シラバス参照
| 科目一覧へ戻る | 2026/02/04 現在 |
|
開講科目名 /Class |
表現言語論ワークショップⅠ(2022年度以前入学生)/Workshop in Literature Study Ⅰ |
|---|---|
|
授業コード /Class Code |
K051101001 |
|
ナンバリングコード /Numbering Code |
|
|
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
|
開講所属 /Course |
博士/ |
|
年度 /Year |
2026年度/Academic Year |
|
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
|
曜日・時限 /Day, Period |
金4(後期)/FRI4(AUT.) |
|
単位数 /Credits |
1.0 |
|
主担当教員 /Main Instructor |
田中 晋平/TANAKA SHINPEI |
|
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
|
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
|---|---|
| 田中 晋平/TANAKA SHINPEI | 人文学部/Humanities and Sciences |
|
授業の方法 /Class Format |
対面の講義形式で実施します。 |
|---|---|
|
授業の目的 /Class Purpose |
本講義は、人間文化学研究科の修士DPに示している、「専門領域において獲得した知識と技能を学問上の研究課題や実社会の諸問題に対して的確に応用し、現代社会の多様な要求にこたえることができる」に対応しています。 日本で戦前・戦時中に制作されてきたドキュメンタリー映画を題材として、総力戦体制において映画が果たした政治的・社会的役割を考察します。また、東アジアの文化が当時の日本の「文化映画」において、いかに表象されていたのかを検討します。特に亀井文夫が監督した『上海』、『戦ふ兵隊』などを分析し、受講生とその内容を討論する機会を設け、当該期の芸術・文化を把握することを試みます。 |
|
到 達 目 標 /Class Objectives |
・戦争体制下の社会システムにおいて、芸術・文化に求められた役割とはどのようなものだったか、また、その役割から逸脱するような表現の可能性がありえたのかという問題の理解を深める。 ・かつての日本映画に描かれてきた、東アジアの文化の表象を読解するための基礎的な視座を得る。 |
|
授業のキーワード /Keywords |
文化映画 亀井文夫 ルーペ論争 戦争責任 |
|
授業の進め方 /Method of Instruction |
・パワーポイントでスライドを提示する形式で進める。 ・重要な作品の一部の場面などを示し、解説を行う。映画を視聴した受講生とともにディスカッションを行う回も設ける。 |
|
履修するにあたって /Instruction to Students |
事前に専門とする知識などは必要ない。映像テキストを娯楽として一面的に捉えるのではなく、社会状況や政治的コンテクストにおいて生成され、受容されるという側面について、自ら資料も参照して粘り強く考えてもらうことが必須となる。 |
|
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
授業中に指示した映画や資料に予め目を通しておいてもらう場合がある(1週あたりにつき2時間程度)。 |
|
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業内容に対するコメントシート 学期末レポート |
|
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
課題・コメントシートの内容_20% 授業後に提出してもらい、授業内容の理解とその解釈について確認する。 討論への参加・貢献度_30% 授業内で視聴した映像作品などについて、教員および他の受講生とともにディスカッションを行う際、議論に参加し、自身の意見を表面できているかどうかを確認する。 学期末レポート_50% 授業の内容に関わる課題に取り組んでもらい、授業の理解を確認する |
|
テキスト /Required Texts |
特に定めない。 |
|
参考図書 /Reference Books |
大月功雄、2025、『戦争映画の誕生ーー帝国日本の映像文化史』人文書院。 亀井文夫、1989、『たたかう映画ーードキュメンタリストの昭和史』岩波新書。 |
| No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 第1回 | イントロダクション | 授業内容とスケジュールの説明、成績評価方法などの確認を行います。 | |
| 2 | 第2回 | 初期映画と東アジア | リュミエール社から派遣されたキャメラマンによって撮影された日本を含む東アジアのイメージを確認し、欧米による帝国主義および植民地主義と映画との結びつきを考えます。 | |
| 3 | 第3回 | 戦前期日本のドキュメンタリー映画の展開 | 日露戦争以降からアジア・太平洋戦争期の文化映画に至る、日本のドキュメンタリー映画史の流れを概説していきます。 | |
| 4 | 第4回 | 総力戦体制と文化映画 | 第一次世界大戦以降の総力戦体制において、映画がどのように戦争遂行を支える役割を果たしてきたかを解説します。1939年に日本で成立した「映画法」と「文化映画」との関係についても取り上げます。 | |
| 5 | 第5回 | 現実の創造的劇化 | 『文化映画論』として邦訳されたポール・ローサの著書とイギリス・ドキュメンタリー運動の言説の日本での受容について解説します。 | |
| 6 | 第6回 | 『上海』の分析① | 亀井文夫が編集した映画『上海』(1938)を取り上げ、戦闘が行われた都市や民衆がどのように表象されているのかを、詳しく分析します。 | |
| 7 | 第7回 | 『上海』の分析② | 引き続き『上海』の分析を進め、受講生とディスカッションを行います。 | |
| 8 | 第8回 | 『戦ふ兵隊』の分析① | 亀井文夫が監督したが、当時公開中止となった映画『戦ふ兵隊』(1939)を取り上げ、日本軍や中国民衆の姿がどのように表象されているのかを分析します。 | |
| 9 | 第9回 | 『戦ふ兵隊』の分析② | 引き続き『戦ふ兵隊』の分析を進めるとともに、受講生とディスカッションを行います。 | |
| 10 | 第10回 | 「ルーペ論争」を読み解く① | 亀井文夫とキャメラマンの三木茂の間で交わされた、「ルーペ論争」について解説を行います。 | |
| 11 | 第11回 | 「ルーペ論争」を読み解く② | 『戦ふ兵隊』の撮影助手をつとめた瀬川順一の証言を踏まえて、「ルーペ論争」を敷衍し、映画撮影の倫理および映画制作のための集団の問題について考えます。 | |
| 12 | 第12回 | 『日本の悲劇』の分析 | 占領下で制作された亀井文夫による『日本の悲劇』(1946)における戦時中の映像を再構成する手法の解説と、その受容について解説します。 | |
| 13 | 第13回 | 映画人の戦争責任問題 | 映画界における戦争責任がどのように問われねばならなかったのか、戦後の記録映画の状況と松本俊夫による問題提起を踏まえて検討します。 | |
| 14 | 第14回 | 戦後映画における戦争と東アジアの表象 | アジア・太平洋戦争の記憶が戦後の日本映画においてどのように描かれてきたのか、代表的な作品を挙げて概説します。 | |
| 15 | 第15回 | 全体のまとめ | 授業全体の内容をまとめ、学期末レポート作成に向けた準備を進めてもらいます。 |