神戸学院大学

社会連携

トップランナー特別講義(地域学講義Ⅵ)で、有限会社ギャラリー島田 社長の島田誠氏が講演しました

2017/07/06

地元神戸の企業経営者の方々をお招きし、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語っていただく「地域学講義Ⅵ~トップランナー特別講義~」。第8回目は、有限会社ギャラリー島田 社長の島田誠氏が「より自由な神戸でありたい 私の三つの取り組み」をテーマに登壇されました。

島田氏は大企業から脱サラし、義父の遺志を継ぐ形で海文堂書店を担うことに。その書店の一室を島田氏自らギャラリーに作り替え、始まった海文堂ギャラリーは、2000年に独立し、北野へと拠点を移して現在に至ります。

島田氏は繊細に言葉を選びながら、優しい語り口でご自身が強く影響を受けた著名人の言葉や作品紹介を交えつつ、これまでの歩みを語られました。

はじめに「私の人生は頼まれ人生」とお話しされた島田氏。地域の方の後押しで、神戸元町商店街の改革に取り組まれたそうです。そして「文化のフィールドこそ、自浄能力の仕組みが大切である」と考え、神戸芸術文化会議のトップの世代交代などを実現。また生前交流のあった亀井純子氏より寄付を受け、若い芸術家のために『亀井純子文化基金』を創設されました。「お金ではなく『遺志(魂)』を受け継ぎ、志を基金にして、文化に特化した志縁(支援)する」を信条に、市民メセナとして大きく貢献してこられた、数々の取り組みも説明されました。

これまで周囲には無理だと言われた幾多の困難を乗り越えて、新しい道を切り開いてこられた島田氏。「前例を作ればそれが前例となり、次に続くことができる。なによりもっと自由な神戸であってほしいから。コツコツとこうありたいと建て増しをして辿り着くと、誰も見たことのない景色がそこにある」と語られました。

次回6月23日は、社会福祉法人プロップ・ステーション 理事長の竹中ナミ氏による講演です。