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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/05/26 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
表現言語論ワークショップⅠ(2022年度以前入学生)/Workshop in Literature Study Ⅰ
授業コード
/Class Code
K051101001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
博士/
年度
/Year
2025年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
木1(後期)/THU1(AUT.)
単位数
/Credits
1.0
主担当教員
/Main Instructor
野田 春美/NODA HARUMI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
野田 春美/NODA HARUMI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義・演習)
授業の目的
/Class Purpose
この科目は、人間文化学研究科博士後期課程のDP1に示されている、「専高度な専門知識と技能を習得し、それを実際に運用することができる」ことを目的とする。
具体的には、江田すみれ・堀恵子(編)(2017)『「習ったはずなのに使えない文法』をテキストとして、日本語教育における文法教育の問題点を議論し、言語・言語教育について考察する視点と方法を身につける。学んだことを的確に文章で表現する技術も身につける。
到 達 目 標
/Class Objectives
1 日本語教育における文法教育の問題点を説明できる。(知識)
2 言語・言語教育について考えたことを文章で的確に表現できる。(技能)
授業のキーワード
/Keywords
日本語教育 文法 例文
授業の進め方
/Method of Instruction
テキストの論文の内容を担当受講生が配布資料としてまとめてくる。それを参考に、全員で論文を読む。次に、担当教員が補足説明を行う。その後、当該論文の主張をめぐって議論する。
第8回と第14回は、受講生が小レポートを持参し、相互コメントを経て自分のレポートの文章を修正するワークショップ形式をとる。
履修するにあたって
/Instruction to Students
日本語学と言語学の基礎知識があることが望ましい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
担当の受講生は、論文の要点をまとめた配布資料を準備する。ほかの受講生も当該論文を読んでくる。(1週当たり1時間30分程度)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
レポートを2回課す。コメントを入れて返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業の準備(配布資料作成)と参加態度70%、レポート(2回)30%で評価する。
配布資料作成は要点を抑えた資料になっているか、参加態度は議論に積極的に参加しているかで評価する。
レポートは、「配慮」について具体的な考察が充分に行えているか、論理的な記述ができているかで評価する。
テキスト
/Required Texts
江田すみれ・堀恵子(編)(2017)『習ったはずなのに使えない文法』くろしお出版
参考図書
/Reference Books
必要に応じて紹介する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 導入
基礎知識確認のテスト
授業の進め方を示す。受講生の日本語学・日本語教育に関する知識を確認するためのテストを行う。
2 第2回 日本語学・日本語教育の基礎知識の確認 第1回のテスト結果に基づき、不足している基礎知識を今後どのように補充すればよいかを学ぶ。
3 第3回 論文内容の検討1 「台湾の大学生による名詞述語文の習得状況─日本語学習者作文コーパスLARP at SCUと教科書の調査に基づいて─」(砂川有里子・清水由貴子)を読み、議論する。
4 第4回 論文内容の検討2 「「文脈化」という視点─「~てある」の練習の検討を例に─」(太田陽子)を読み、議論する。
5 第5回 論文内容の検討3 「意志表現の扱いをめぐって」(高梨信乃)を読み、議論する。
6 第6回 論文内容の検討4 「日本語教育における「んですけど。」の扱い─自然な日本語を積み上げる教育実践の一例として─」(増田真理子)を読み、議論する。
7 第7回 論文内容の検討5  「徐々に起こる複数の事態の変化を表す「ようになる」─動詞の性質と誤用の関係─(江田すみれ)」を読み、議論する。
8 第8回 レポートの相互コメントと修正 第3~7回のテーマのいずれかに関するレポートについて、相互コメントと修正を行う。
9 第9回 論文内容の検討6 「「順接と逆接の境界―日本語学習者は逆接条件の「テモ」になぜ順接条件形式を使用するのか―」(蓮沼昭子)を読み、議論する。
10 第10回 論文内容の検討7 「丁寧さと関わる文法─配慮という観点から文法を見なおす─」(牧原功)を読み、議論する。
11 第11回 論文内容の検討8 
「機能語用例文データベース「はごろも」の文法項目の難易度―主に旧『日本語能力試験出題基準』との比較から―」(堀恵子)を読み、議論する。
12 第12回 論文内容の検討9  「談話研究からみた話し方教育への示唆―学習者は接続詞をどのように習得するか―」(石黒圭)を読み、議論する。
13 第13回 論文内容の検討10 「誤用分析からみた作文指導への示唆」(仁科喜久子・八木豊・阿辺川武・ホドシチェク ボル)を読み、議論する。
14 第14回 レポートの相互コメントと修正 第9~13回のテーマのいずれかに関するレポートについて、相互コメントと修正を行う。 
15 第15回 受講生の研究テーマとの関連の確認 学修した内容が受講生の研究テーマとどう関連するかを確認する。

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