科目一覧へ戻る | 2025/05/26 現在 |
開講科目名 /Class |
人間環境論ワークショップ(2022年度以前入学生)/Workshop in Human Environment |
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授業コード /Class Code |
K051011001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
博士/ |
年度 /Year |
2025年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金3(前期)/FRI3(SPR.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
川上 靖/KAWAKAMI YASUSHI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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川上 靖/KAWAKAMI YASUSHI | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面による授業(講義、ディスカッション、フィールドワーク、発表)で行います。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
現代社会で現在も継続している環境問題である「生物多様性」の減少と「種」の絶滅について、主に自然科学の観点から解明し、対策を考案するための知識と研究手法を身につけることを目的とします。 本科目では、人間文化学研究科DPに示す、「高度な専門知識と技能を習得し、それを実際に運用することができる」ことと、「自立した研究者・教育者・専門実務家として独創的な研究を行い、それぞれの領域で先導的役割を果たすことができる」ことを目指しています。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
環境問題を科学的に分析し、自然科学と社会科学の両面から総合的に考えることができるようになる。 |
授業のキーワード /Keywords |
環境問題、生物多様性、絶滅、人間と環境 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
フィールドワークや野外調査実習などを取り入れます。調査結果については発表とディスカッションを行い、学習を深めます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
野外調査を行いますが、野生生物についての知識や専門性は必要ありません。意欲を持って履修してください。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
文献調査やレポート(論文)作成。(授業前後に各1~2時間程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
レポート、発表スライド |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
レポート(50%)、発表(30% )、野外調査の態度(20%)の割合で総合的に評価します。 |
テキスト /Required Texts |
テキストは使用しません。その都度、資料等を配布します。 |
参考図書 /Reference Books |
種生物学会編『保全と復元の生物学:野生生物を救う科学的思考』(文一総合出版) ISBN: 978-4829921708 デヴィッド・タカーチ『生物多様性という名の革命』(日経BP) ISBN: 978-4822244866 メノ・スヒルトハウゼン(翻訳:岸由二・小宮繁)『都市で進化する生物たち:ダーウィンが街にやってくる』(草思社) ISBN: 978-4794224590 ※その他、授業の中で紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | オリエンテーション/保全生物学の考え方 | 本講義の目的と計画を説明し、本講義の基盤となる「保全生物学」の考え方について学びます。 | |
2 | 第2回 | なぜ生物多様性を守るのか | 法的な観点から「生物多様性条約」「種の保存法」などの目的を学び、「自然の恵み」をキーワードに、現代社会において生物多様性を守る意義を考えます。 | |
3 | 第3回 | 生物多様性をどうやって守るのか | 地域の生態系に着目し、生態系の評価や管理の方法を学びます。 | |
4 | 第4回 | レッドリストとレッドデータブック | 絶滅のおそれのある野生生物の評価と保全について、様々な事例をもとに議論します。 | |
5 | 第5回 | フィールドワーク(動物園・水族館) | 動物園あるいは水族館を訪れ、繁殖、ブリーディングローン、域内保全などの「種の保存」活動を調べます。 ※講義日を日曜日などの休日と振り替えて実施する場合があります。 |
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6 | 第6回 | 発表① | 動物園・水族館の「種の保存」活動について発表と議論を行います。 | |
7 | 第7回 | フィールドワーク(野外調査:標識再捕獲法①) | 野外において生物の個体数を推定する「標識再捕獲法」を実習します。対象生物を決め、マーキング(標識)をして放します。 | |
8 | 第8回 | フィールドワーク(野外調査:標識再捕獲法②) | 捕獲をくり返し、標識の有無をカウントして、推定個体数を計算する方法を学びます。 | |
9 | 第9回 | フィールドワーク(野外調査:標識再捕獲法③) | 推定された個体数から、その生物の個体群の現状について考えます。 | |
10 | 第10回 | 事例研究 | 標識再捕獲法を用いた生物の保全活動の事例について文献調査をし、議論します。 | |
11 | 第11回 | フィールドワーク(公園) | 明石市あるいは神戸市の公園を、「生物多様性」の視点で調査します。 ※講義日を日曜日などの休日と振り替えて実施する場合があります。 |
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12 | 第12回 | 調査研究① | 公園の中にすでにある生物多様性への配慮を調査してまとめます。 | |
13 | 第13回 | 調査研究② | 生物多様性に配慮した新たな公園のあり方を考え、レポートを作成します。 | |
14 | 第14回 | 発表② | 生物多様性に配慮した公園のあり方について発表と議論を行います。 | |
15 | 第15回 | まとめ | フィールドワークと発表をふり返り、人間と環境について考えます。 |