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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/05/26 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
東アジア文化論特殊講義Ⅰ/Special Lecture on East Asian Languages and Cultures I
授業コード
/Class Code
K001921001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
博士/
年度
/Year
2025年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火2(前期)/TUE2(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
野田 春美/NODA HARUMI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
野田 春美/NODA HARUMI 人文学科/Humanities
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義・演習)
授業の目的
/Class Purpose
この科目は、人間文化学研究科博士後期課程のDP1に示されている、「高度な専門知識と技能を習得し、それを実際に運用することができる」ことを目的とする。
具体的には、ポリー・ザトラウスキー(編)(2021)『五感で楽しむ食の日本語』をテキストとして、食に関する日本語の言語表現について議論し、文化に関わる言語現象を考察する視点と方法を身につける。学んだことを的確に文章で表現する技術も身につける。
到 達 目 標
/Class Objectives
1 食に関する日本語の言語表現について説明できる。(知識)
2 得た知識を生かして言語現象を観察し、それを文章で表現できる。(技能)
授業のキーワード
/Keywords
日本語学 食 会話分析 日本語教育 文学
授業の進め方
/Method of Instruction
テキストの論文の内容を担当受講生が配布資料としてまとめてくる。それを参考に、全員で論文を読む。次に、担当教員が補足説明を行う。その後、当該論文の主張をめぐって議論する。
第7回と第14回は、受講生が小レポートを持参し、相互コメントを経て自分のレポートの文章を修正するワークショップ形式をとる。
履修するにあたって
/Instruction to Students
日本語学と言語学の基礎知識があることが望ましい。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
担当の受講生は、論文の要点をまとめた配布資料を準備する。ほかの受講生も当該論文を読んでくる。(1週当たり1時間30分程度)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
レポートを2回課す。コメントを入れて返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業の準備(配布資料作成)と参加態度70%、レポート(2回)30%で評価する。
配布資料作成は要点を抑えた資料になっているか、参加態度は議論に積極的に参加しているかで評価する。
レポートは、具体的な考察が充分に行えているか、論理的な記述ができているかで評価する。
テキスト
/Required Texts
ポリー・ザトラウスキー(編)(2021)『五感で楽しむ食の日本語』くろしお出版
参考図書
/Reference Books
必要に応じて紹介する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 導入 受講生の日本語学に関する知識を確認し、授業の進め方を示す。
2 第2回 論文内容の検討1 「レシピのオノマトペ―調理の手法を伝える表現―」(水藤新子)を読み、議論する。
3 第3回 論文内容の検討2 「食感を表すオノマトペ―クックパッドのレシピに見るおいしさ表現―」(福留奈美、伊尾木将之)を読み、議論する。
4 第4回 論文内容の検討3 「「生クリーム、大好き。」―食べ物の嗜好は語りを通してどのように共有されるか?―」(唐津麻理子)を読み、議論する。
5 第5回 論文内容の検討4 「会話における食の評価と言語行動―評価は食前から始まる―」(小池千里)を読み、議論する。
6 第6回 論文内容の検討5 「テレビの料理番組での視聴者が食べたくなる食べ物の評価」(ポリー・ザトラウスキー)を読み、議論する。
7 第7回 レポートの相互コメントと修正  第2~6回のテーマのいずれかに関するレポートについて、相互コメントと修正を行う。
8 第8回 論文内容の検討6 「おいしさのカタカナ語の類義分析―「スイートな」「ヘルシーな」「フレッシュな」があらわす意味―」(武藤彩加)を読み、議論する。
9 第9回 論文内容の検討7 「トレンドスイーツをめぐるオノマトペのひろがり―チョコレートの味・香り・食感をどのように伝えるか―」(星野祐子)を読み、議論する。
10 第10回 論文内容の検討8  「外国人介護士が悩む食事介助の相互作用フレーム―「ごっくん」から「嚥下」へ―」(石原洋子)を読み、議論する。
11 第11回 論文内容の検討9  「「インド人もびっくり」から「だんご3兄弟」まで―食生活の引用による弁論パフォーマンス上の第3空間的駆け引き―」(野田眞理)を読み、議論する。
12 第12回 論文内容の検討10  「大正期の『少女の友』の食のことば」(石井久美子)を読み、議論する。
13 第13回 論文内容の検討11 「どう描かれる? 漱石・鷗外の“食べる”」(髙﨑みどり)
を読み、議論する。
14 第14回 レポートの相互コメントと修正 第8~14回のテーマのいずれかに関するレポートについて、相互コメントと修正を行う。 
15 第15回 受講生の研究テーマとの関連の確認 学修した内容が受講生の研究テーマとどう関連するかを確認する。

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