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総合インフォメーション

  • 2010/07/27  (総合)
    2010年度前期の遠隔授業が終了しました
4月からスタートした2010年度前期の遠隔授業が7月26日をもって一区切りを迎えました。今回は、遠隔授業の様子や体制などについてお伝えしたいと思います。

リアルタイムの遠隔授業
インターネット回線を用いた遠隔授業システムを駆使し、リアルタイムで他大学の講義を受講することができるスタイルを確立し、2010年4月から受配信を開始しました。
2010年度前期では延べ約400名の学生(3大学合計)が履修し、遠く離れた大学の講義を他大学の学生と受講できるとあって、学生の期待も大きいものとなりました。
画面を通して遠隔地の教員や学生との質疑応答・ディスカッションも生まれており、教育効果は非常に高いと言えます。


工学院大学の様子(「NPO論」を受信中)
基本的に、右スクリーンにはカメラ映像、左スクリーンにはパワーポイント等の資料を投影している



東北福祉大学の様子(「社会貢献学入門」を配信中)
教員は、他2大学の学生の様子をモニタで確認しながら授業を進める



神戸学院大学の様子(「ボランティア活動論」を受信中)
遠隔地にいる学生もリアルタイムで教員に質問することができる


講義録画によるバックアップ
突然のエラーなど非常時に備え、遠隔授業は資料も含めすべて録画し、映像はTKK専用サーバーを介して授業後速やかに3大学で共有しています。
録画映像は、3大学で異なる学年暦の調整がつかないとき等、やむを得ずリアルタイムに受講できなかった時のビデオ学習や復習等にも活用しています。


遠隔授業のサポート体制
遠隔授業時には配信校・受信校ともに、常にスタッフがサポートする体制を整えています。
サポート内容は、以下のように多岐に渡ります。
・学生への配布資料の共有作業
・遠隔システムのセッティング
・通信調整、マイクテスト
・講義の録画、共有作業
・トラブル時の対応
・教員を映す映像のズームイン・ズームアウト等のカメラ操作
・質疑応答時のマイクサポート
・ビデオ学習対応 など

この遠隔授業実施には、学生の協力も欠かせません。より効果的な遠隔授業を提供するために、学生の視点も取り入れながら常に改善を図っています。
神戸学院大学で遠隔授業システム操作補助を務める高木洋輔さん(防災・社会貢献ユニット4回生)は、「このような大学の新たな取り組みにサポートスタッフとして携わることができて、とても勉強になります。どうすれば授業がスムーズに分かりやすく進むかを常に考えながら操作等を行なっています。」と感想を述べてくれました。


カメラの位置操作を行なう高木さん


ある日の遠隔授業
7月16日(金)の講義は、いつもとは違った形の講義が実施されました。
東北福祉大学の担当科目「NPO論」は、通常担当教員の岡正彦先生は東北福祉大学で講義をし、その様子を工学院大学や神戸学院大学に遠隔配信しています。
この日は岡先生が神戸学院大学へ来学し講義をされ、その様子を東北福祉大学へ配信しました。
神戸学院大学の履修生からは「いつも画面越しに見ていた先生が目の前でお話されていることは、とても新鮮でした。」「講義後に先生と意見交換することができて、知識が深まりました。」との意見が聞かれました。
また、岡先生からは「これまで14回の講義を通し、神戸学院大学の学生と直接ディスカッションしながら講義をしたいと希望していたため、本日はとても有意義な一日となりました」という声をいただきました。


「NPO論」の様子


より効果的な遠隔授業に向けて
前期では合計10科目の遠隔授業を実施しましたが、遠隔授業の講義手法、運営手法に関する課題が見えてきました。
今後の遠隔授業に向けて、学生・教員に対するアンケート集計結果に基づいたFD・SD合同研修会を実施する予定です。FD・SD合同研修会では教職員が一同に会し、効果的で質の高い教育を提供するためにできることを共に考えディスカッションします。この研修会の様子は本ウェブサイト上で報告する予定です。
以上