神戸学院大学

現代社会学部

現代社会学部の菊川講師の竹林整備と竹資源の利活用の研究が自然体験学習施設の寄付プロジェクトの対象に選ばれました

2023/04/10

インタビューに答える菊川講師のオンライン画面
インタビューに答える菊川講師のオンライン画面
オンラインで紹介した研究の背景
オンラインで紹介した研究の背景
竹林の荒廃で起きる問題点をまとめたオンライン画面
竹林の荒廃で起きる問題点をまとめたオンライン画面

琵琶湖の自然体験学習施設「BSCウォータースポーツセンター」のSDGs推進事業で、大学などの取り組みを小中高生に伝える寄付プロジェクト「ミライ、キフ」の対象の一つに現代社会学部の菊川裕幸講師の放置竹林の整備と竹資源の有効活用についての研究が採用されました。同センターの教育旅行担当、山本実璃さんが4月4日、オンラインで菊川講師にインタビュー取材しました。

同センターは大津市北部の蓬莱(ほうらい)浜で、小中高生を対象に、カヤック、ウィンドサーフィン、ヨットなどのウォータースポーツ体験を通じて環境保護の大切さも教える「びわ湖自然体験学習」を実施しています。修学旅行や校外学習などで受け入れた学校は2020年の67校から2021年は94校、2022年は130校と年々増え、参加者は年間1万人を超えています。

「ミライ、キフ」は昨年9月から始まりました。パネルで各団体などのSDGsの研究や取り組みを紹介し、応援したいプロジェクトに1人50円寄付するシステムです。募金額は「びわ湖自然体験学習」の売り上げから捻出され、同社が負担します。山本さんによると、「自然環境講話も実施しているが、一方通行の話になりがちで、児童・生徒が自分で考え行動する双方向的なものに変えたい」というのが導入の狙いでした。「未来への期待が広がる面白い研究・取り組み」に、昨年9~12月には31校3124人の参加者から五つの企業・団体・自治体に15万6825円の寄付が寄せられたといいます。今年度は寄付の対象を大学中心に絞っています。

菊川講師は西日本を中心に全国の竹林の手入れがなされず枯れた竹などが放置され、荒れている現状を示しました。竹林の荒廃による問題点として、山村が侵食され、獣害が助長され、景観が破壊されるという3点を指摘。整備して刈り取った竹材を利活用する産学官連携で実施している取り組みを紹介しました。具体的には竹チップに加工して堆肥や家畜の飼料にしている事例を挙げ、「園芸で花卉栽培での竹の活用はまだ多くありません。竹だけでは養分が足りないのでコケと組み合わせることで良い肥料になる結果も得ています」と竹資源の可能性に理解を求めました。

同センターのホームページはこちら

同センターのSDGsの取り組みのページはこちら