シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/17 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
製剤設計Ⅲ(薬物送達システム)[15~18]/Physical Pharmaceutics Ⅲ
授業コード
/Class Code
B410682002
ナンバリングコード
/Numbering Code
PHMd057
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
金1(前期)/FRI1(SPR.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
亀井 敬泰/KAMEI NORIYASU
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
亀井 敬泰/KAMEI NORIYASU 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属である。
この科目は、4年次に配当している選択必修科目であり、学部のディプロマ・ポリシー(DP:学位授与の方針)に示す8項目のうち、2、3を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

医薬品の利便性(投与方法や副作用等)を考慮するためには、薬物の体内動態を適切に制御するための製剤設計が必要である。これを可能にするために、薬物送達システム(DDS)という概念が提唱されている。本講では、その概念の理解を深め、基本技術である薬物放出制御法、標的指向化法、吸収促進法とそれらの実際について学ぶ。
到 達 目 標
/Class Objectives
以下の各SBOsを到達目標とする。
薬物送達システムを駆使して薬物体内動態を制御する概念と、それを設計するために用いられる技術や材料について、実例に基づいて理解する。
E5-(3)-①-1 DDSの概念と有用性について説明できる
E5-(3)-①-2 代表的なDDS技術を列挙し、説明できる
E5-(3)-②-1 コントロールドリリースの概要と意義について説明できる
E5-(3)-②-2 投与部位ごとに、代表的なコントロールドリリース技術を列挙し、その特性について説明できる
E5-(3)-②-3 コントロールドリリース技術を適用した代表的な医薬品を列挙できる
E5-(3)-③-1 ターゲティングの概要と意義について説明できる
E5-(3)-③-2 投与部位ごとに、代表的なターゲティング技術を列挙し、その特性について説明できる
E5-(3)-③-3 ターゲティング技術を適用した代表的な医薬品を列挙できる
E5-(3)-④-1 吸収改善の概要と意義について説明できる
E5-(3)-④-2 投与部位ごとに、代表的な吸収改善技術を列挙し、その特性について説明できる
E5-(3)-④-3 吸収改善技術を適用した代表的な医薬品を列挙できる
E4-(1)-④-4 プロドラッグと活性代謝物について、例を挙げて説明できる
E5-(2)-③-1 製剤の特性(適用部位,製剤からの薬物の放出性など)を理解した上で、生物学的同等性について説明できる
授業のキーワード
/Keywords
薬物送達システム、放出制御(コントロールドリリース)、標的指向化(ターゲティング)、吸収改善、プロドラッグ
授業の進め方
/Method of Instruction
授業計画に従って12回の講義を行ないます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
本科目は、これまでの関連科目(「剤形・局方・薬物体内動態を知る」「製剤設計Ⅰ(液状・分散系)」「製剤設計Ⅱ(固形・半固形)」)の知識が土台となりますので、受講前にこれらの科目で学んだ内容を復習してください。講義では、主に講義資料プリント(冊子)を使います。ノートをしっかりとってください。

オフィスアワー:随時
不在の場合がありますので、訪問前にメールで問い合わせてください。
noriyasu@pharm.kobegakuin.ac.jp
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
事前学習として、当日の授業範囲を確認しておく(目安として0.5時間)。授業後は、ノートと参照した資料を整理して,内容を復習してください(目安として1時間程度)。自分で考えても理解できない部分がある場合には、メール等で質問し解決して下さい。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業時に指示します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
全授業終了後に実施する定期試験(100%)の成績に基づいて評価します。
テキスト
/Required Texts
講義用パワーポイントスライドをテキストとして使用します(冊子体として配布予定)。
参考図書
/Reference Books
日本薬学会編スタンダード薬学シリーズII6『医療薬学 VII製剤化のサイエンス』東京化学同人
『最新製剤学 第4版』竹内洋文・有馬英俊・平山文俊・山本浩充・編 廣川書店
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 薬物送達システムの概念 従来の医薬品製剤の有効性、安全性、信頼性における主な問題点を克服すべく提案されたDDSの概念と有用性について学ぶ。
E5-(3)-①-1
E5-(3)-①-2
2 第2回 薬物放出制御の原理と意義 放出制御製剤の必要性について学ぶ。また、拡散制御の原理、リザーバー型、マトリックス型、侵食・溶解型、イオン交換、浸透圧ポンプにおける薬物放出機構について学ぶ。
E5-(3)-②-1
E5-(3)-②-2
3 第3回 経口投与型放出制御製剤(その1) 経口投与型放出制御製剤(特に徐放性製剤を中心に)の構造、材料と特性について、実例に基づいて学ぶ。
E5-(3)-②-1
E5-(3)-②-2
E5-(3)-②-3
E5-(2)-③-1
4 第4回 経口投与型放出制御製剤(その2) 経口投与型放出制御製剤(徐放性製剤、放出遅延製剤および放出部位制御型製剤)の構造、材料と特性、薬物動態との関係について、その実例に基づいて学ぶ。
E5-(3)-②-1
E5-(3)-②-2
E5-(3)-②-3
E5-(2)-③-1
5 第5回 非経口放出制御製剤(その1) 非経口投与型(経皮型,注入型)放出制御製剤の構造と特性について、実例に基づいて学ぶ。さらに、作用様式の異なるインスリン製剤についても、実例とともに学ぶ。
E5-(3)-②-1
E5-(3)-②-2
E5-(3)-②-3
E5-(2)-③-1
6 第6回 非経口放出制御製剤(その2) 経口以外の経粘膜投与型放出制御製剤の構造と特性について、実例に基づいて学ぶ。放出制御製剤を製造するための材料について学ぶ。さらに、吸入粉末剤の設計や吸入器についても、実例とともに学ぶ。
E5-(3)-②-1
E5-(3)-②-2
E5-(3)-②-3
E5-(2)-③-1
7 第7回 吸収改善の概要とプロドラッグ 薬物の吸収改善の意義や、それを可能にするための手法を学ぶ。また、吸収改善の中心となるプロドラッグについても、その実例に基づいて学ぶ。
E5-(3)-①-2
E5-(3)-④-1
E5-(3)-④-2
E5-(3)-④-3
E4-(1)-④-4
8 第8回 種々の吸収改善法 ペプチド・タンパク質性医薬品の吸収を改善するための開発例を学ぶ。製剤添加剤を利用した手法に加えて、投与経路の選択による吸収改善手法についても、実例に基づいて学ぶ。
E5-(3)-①-2
E5-(3)-④-1
E5-(3)-④-2
E5-(3)-④-3
E4-(1)-④-4
9 第9回 標的指向化の原理と意義 薬物を標的部位に選択的に送り込み、目的以外の部位への移行を抑制する標的指向化(ターゲティング)の概念について学ぶ。
E5-(3)-③-1
10 第10回 標的指向型製剤1 標的指向型製剤の例として、高分子化医薬を取り上げ、その種類とメカニズムについて、実例に基づいて学ぶ。
E5-(3)-③-2
E5-(3)-③-3
11 第11回 標的指向型製剤2 標的指向型製剤の例として、微粒子性キャリアを取り上げ、その種類とメカニズムについて、実例に基づいて学ぶ。
E5-(3)-③-2
E5-(3)-③-3
12 第12回 標的指向型製剤3 最新技術を利用したターゲティングの実例について、その概要と治療原理を学ぶ。
E5-(3)-③-2
E5-(3)-③-3

科目一覧へ戻る