新たな知識・技術が身に付き、仕事に対する意識も向上しました

高齢者介護を支える人材の資質・意欲向上研修コース 受講生

伊藤 恒明 さん(福祉施設勤務)

伊藤恒明さん

 このプログラムの存在を知ったのは、総合リハビリテーション学部の備酒先生の講演会でのことでした。講演会の中で先生は、食事ひとつとっても入所者が非常に豊かな生活を送ることのできる海外の医療・福祉施設事情などを例として挙げ、日本における介護分野の遅れを指摘しておられました。こうした講演会でのお話に大変感銘を受けた私は、その時に紹介しておられた「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」を受講し、備酒先生のもとで学びたいと考えるようになりました。

 実際に受講してみると、受講生の方の職業は福祉・介護分野に携わっていない方々も含めて実にさまざま。生活相談員や運動指導員として福祉施設で働いている私にとっては、普段、周囲が福祉・介護分野の関係者ばかりということもあって、関係者以外の方々の意見を聞くことは非常に勉強になります。特に毎回メンバーが交替していくグループディスカッションでは、こちらが考えてもいなかった意見を聞くことができたり、福祉・介護分野での常識が一般の方にはまだまだ知られていないということを実感したりなど、新たな発見ができる貴重な機会となっています。また、私は「高齢者介護を支える人材の資質・意欲向上研修コース」を受講していますが、「障害者の就労促進と就労場所提供者育成研修コース」と共通で履修できる科目もあり、より幅広い知識を身に付けることができるのも、プログラムの魅力だと思います。

 受講してから半年あまりが経過した現在、実際の仕事の中で、今までに学んだ知識の実践を試みたりしていますが、かなりよい結果を生んでいると感じています。このプログラムでさまざまな方と出会って刺激を受け、新たな知識・技術を得ることで視野もずいぶん広がりました。今まで自分の仕事をこなすことだけで精一杯だったのが、心理的にも余裕が出てきて職場の他のスタッフのことも考えられるようになりました。仕事に対する責任感も増してきたように思います。今後は、学んだことを伝えるなどして職場の部下への教育にも力を注ぎ、プログラムで築いたネットワークを仕事に活かしていきたいですね。

[お問合せ・連絡先]
神戸学院大学 社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム 事業事務室(15号館3階)
〒651-2180 神戸市西区伊川谷町有瀬518 Tel.078(974)6210 E-mail:kgucare@j.kobegakuin.ac.jp