計画」を作成し、実行していくためには、教職員の皆様方にとって重要な職場環境を充実することが必要です。それにあたっては、引き続き、ワーク・ライフ・バランスのコンセプトに基づいて進めて行きたいと思います。
    昨年12月22日、「女性プロジェクト」の答申を受け取りました。これには、本学の運営において、女性の視点でとらえた改革・改善事項が盛り込まれています。2012年は、この答申に基づき職場環境を充実していく「変化」元年にしたいと思います。

2.学生のニーズに応える大学づくりをすること
―「夢」の実現―

学生諸君は「夢」を持って入学してきます。学生諸君が「夢」を叶えるようにお手伝いすることこそが、本学に課された任務であると考えます。その限りにおいて、神戸学院大学は、高等教育機関として、教育の充実を最優先に取り組む必要があります。

そこで、「中長期計画」でお示しする大学のビジョンに基づいて、学部・大学院研究科のビジョンを作成していただき(P)講義を行う、業務を遂行する(D)という仕組みが望ましいと考えます。そして、日頃から、学生のニーズに応えているかどうか、学生の満足度が高まっているかどうかを確認し(C)、そして改善する(A)という仕組みも構築していきたいと思います。

これらのことを常に心がけていけば、自分の「夢」が叶い、神戸学院大学を誇りに思う卒業生が増え、サポーターとして本学を力強く支えてくれると思います。

なお、昨年より、有瀬キャンパス講義室の扉が自動的に閉まるように改修作業を行っており、学生諸君が落ち着いて受講できる環境が整備されつつあります。

3.志願者数の増加をはかること
―情報発信によるブランド力の向上―

「元気な大学、神戸学院!」であるためには、志願者数の増加が不可欠です。そこで、入学試験における取り組みをはじめ、学生の満足度を高める取り組みを継続していくことが必要であるとともに、「神戸学院大学」を広く知っていただくことが必要です。

神戸学院大学は、1966年、栄養学部(学生数100名)の単科大学として設立され、現在では、7学部・8大学院、学生数1万人を超える総合大学になっています。

課外活動においては、昨年は、ビーチバレー女子ペアが全国大会優勝・男子ペアが3位、ソフトボール部が全国大会3位・西日本大会2位・秋季リーグ2連覇、女子駅伝競走部が全国大会20位・上谷聡子監督(本学人文学部卒業生)が第1回神戸マラソン優勝、硬式野球部が関西六大学秋季リーグ優勝、また、附属高校軟式野球部が全国大会3位・国体3位になり、学校法人神戸学院史上もっとも輝かしい成績を残した1年でした。2012年、彼らは、新たな目標に向かって挑戦してくれるものと思います。

また、本学では、東日本大震災の被災者に対する支援活動をはじめ、学生を中心としたさまざまな取り組みがなされており、兵庫県・神戸市等の自治体においても高い評価を受けています。さらに、6万7000人を超える卒業生の皆さんは、それぞれの分野で活躍しておられます。

このように、本学は誇りうる取り組みをしているとともに、貴重な人的財産・物的財産を有しています。これらに関する情報を高校生をはじめとして社会に発信して、本学に対する認識を高め、「神戸学院大学」ブランドを向上させていきたいと思います。

【3】おわりに

「将来計画検討プロジェクト」の最終答申および「女性プロジェクト」の答申が提出されました。また、これまでさまざまな議論がなされてきました。次は、これらの答申や議論を具体化し、実行する段階です。

2012年は、これらの答申や議論を取り込んだ「中長期計画」を作成し、実行に移す年です。

2012年は、学校法人神戸学院創立100周年という大きな節目の年です。

そこで、2012年は、教職員・学生・同窓生の皆様方とともに、新しい100年に向けた「挑戦!-神戸学院大学は変わる-」の年にしたいと考えています。

教職員・学生・同窓生の皆様、みんなで力を合わせて「元気な大学、神戸学院!」を築いていこうではありませんか。

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