理事長 年頭のごあいさつ
2018/01/10
新年おめでとうございます。日頃は本法人にご支援頂き厚く御礼申し上げます。特に大学創立50周年記念並びに高等学校移転に伴う募金に対しては、並々ならぬご支援を賜わりましたことに重ねて御礼申し上げます。
学校法人神戸学院が運営する附属中学校・高等学校の生徒数は921人、大学の学生数は10,783人、あわせて11,704人もの生徒・学生数を擁する神戸市内最大の規模をほこる総合大学とまで成長しました。
これからも後世に残る学校法人神戸学院であり続けるよう役員・教職員と共に一丸となって邁進して参りますので、引き続きご支援を賜わりますようお願い申し上げます。
学校法人神戸学院を構成する全ての皆さん、いつまでも輝き続ける神戸学院、子供たちが未来に希望が持てる神戸学院となるよう共に頑張ろうではありませんか。
学校法人神戸学院教職員のみなさんへ
皆様方におかれましては清々しい新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
『一年の計は元旦にあり』という言葉があります。新年にあたり今年の抱負を申し上げ、皆様とともに学校法人神戸学院の発展に向けて心を一つにしたいと思います。
月日の経つのは早いもので理事長に就任して5年が経過し、年頭の挨拶も5回目となりました。ここで、これまでを少し振り返ってみたいと思います。
第一に挙げることは、学校法人神戸学院は創立100年を超え、大学は創立50周年を迎え新たな時代へとスタートし、附属高等学校においては念願の校舎移転が叶い、併せて50年前に生徒の募集を停止した中学校を再び設置し、節目の時期に相応しい新たなスタートができたことです。正に大きく変貌する神戸学院と言っても過言ではなく、少子高齢化社会において就学人口が激減する中での果敢な挑戦であり、良くぞここまでこぎつけたことと、感慨もひとしおです。勿論これまでの成果はそれを支えてくれた教職員の皆様があってのことで、皆様に対して感謝の念に堪えません。
ところで、本題はこれからです。
私はいつも皆さんに『いつの時代も変革期であり、常に新しい時代への過渡期である』『今こそ、変わる時だ』と申し上げてきました。それは、今を好し「着地点」とせず、更に良くしよう「改善」とする意識であり行動であります。学校法人神戸学院はこれまでもそうであったようにこれからも変わらず改革を推進する法人でなくてはなりません。
私たちを取り巻く環境はこれまでになく厳しいものとなっています。特に18歳人口は2001年度の151万人から2013年度は123万人へと30万人近く減少しました。その後しばらく横ばいで推移し、2018年度は118万人と予測され、それ以降は急激に減少の一途を辿り2031年には100万人を切ります。一方大学の増加に伴い、入学定員も増加し、学生の確保はますます難しくなります。このような状況の中で多くの私立大学では来るべき経営危機に備えて様々な対応をとっているのが現状です。
今日的な改革として我が法人は、大学の発展を基盤として中高大の教育連携を推進することで生徒や学生を確実に確保することに注力してきました。同時に附属中学校・高等学校の一貫教育は生徒の教育レベル向上を実現させる手段であり、中高一貫教育を受けた生徒が高等学校全体の教育レベル向上に貢献し、高等学校から大学に進学する生徒のレベルも必然的に向上する、すなわち学校法人神戸学院全体の教育力が向上することで、生徒や学生の確保に繋げてまいりました。
今後、我々の取り組みで求められることは、生徒・学生確保の施策と共に法人運営の健全化、中長期的な財務計画、財政基盤の確立を図ることです。
本法人は2017年より中高大3校を擁する学校法人となりました。ところが中高大を一体として律する法人機能・組織は未だ不十分と言わざるを得ず、ガバナンス強化が喫緊の課題であります。
これまで本法人は教職員の民主的な合意形成を基礎として運営することに努めてきました。また、それが良き風土ともされてきました。これからも教職員の意見に広く耳を傾けることを忘れることなく改革を進めることは重要です。しかし、これまでのように、それに頼ることだけでは私の経営責任が果たせたとは言えず、その責任の重さを痛感しています。
これからの時代を乗り切るには今までにも増して法人役員・教職員の理解なくしては前に進めません。つきましては既に立ち上がっている法人事務局を実働部隊として更に改革のスピードを上げて行く所存です。一層のご理解とご協力を賜ることをお願いし、年頭の挨拶と致します。
学校法人神戸学院 理事長 西本誠實