シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/17 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
臨床薬学Ⅲ[19~]/Clinical Pharmacy Ⅲ
授業コード
/Class Code
B412041001
ナンバリングコード
/Numbering Code
PHMd062
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
金2(前期)/FRI2(SPR.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
中川 左理/NAKAGAWA SARI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
中川 左理/NAKAGAWA SARI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
橋本 保彦/HASHIMOTO YASUHIKO 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
対面講義
授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、選択必修科目であり6年次に配当している。

この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、1,3,5を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
現状の病院における薬剤師業務についてに即して、その活動内容について学習し、社会から求められている薬剤師像を認識し、そのニーズに応えるべく、さらなる職能を発揮していくために、必要な知識を修得する。
なお、この授業の担当者は病院で薬剤師としての実務経験のある教員であり、より実践的な観点から、内容について、具体的に解説するものとする。
到 達 目 標
/Class Objectives
以下の各SBOsを到達目標とする。
D1-(3)-③-2 食中毒の原因となる代表的な自然毒を列挙し、その原因物質、作用機序、症状の特徴を説明できる。
D1-(3)-③-3 化学物質(重金属、残留農薬など)やカビにより食品汚染の具体的例を挙げ、ヒトの健康に及ぼす影響を説明できる。
D2-(1)-①-6 代表的な中毒原因物質の解毒処置法を説明できる。
D2-(1)-①-7 代表的な中毒原因物質(乱用薬物を含む)の試験法を列挙し、概説できる。
E2-(1)-③-4 統合失調症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E2-(1)-③-5 うつ病、躁うつ病(双極性障害)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E2-(1)-③-6 不安神経症(パニック障害と全般性不安障害)、心身症、不眠症について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E2-(1)-③-7てんかんについて、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E2-(1)-③-8 脳血管疾患(脳内出血、脳梗塞(脳血栓、脳塞栓、一過性脳虚血)、くも膜下出血)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の 選択等)を説明できる。
E2-(1)-③-9Parkinson(パーキンソン)病について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E2-(1)-③-10認知症(Alzheimer(アルツハイマー)型認知症、脳血管性認知症等)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E2-(3)-①-3 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。
E3-(1)-④-1 EBMの基本概念と実践のプロセスについて説明できる。
E3-(1)-④-2 代表的な臨床研究法(ランダム化比較試験、コホート研究、ケースコントロール研究など)の長所と短所を挙げ、それらのエビデンスレベルについて概説できる。
E3-(1)-④-3 臨床研究論文の批判的吟味に必要な基本的項目を列挙し、内的妥当性(研究結果の正確度や再現性)と外的妥当性(研究結果の一般化の可能性)について概説できる。(E3(1)【③収集・評価・加 工・提供・管理】参照)
E3-(1)-④-4 メタアナリシスの概念を理解し、結果を説明できる。
E3-(1)-⑤-1 臨床研究における基本的な統計量(平均値、中央値、標準偏差、標準誤差、信頼区間など)の意味と違いを説明できる。
E3-(1)-⑤-2 帰無仮説の概念および検定と推定の違いを説明できる。
E3-(1)-⑤-3 代表的な分布(正規分布、t分布、二項分布、ポアソン分布、χ2分布、F分布)について概説できる。
E3-(1)-⑤-4 主なパラメトリック検定とノンパラメトリック検定を列挙し、それらの使い分けを説明できる。
E3-(1)-⑤-5 二群間の差の検定(t検定、χ2検定など)を実施できる。(技能)
E3-(1)-⑤-6 主な回帰分析(直線回帰、ロジスティック回帰など)と相関係数の検定について概説できる。
E3-(1)-⑤-7 基本的な生存時間解析法(カプラン・マイヤー曲線など)について概説できる。
E3-(1)-⑥-1 臨床研究(治験を含む)の代表的な手法(介入研究、観察研究)を列挙し、それらの特徴を概説できる。
E3-(1)-⑥-2 臨床研究におけるバイアス・交絡について概説できる。
E3-(1)-⑥-3 観察研究での主な疫学研究デザイン(症例報告、症例集積、コホート研究、ケースコントロール研究、ネステッドケースコントロール研究、ケースコホート研究など)について概説できる。
E3-(1)-⑥-5 優越性試験と非劣性試験の違いについて説明できる。
E3-(1)-⑥-6 介入研究の計画上の技法(症例数設定、ランダム化、盲検化など)について概説できる。
E3-(1)-⑥-7 統計解析時の注意点について概説できる。
E3-(1)-⑥-8 介入研究の効果指標(真のエンドポイントと代用のエンドポイント、主要エンドポイントと副次的エンドポイント)の違いを、例を挙げて説明できる。
E3-(1)-⑥-9 臨床研究の結果(有効性、安全性)の主なパラメータ(相対リスク、相対リスク減少、絶対リスク、絶対リスク減少、治療必要数、オッズ比、発生率、発生割合)を説明し、計算できる。(知識・技能)
F-(2)-③-5 代表的な注射剤・散剤・水剤等の配合変化のある組合せとその理由を説明できる。
F-(3)-③-5 代表的な輸液の種類と適応を説明できる。
F-(3)-③-6 患者の栄養状態や体液量、電解質の過不足などが評価できる。
F-(2)-⑥-2 特にリスクの高い代表的な医薬品(抗悪性腫瘍薬、糖尿病治療薬、使用制限のある薬等)の特徴と注意点を列挙できる。
E2-(7)-⑧-3 抗悪性腫瘍薬の主な副作用(下痢、悪心・嘔吐、白血球減少、皮膚障害(手足症候群を含む)、血小板減少等)の軽減のための対処法を説明できる。
F-(2)-⑥-4 感染予防の基本的考え方とその方法が説明できる。
F-(2)-⑥-6 代表的な消毒薬の用途、使用濃度および調製時の注意点を説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
注射剤・輸液の調製、薬学的管理、がん、感染症、病棟業務、医薬品情報、EBM、生物統計、服薬指導、薬学的管理、心疾患、脳血管障害、精神疾患
授業の進め方
/Method of Instruction
授業計画に従って実施する。
履修するにあたって
/Instruction to Students
12 回の講義を行う。総合的な理解のためには、全ての講義に出席することに加え、適宜、該当範囲の予習および復習を行うことが望ましい。
オフィスアワー:
中川左理(随時、事前にメールしてください。nakagawa@pharm.kobegakuin.ac.jp)
橋本(随時、事前にメールしてください。yhashi@pharm.kobegakuin.ac.jp)
メールの件名、本文に「学年、学籍番号、氏名」を記載すること。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
自主的な予習・復習の励行(目安として1時間)、予習として、国家試験の過去問(シラバスを確認の上、関連する範囲)を解いておくこと。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
必要であれば、講義の際に伝達する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
小テストや提出課題を100%として評価する。
テキスト
/Required Texts
教員が作製したオリジナルの配布資料・プリントなどを使用する。
参考図書
/Reference Books
なし
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回(中川) がんの薬学的管理Ⅰ 抗悪性腫瘍剤の取扱い、細胞毒性のある注射剤の調製、がんにおける適切な薬学的管理について理解し、説明できる。
E2-(7)-⑧-3
F-(2)-⑥-2
2 第2回(中川) がんの薬学的管理Ⅱ 抗悪性腫瘍剤の取扱い、細胞毒性のある注射剤の調製、がんにおける適切な薬学的管理について理解し、説明できる。
E2-(7)-⑧-3
F-(2)-⑥-2
3 第3回(中川) がんの薬学的管理Ⅲ 抗悪性腫瘍剤の取扱い、細胞毒性のある注射剤の調製、がんにおける適切な薬学的管理について理解し、説明できる。
E2-(7)-⑧-3
F-(2)-⑥-2
4 第4回(中川) 注射剤・輸液の調製Ⅰ 注射剤の配合変化、電解質輸液の種類と適応、経腸栄養・高カロリー輸液や栄養療法について理解し、説明できる。
F-(2)-③-5
F-(3)-③-5
F-(3)-③-6
5 第5回(中川) 注射剤・輸液の調製Ⅱ 注射剤の配合変化、電解質輸液の種類と適応、経腸栄養・高カロリー輸液や栄養療法について理解し、説明できる。
F-(2)-③-5
F-(3)-③-5
F-(3)-③-6
6 第6回(中川) 感染症の薬学的管理 感染症における適切な薬学的管理、代表的な消毒薬の用途、使用濃度について説明できる。
F-(2)-⑥-4
F-(2)-⑥-6
7 第7回(橋本) 精神疾患の薬学的管理 統合失調症、うつ病、双極性障害、不眠症、てんかん、パーキンソン病、認知症について、治療薬の薬理、および病態・薬物治療を説明できる。
E2-(1)-③-4
E2-(1)-③-5
E2-(1)-③-6
E2-(1)-③-7
E2-(1)-③-9
E2-(1)-③-10
8 第8回(橋本) 心疾患および脳血管障害の薬学的管理 心疾患および脳血管障害について、治療薬の薬理、および病態・薬物治療を説明できる。
E2-(1)-③-8
E2-(3)-①-3
9 第9回(橋本) 医薬品情報
-生物統計-
帰無仮説の概念を説明できる。データの分布について説明できる。データの種類,比較する群数から適切な検定方法を選択できる。回帰分析と相関の違いを説明できる。多変量解析を説明できる。生存時間解析を説明できる。
E3-(1)-⑤-1
E3-(1)-⑤-2
E3-(1)-⑤-3
E3-(1)-⑤-4
E3-(1)-⑤-5
E3-(1)-⑤-6
E3-(1)-⑤-7
10 第10回(橋本) 医薬品情報
-EBMの基礎-
EBMの概念を説明できる。EBMのプロセスを概説できる。臨床論文および情報を評価できる。
E3-(1)-④-1
E3-(1)-④-2
E3-(1)-④-3
E3-(1)-④-4
11 第11回(橋本) 医薬品情報
ー研究デザインー
EBMの概念を説明できる。研究課題に応じた研究デザインを選択できる。メタ解析を理解し、結果を評価できる。真・仮のエンドポイントを説明できる。バイアスについて理解する。臨床評価指標を理解する。優越性、非劣性試験について説明できる。
E3-(1)-⑥-1
E3-(1)-⑥-2
E3-(1)-⑥-3
E3-(1)-⑥-5
E3-(1)-⑥-6
E3-(1)-⑥-7
E3-(1)-⑥-8
E3-(1)-⑥-9
12 第12回(橋本) 中毒医療への貢献
ー地域住民の衛生管理における薬剤師の役割ー
中毒(薬物・物質・食品)患者の中毒原因物質の検出法と解毒法について説明できる。
D1-(3)-③-2
D1-(3)-③-3
D2-(1)-①-6
D2-(1)-①-7

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