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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/16 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
生命倫理学特殊講義/Special Topics in Bioethics
授業コード
/Class Code
K010251001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
博士/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
通年集中/FULL-YEAR INTENSIVE
曜日・時限
/Day, Period
他/OTHERS
単位数
/Credits
1.0
主担当教員
/Main Instructor
白川 晶一/SHIRAKAWA SHOICHI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
白川 晶一/SHIRAKAWA SHOICHI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
授業は、「講義」形式での対面授業を行う予定です。
しかしながら、新型コロナ感染症がまん延すれば、オンライン(Zoom)で行います。
ミーティングIDやパスコードは、Zoomでの授業が決定した際にお知らせします。尚、Zoomで授業を行う場合には遠隔授業となりますので、台風等で暴風雨警報が発令されていても授業は行います。ただし、避難指示や避難勧告が発令されている場合には、ご自身の安全を最優先にし、自治体の避難指示に従って下さい。
授業の目的
/Class Purpose
この授業科目を選択した学生は、生命の尊さを認識し、人の誕生から死までの間に起こりうる様々な生命倫理の問題に対して認識を持つことが出来る。そこから、食薬のディプロマポリシーである、栄養学、薬学、臨床検査学、医学を含む総合的な領域での斬新な発想、論理的な思考によって社会の発展と科学の進歩に貢献でき、さらに国際的に活動できる能力を身につけたオピニオンリーダーになることができる。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針) なお、この授業の担当者は、医師として30年の臨床経験があり現在も医療現場においても働いている内科医の臨床教員である。 
到 達 目 標
/Class Objectives
以下、「学生は」が主語です。
1.生と死を通して、生きる意味について、自らの考えを述べることができる。
2.様々な死生観・価値観・信条等を受容することの重要性について、自らの言葉で説明することができる。
3.現代社会が抱える課題(少子・超高齢社会等)に対して、説明できる。
4.医薬品のリスクを認識し、患者を守る責任と義務を自覚する。
5.代表的な薬害について、その原因と社会背景、さらには防止策を説明できる。
6.生命の尊厳について、自らの言葉で説明できる。
7.医療や科学技術の進歩,社会情勢の変化に伴う生命観の変遷について概説できる。
8.ヒトの価値観,人間性に配慮し、日常医療や臨床研究の重要性を認識する。

授業のキーワード
/Keywords
出生前診断、高度生殖医療技術、代理出産、養子、内密出産、ハンセン病、優生思想、安楽死、尊厳死、PAS、ACP(人生会議)、グリーフケア、脳死、臓器移植、生体移植、インフォームド・コンセント、パターナリズム、薬害、ヘルシンキ宣言、リスボン宣言等
授業の進め方
/Method of Instruction
毎回プリントテキストを配布後、パワーポイントで授業をおこないます。ビデオ鑑賞や朗読も組み入れます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業の後で、復習をしっかり行ってください。少なくとも30分は授業内容の復習時間としてあててください。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
生命倫理に関わる医学論文の検索や、新聞やニュースなどで報道されている生命倫理に関わる問題(例えば、筋萎縮性側索硬化症における安楽死問題など)をキーワードとして、毎週2時間程度を目安に学修し、自分なりの考えをA41枚のレポートにまとめておいて下さい。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
別途指示します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
生命倫理に関する理解ができているかどうか、口頭試問を行い評価します。
テキスト
/Required Texts
なし
参考図書
/Reference Books
生命倫理学入門(今井道夫著)産業図書株式会社
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回目 総論および人の誕生における倫理問題を学ぶ。 着床前診断と出生前診断の長所と短所、さらには倫理的な問題を、医療における専門用語を用いて説明できる。
2 第2回目 高度生殖医療技術について学ぶ。 不妊治療における高度生殖医療について外国の事例をビデオで学び、日本との違いを医療における専門用語を用いて説明できる。
3 第3回目 優生学を理解する。 特効薬が登場したにもかかわらず、ハンセン病患者の人権を無視した隔離政策がどれほど長く続いたか、法律の推移にもとづき、日本政府の行ってきたことを説明できる。
4 第4回目 安楽死と尊厳死を理解する。 カレン事件を契機としたリビングウイルや自然死法、遷延性意識障害と安楽死や尊厳死の違いを医療で用いられている専門用語を用いて説明できる。
5 第5回目 「死」について、日本の文学作品から学ぶ。 森?外の「高瀬舟」という作品を通して、江戸時代の「安楽死」を検証する。
6 第6回目 歴史を通して臨床研究の概要を学ぶ。 過去に起こった一般外来診療における合併症の事例からインフォームドコンセントを、さらに第二次世界大戦の捕虜に対する人体実験から、臨床研究における倫理規範(ヘルシンキ宣言等)の意義を、医療で用いられている専門用語を用いて説明できる。
7 第7回目 免疫抑制薬と臓器移植の倫理について学ぶ。 医療が進歩し、免疫抑制薬の登場により臓器移植の拒絶反応は少なくなったが、ドナー不足に伴う倫理的問題などを専門用語を用いて説明できる。
8 第8回目 薬害について学ぶ。 サリドマイド・スモン・非加熱製剤・ソリブジン・イレッサなどに加え、タミフル・ヒトパピローマウイルスワクチンなどの問題を、医療で使われている専門用語を用いて説明できる。

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