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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/11 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
東アジア文化論特殊講義Ⅰ/Special Lecture on East Asian Languages and Cultures I
授業コード
/Class Code
K001921001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
博士/
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火1(前期)/TUE1(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
野田 春美/NODA HARUMI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
野田 春美/NODA HARUMI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義・演習)
授業の目的
/Class Purpose
この科目は、人間文化学研究科博士後期課程のDP1に示されている、「高度な専門知識と技能を習得し、それを実際に運用することができる」ことを目的とする。
具体的には、三宅和子他(編)(2012)『「配慮」はどのように示されるか』をテキストとして、日本語・日本文化における「配慮」について議論し、文化に関わる言語現象を考察する視点と方法を身につける。学んだことを的確に文章で表現する技術も身につける。
到 達 目 標
/Class Objectives
1 日本語における「配慮」について説明できる。(知識)
2 得た知識を生かして言語現象を観察し、それを文章で表現できる。(技能)
授業のキーワード
/Keywords
日本語 配慮 文章表現
授業の進め方
/Method of Instruction
テキストの論文の内容を担当受講生が配布資料としてまとめてくる。それを参考に、全員で論文を読む。次に、担当教員が補足説明を行う。その後、当該論文の主張をめぐって議論する。
第8回と第15回は、受講生が小レポートを持参し、相互コメントを経て自分のレポートの文章を修正するワークショップ形式をとる。
履修するにあたって
/Instruction to Students
日本語学と言語学の基礎知識があることが望ましい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
担当の受講生は、論文の要点をまとめた配布資料を準備する。ほかの受講生も当該論文を読んでくる。(1週当たり1時間30分程度)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
レポートを2回課す。コメントを入れて返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業の準備(配布資料作成)と参加態度70%、レポート(2回)30%で評価する。
配布資料作成は要点を抑えた資料になっているか、参加態度は議論に積極的に参加しているかで評価する。
レポートは、「配慮」について具体的な考察が充分に行えているか、論理的な記述ができているかで評価する。
テキスト
/Required Texts
三宅和子他(編)(2012)『「配慮」はどのように示されるか』ひつじ書房(3,800円+税)
参考図書
/Reference Books
必要に応じて紹介する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 導入 受講生の日本語学に関する知識を確認し、授業の進め方を示す。
2 第2回 論文内容の検討1 「日本語敬語の変化とアジアの敬語」(井上史雄)を読み、議論する。
3 第3回 論文内容の検討2 「場の理論で考える配慮言語行動」(井出祥子・植野貴志子)を読み、議論する。
4 第4回 論文内容の検討3 「対人関係における配慮行動の心理学―対人コミュニケーションの視点」(大坊郁夫)を読み、議論する。
5 第5回 論文内容の検討4 「日本語の配慮言語行動の社会的多様性」(西尾純二)を読み、議論する。
6 第6回 論文内容の検討5 「「察し合い」の談話展開に見られる日本語の配慮言語行動」(日高水穂)を読み、議論する。
7 第7回 論文内容の検討6  「日本語の配慮言語行動の歴史的研究―これからの発展に向けて」(高山善行)を読み、議論する。
8 第8回 レポートの相互コメントと修正 第2~7回のテーマのいずれかに関するレポートについて、相互コメントと修正を行う。
9 第9回 論文内容の検討7 「配慮したつもりなのによい印象を与えない日本語非母語話者の言語表現・言語行動」(野田尚史)を読み、議論する。
10 第10回 論文内容の検討8  「韓国社会における圧尊法と呼称の運用」(姜 錫祐)を読み、議論する。
11 第11回 論文内容の検討9  「「配慮」の示し方―日本と韓国の言語行動の比較から」(生越直樹)を読み、議論する。
12 第12回 論文内容の検討10  「中国語敬語表現の歴史と現状―マクロ的通時論の考察」(彭 国躍)を読み、議論する。
13 第13回 論文内容の検討11 「電子メディアを介した日英の配慮言語行動―謝罪への応答を手がかりに」(三宅和子)を読み、議論する。
14 第14回 論文内容の検討12 「日米の実際の談話に見られる人を指す身ぶりと配慮との関係」(ポリー・ザトラウスキー)を読み、議論する。
15 第15回 レポートの相互コメントと修正 第8~14回のテーマのいずれかに関するレポートについて、相互コメントと修正を行う。 

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