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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/05/26 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
文化構造論ワークショップ(2022年度以前入学生)/Workshop in Cultural Structure
授業コード
/Class Code
K051051001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
博士/
年度
/Year
2025年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
月4(後期)/MON4(AUT.)
単位数
/Credits
1.0
主担当教員
/Main Instructor
矢嶋 巌/YAJIMA IWAO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
矢嶋 巌/YAJIMA IWAO 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
 本講義は、人間が生活の舞台としてきた村落、都市に注目する。深刻な過疎・過密化、人口減少、グローバル化の進展のなかで、日本の都市と村落は著しい変貌を示している。本講義は、村落や都市の実像に迫る研究書に基づき、さまざまな外的・内定要因に翻弄される日本の都市・村落の実情を理解することを目的とする。村落では、もともと農業や林業、漁業といった第一次産業を主な生業として生計を立ててきたが、現代日本の村落居住者は、村落外で第二次・第三次産業に就業している場合が少なくない。一方、都市では第二次・第三次産業が発達し、とくに産業革命以降、都市は大規模化してきた。現代日本では、都市人口が過半を占めるに至っている。こうした内容は、地域の時空間を研究する史学・地理学のみならず、地域文化研究における背景として認識が必要であり、中等教育の地理・歴史分野における学習内容において重要な位置を占めている。本講義は、日本の村落、都市化地域、歴史的都市、都市を取り上げ、現代における地域構造と形成過程について、専門書を閲読して理解する。その際、専門書で取りあげられた地域や類似地域でのフィールドワーク、関連する展示を行う博物館等の見学と振り返りをワークショップ的に行い、フィールドワーク力、課題解決能力の実践的修得を目指す。
 以上により、人間文化学研究科のディプロマポリシーにある、専門領域において獲得した知識と技能を学問上の研究課題や実社会の諸問題に対して的確に応用し、現代社会の多様な要求にこたえる能力(DP1)と、自ら発見した問題に対して、広い視野に立ち、さまざまな角度から検討を加え、その研究成果を学界および社会に還元する能力(DP2)の修得を目指す。
到 達 目 標
/Class Objectives
文献読解力を修得する。
現代の都市・村落の姿を読み解く能力を修得する。
応用的フィールドワークの手法を修得する。
授業のキーワード
/Keywords
村落、都市、近代化、地域構造、形成過程、フィールドワーク
授業の進め方
/Method of Instruction
受講学生が都市および村落の研究書を分担して精読して授業において発表し、変貌する現代日本の都市や村落の実像に迫る。使用する研究書は、参考図書を使用する。なお、文献で取り上げられている地域や類似地域や文献の内容に関係する博物館等を実際に訪れて観察・見学するフィールドワークを土日祝日に授業として実施し、研究内容について理解を行なうことをめざす。可能であれば、史学・地理学あるいは地理・歴史教育学の学会・研究会等への参加とその報告として講義において批評を求める。
履修するにあたって
/Instruction to Students
文献研究発表とフィールドワーク参加を必須とする。 
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業で担当する内容について事前研究を行ない、発表することを課し、1時間程度が見込まれる。授業後に1時間程度の復習が必要である。また、学外フィールドワークと学会研究会参加のため、一定の時間を要する。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
事前研究内容の発表、研究総括レポート。事前研究内容の発表は、授業時に内容について批評する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
研究書の読解発表30%、フィールドワークレポート20%、学会研究会参加レポート20%、研究総括レポート30%で評価する。学会研究会参加レポートを課せなくなった場合には、事前研究内容発表40%、フィールドワークレポート30%、研究総括レポート30%で評価する。
テキスト
/Required Texts
使用しない。
参考図書
/Reference Books
阿部武司(2006)『近代大阪経済史』大阪大学出版会
稲垣稜(2024)『都市と農山漁村の地理学』古今書院
稲垣稜(2024)『日常生活行動からみる大阪大都市圏』ナカニシヤ出版
神谷 浩夫(2018)『ベーシック都市地理社会学』ナカニシヤ出版
河野通博(1991)『光と影の庶民史―瀬戸内に生きたびと―』古今書院
中藤康俊(2018)『過疎地域再生の戦略改訂版』大学教育出版
林上(2017)『都市と港湾の地理学』風媒社
水内俊雄・加藤政洋・大城直樹(2008)『モダン都市の系譜―地図から読み解く社会と空間―』ナカニシヤ出版
山田浩之・赤﨑盛久編(2019)『京都から考える都市文化政策とまちづくり』ミネルヴァ書房
横山好三(2011)『大阪都市形成の歴史』文理閣
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 導入 本講義の方針について説明する。
2 第2回 都市に関する研究書の読解 その1 現代日本の都市に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。 
3 第3回 都市に関する研究書の読解 その2 現代日本の都市に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。 
4 第4回 都市に関する研究書の読解 その3 現代日本の都市に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。 
5 第5回 都市に関する研究書の読解 その4 現代日本の都市に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。 
6 第6回 都市に関する研究書の読解 その5 現代日本の都市に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。 
7 第7回 現地フィールドワーク 都市あるいは村落においてフィールドワークをワークショップとして行う。実施回は未定。
8 第8回 現地フィールドワークの振り返り 実施したフィールドワークの振り返りをワークショップとして行う。
9 第9回  村落に関する研究書の読解 その1 現代日本の村落に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。
10 第10回 村落に関する研究書の読解 その2 現代日本の村落に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。
11 第11回 村落に関する研究書の読解 その3 現代日本の村落に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。
12 第12回 村落に関する研究書の読解 その4 現代日本の村落に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。
13 第13回 村落に関する研究書の読解 その5 現代日本の村落に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。
14 第14回 村落に関する研究書の読解 その6 現代日本の村落に関する研究書を解読して報告し、内容について検討する。
15 第15回 現代の都市・村落問題 講義を振り返り、取り上げた研究書から明らかになった現代日本の都市および村落が抱えている問題について総括する。

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