2023/09/14
減災SCoP(スコップ)※に所属する学生14人が、9月12日に神戸市立義務教育学校港島学園中学部の防災学習に港島地区防災対策委員会、神戸市と共に参加し、中学部の第8学年の生徒86人を対象に防災学習を行いました。
今年度、港島学園中学部と神戸学院大学附属中学校の有志による「ポーアイ防災ジュニアチーム」は港島地区総合防災訓練への参加、および兵庫県少年少女消防クラブ交流大会の出場を目指しています。減災SCoP(スコップ)は大会に向けて両校に競技指導など活動サポートを計画しており、今回の活動はその一環で実施されました。
体育館での全体説明・挨拶の後、生徒たちはグラウンドへ移動し、マンホールトイレの組み立て方・使い方について学びました。マンホールトイレの設備自体は20年以上前から整備されていたのですが、実際に使ったことは一度もないとのことで生徒だけでなく、先生にとっても学びになったようでした。
その後は非常用トイレ袋の使い方を学びました。大地震後は配管・下水管が破損している可能性があり、その状態で排水を流すとトイレ内に汚水があふれ出してしまいます。そのため、大地震発生後は非常用トイレ袋を使用します。トイレが使えない状態が長く続くことも考えられるため、食料・飲料水とともに備蓄が必要となります。
配管・下水管の損傷がないことが確認できた場合でも、水道が復旧していない状態においてはバケツ洗浄を行います。「浴槽に溜めておいた水をバケツに入れてトイレを流します。」とレクチャーを受けた後、生徒たちは各班に分かれて実際にトイレでバケツ洗浄を体験しました。初めての作業に最初は苦戦する生徒たちでしたが、地域の方の手厚い指導の下、全員が無事に実践することができました。
減災SCoP(スコップ)はマンホールトイレの事前設営や、体験の補助として積極的に動き、生徒や先生、地域の方々と交流しながら防災意識の向上に努めることができました。今後も港島地区総合防災訓練・兵庫県少年少女消防クラブ交流大会を目標としつつ、港島学園や地域の方々と連携しながら活動を継続していきます。
※減災SCoP(スコップ)とは
ポーアイ4大学の学生で構成する防災・減災ボランティア団体で、消防士を目指す学生や、地域との関わりに興味がある大学生が所属しています。「SCop」とは「Students Community in Port-Island for Disaster Management Activities」の頭文字で、「備える! 伝える!! 鍛える!!!」を合言葉に「防災啓発」に関するさまざまな活動に取り組んでいます。