―校祖・森わさの思いの継受―
学校法人神戸学院の歴史は、校祖・森わさが、日本婦人本来の美徳を身につけた女性の育成を志し、1912年(明治45年)、神戸市兵庫区五宮町の地に8名の生徒からなる私立森裁縫女学校を創立したことに始まります。
森わさは、創立にあたり、「報恩感謝・自治勤労」を校訓として掲げ、恩謝の情操を陶冶し、勤労奉仕の精神を振興して、自主独立の生活ができる人間を育成しようとしました。そのため、裁縫実習教育を強化し、女性としての力をつけさせ、自治勤労の精神を涵養せしめるよう努力しました。
校訓「報恩感謝・自治勤労」の中に込められた森わさの思いは、その後も、神戸学院大学(建学の精神「真理愛好・個性尊重」)と神戸学院大学附属高等学校(校訓「照顧脚下・切磋琢磨」)において、脈々と受け継がれています。
―神戸学院の伝統の形成―
学校法人神戸学院(神戸学院大学・神戸学院大学附属高等学校)は、学生や生徒がその貴重な青春時代を私たちのキャンパスで過ごしていることに誇りを感じるとともに、大きな責任を感じています。学生や生徒の多くは神戸学院に夢を持って入学してきました。その夢の実現を支援することが、神戸学院の果たすべき責任であるからです。
そこで神戸学院は、これまで培ってきた大学と附属高等学校の高大連携教育をさらに推進します。学生および生徒の満足度を高める教育を実践し、学習環境を整備します。また大学に求められている研究力の向上と社会への還元を実現していきます。その結果、神戸学院に誇りと愛着を持つ学生や生徒が巣立ち、将来にわたり卒業生として神戸学院を力強く応援してくれるものと期待します。
私たちは、これからも神戸学院の充実と発展に力を注ぎます。そのような努力の継続こそが神戸学院の伝統を形成していくものと確信しています。
―「中期行動計画」の策定と実行―
学校法人神戸学院は、創立100周年を迎えたことを契機に、これまでの100年の歴史を振り返り、校祖・森わさの思いにあらためて触れることになりました。そして2016年には、神戸学院大学が創立50周年を迎えます。100年と50年の2つの大きな節目が交わるこの時期こそ、神戸学院が劇的に変貌する絶好の機会であると捉え、新しい100年に向けたビジョンを示すことが肝要だと考えました。
そこで、現在、2013年度からの5年間に実施する具体的施策を「中期行動計画」として取りまとめる作業に入っています。法人、附属高等学校、大学のそれぞれの建学の精神、大学憲章などに基づいた「基本方針」のもと、「教育」「学生・生徒支援」「研究」「社会貢献」「大学・高校運営」の各項目における理想あるいは現状の問題点を網羅的にあげ、その中から5年の間に推進すべきこと、解決すべきことを「中期目標」として掲げ、その目標を達成するために、詳細な具体的行動施策と年次計画を策定していきます。また、その「中期行動計画」を誠実に実行することを、私たちは皆さまにお約束します。
―新しい100年の神戸学院―
神戸学院は、その「中期行動計画」を実行していく過程において、PDCAサイクルを確立し、不断の改善向上を図っていきます。そうすることで、私たち神戸学院の足腰を鍛え、活性化を促進し、将来につながる飛躍的発展の早期実現を目指します。
すなわち、神戸学院大学には新学部・新学科の設置を視野に入れた有瀬とポートアイランドの2つのキャンパス再編整備の課題があり、一方、神戸学院大学附属高等学校には施設充実等の課題があります。私たちは、それらの課題について、2016年の大学創立50周年までに解決策を提案し、実現したいと、具体的な検討を進めているところです。
ここに学校法人神戸学院は、神戸学院大学と神戸学院大学附属高等学校が一体となって、社会の発展に寄与する質の高い教育を行う学校、神戸という街にふさわしい魅力ある学校となるよう、新しい100年に向けた第一歩を踏み出すことを宣言します。
2012年7月14日
学校法人神戸学院

