福祉の世界に対する迷いがなくなり、自分自身に自信がつきました

高齢者介護を支える人材の資質・意欲向上研修コース 受講生

安木 麻貴 さん(老人保健施設勤務)

安木麻貴さん

 私が福祉の世界に足を踏み入れたのは1年ほど前のことです。それまでは、主婦として家庭が中心の生活を送っていました。離婚という人生の節目を迎えて自分には何ができるのか、何をしていきたいのかと考え、ヘルパー2級の資格を取得。派遣社員としてデイサービスに勤務することとなったのです。現在は老人保健施設で働いています。

 私は「高齢者介護を支える人材の資質・意欲向上研修コース」を受講しています。今まで、私の知識や経験が浅いこともあって、現場での経験だけで思い込んでいるところが多々ありました。しかし、プログラムを受講することで、要介護者の方とは適度な距離を保って必要以上の介護を押し付けない、相手が困った時に適切な援助の手を差し伸べるといったようなことを学ぶことができました。相手が今、何を欲しているのかをきちんと見極めることが大切だということです。介護の現場では、煩雑な業務の中で要介護者の方の意向をくみ取ることなく物事を進めてしまいがちになりますが、彼らの自立を促す意味でも、介護をする側がもっと想像力を持って接することが大事だと気づいたのです。

 私は、プログラムで学んだこうした知識や技術を職場の他のスタッフにも伝えたいと考えています。福祉・介護施設に長年勤務しておられる方ほど、自分たちのやり方や、あるいは、仕事そのものに自信をなくしたり迷っておられる方が多いと感じるからです。私自身、このプログラムで、表面的な知識の詰め込みでない大学ならではの広く深い学びに接し、さまざまな職種や立場の方とコミュニケーションをとることで仕事に対する自信もつきました。私自身に対するある種の“癒し”になり、精神的なリハビリテーションになったとも感じますので、特に同業者の方に受講をお勧めしたいですね。そして、私自身介護とはどうあるべきなのか、人としてどうありたいかを考えていきたいと思います。

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