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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
医療薬学複合科目Ⅳ[13~14]/Comprehensive course in clinical pharmacy IV
授業コード
/Class Code
B410931001
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
水2(後期)/WED2(AUT.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
杉岡 信幸/SUGIOKA NOBUYUKI
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 《選択必修科目》/*** MAJORS *** 《SELECTIVELY REQUIRED COURSES》
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
岸本 修一/KISHIMOTO SHUUICHI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
杉岡 信幸/SUGIOKA NOBUYUKI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、薬学複合科目であり6年次に配当している。
この科目は、学部のDPに示す5項目のうち、2,3,5を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

薬学複合科目群は、「薬学教育モデルコアカリキュラム」に沿って4年次までの講義で習得した薬学的な基礎および専門知識と、5年次の病院・薬局実習を通じて身に付けた実務経験を統合し、卒業時までに実際に臨床現場で発生する課題を解決できる。
到 達 目 標
/Class Objectives
薬学複合科目群は、「薬学教育モデルコアカリキュラム」に沿って4年次までの講義で習得した薬学的な基礎および専門知識と、5年次の病院・薬局実習を通じて身に付けた実務経験を統合し、卒業時までに実際に臨床現場で発生する課題を解決できる能力を身につけるため科目である。医療薬学複合科目Ⅳでは、臨床の場での課題を解決するために必要な薬物動態学領域の知識の再整理を行うことを目標とする。
以下の各SBOsを到達目標とする。
[薬と疾病]
C13 薬の効くプロセス(1)薬の作用と生体内運命②【薬の運命】
1)薬物の体内動態(吸収、分布、代謝、排泄)と薬効発現の関わりについて説明できる。
2)薬物の代表的な投与方法(剤形、投与経路)を列挙し、その意義を説明できる。
3)経口投与された製剤が吸収されるまでに受ける変化(崩壊、分散、溶解など)を説明できる。
4)薬物の生体内分布における循環系の重要性を説明できる。
5)生体内の薬物の主要な排泄経路を、例を挙げて説明できる。
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失①【吸収】
1)薬物の主な吸収部位を列挙できる。
2)消化管の構造、機能と薬物吸収の関係を説明できる。
3)受動拡散(単純拡散)、促進拡散の特徴を説明できる。
4)能動輸送の特徴を説明できる。
5)非経口投与後の薬物吸収について部位別に説明できる。
6)薬物の吸収に影響する因子を列挙し説明できる。
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失②【分布 】
1)薬物が生体内に取り込まれた後、組織間で濃度差が生じる要因を説明できる。
2)薬物の脳への移行について、その機構と血液-脳関門の意義を説明できる。
3)薬物の胎児への移行について、その機構と血液‐胎盤関門の意義を説明できる。
4)薬物の体液中での存在状態(血漿タンパク結合など)を組織への移行と関連づけて説明できる。
5)薬物分布の変動要因(血流量、タンパク結合性、分布容積など)について説明できる。
6)分布容積が著しく大きい代表的な薬物を列挙できる。
△7)代表的な薬物のタンパク結合能を測定できる。(技能)
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失③【代謝】
1)薬物分子の体内での化学的変化とそれが起こる部位を列挙して説明できる。
2)薬物代謝が薬効に及ぼす影響について説明できる。
3)薬物代謝様式とそれに関わる代表的な酵素を列挙できる。
4)シトクロムP-450の構造、性質、反応様式について説明できる。
5)薬物の酸化反応について具体的な例を挙げて説明できる。
6)薬物の還元・加水分解、抱合について具体的な例を挙げて説明できる。
7)薬物代謝酵素の変動要因(誘導、阻害、加齢、SNPsなど)について説明できる。
8)初回通過効果について説明できる。
9)肝および固有クリアランスについて説明できる。
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失④【排泄】
1)腎における排泄機構について説明できる。
2)腎クリアランスについて説明できる。
3)糸球体ろ過速度について説明できる。
4)胆汁中排泄について説明できる。
5)腸肝循環を説明し、代表的な腸肝循環の薬物を列挙できる。
6)唾液・乳汁中への排泄について説明できる。
7)尿中排泄率の高い代表的な薬物を列挙できる。
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失⑤【相互作用】
1)薬物動態に起因する相互作用の代表的な例を挙げ、回避のための方法を説明できる。
2)薬効に起因する相互作用の代表的な例を挙げ、回避のための方法を説明できる。
C15-(3)-①-1~3
1)薬物の作用発現に影響を及ぼす代表的な遺伝的素因について、例を挙げて説明できる。
2)薬物動態に影響する代表的な遺伝的素因(薬物代謝酵素・トランスポーターの遺伝子変異など)について、例を挙げて説明できる。
3)遺伝的素因を考慮した薬物治療について、例を挙げて説明できる。
C15-(3)-②-1~3
1)新生児、乳児に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。
2)幼児、小児に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。
3)高齢者における薬物動態と、薬物治療で注意すべき点を説明できる。
C15-(3)-③-1~3
1)生殖、妊娠時における薬物治療で注意すべき点を説明できる。
2)授乳婦に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。
3)栄養状態の異なる患者(肥満など)に対する薬物治療で注意すべき点を説明できる。
C15-(3)-④-1~3
1)腎疾患・腎機能低下時における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。
2)肝疾患・肝機能低下時における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。
3)心疾患・心機能低下時における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。


授業のキーワード
/Keywords
生物薬剤学、薬物動態学
授業の進め方
/Method of Instruction
授業計画に従って、15回の講義を行ないます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
全ての講義に出席すること。
オフィスアワー:適宜、メールで連絡下さい。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
問題演習、予習・復習の励行(目安として1時間)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
授業後に連絡
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
評価は定期試験の成績を100%とする。
テキスト
/Required Texts
授業開始日までに掲示などで知らせる。
参考図書
/Reference Books
なし
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回(岸本) 薬の作用と生体内運命 薬物の吸収過程についての理解を深める
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失①【吸収】 1)-6)
2 第2回(岸本) 薬の作用と生体内運命 薬物の分布過程についての理解を深める
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失②【分布 】 1)-7)
3 第3回(岸本) 薬の作用と生体内運命 薬物の代謝過程についての理解を深める
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失③【代謝】 1)-9)
4 第4回(岸本) 薬の作用と生体内運命 薬物の排泄過程の理解についての理解を深める
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失④【排泄】 1)-7)
5 第5回(杉岡) 薬の作用と生体内運命 薬物動態・薬効に起因する相互作用についての理解を深める
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失⑤【相互作用】 1)-2)
6 第6回(杉岡) 薬の作用と生体内運命 薬物動態・薬効に起因する相互作用についての理解を深める
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失⑤【相互作用】 1)-2)
7 第7回(杉岡) 薬の作用と生体内運命 薬物動態・薬効に起因する相互作用についての理解を深める
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失⑤【相互作用】 1)-2)
8 第8回(杉岡) 個別化薬物治療 薬物の作用発現に影響を及ぼす代表的な遺伝的素因について、例を挙げて説明できる。
薬物動態に影響する代表的な遺伝的素因(薬物代謝酵素・トランスポーターの遺伝子変異など)について、例を挙げて説明できる。
遺伝的素因を考慮した薬物治療について、例を挙げて説明できる。
C15-(3)-①-1-3
低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児の身体的・生理学的特徴を理解し、薬物動態との関連および薬物治療における注意点を考察する。
C15-(3)-②-1
C15-(3)-②-2
高齢者の身体的・生理学的特徴を理解し、薬物動態との関連および薬物治療における注意点を考察する。
C15-(3)-②-3
9 第9回(杉岡) 個別化薬物治療 薬物の効果に影響する生理的要因を理解し、薬物動態との関連を考察する。さらに、妊娠・授乳期における身体の変化と薬物動態との関連および薬物治療における注意点を考察する。また、栄養状態の異なる患者の身体の状況と薬物動態との関連および薬物治療における注意点を考察する。
C15-(3)-③-1
C15-(3)-③-2
C15-(3)-③-3

10 第10回(杉岡) 個別化薬物治療 腎疾患・腎機能低下時における病態生理を理解し、薬物動態との関連および薬物治療における注意点を考察する。
C15-(3)-④-1
11 第11回(杉岡) 個別化薬物治療 肝疾患・肝機能低下時における病態生理を理解し、薬物動態との関連および薬物治療における注意点を考察する。
C15-(3)-④-2
12 第12回(杉岡) 個別化薬物治療 心疾患・心機能低下時における病態生理を理解し、薬物動態との関連および薬物治療における注意点を考察する。
C15-(3)-④-3
13 第13回(岸本) 総合演習 生物薬剤学、薬物動態学の臨床応用に向けて、習得した知識の応用力を養う。
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失、(5)薬物動態の解析まとめ
14 第14回(杉岡) 総合演習 生物薬剤学、薬物動態学の臨床応用に向けて、習得した知識の応用力を養う。
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失、(5)薬物動態の解析まとめ
15 第15回(杉岡) 総合演習 生物薬剤学、薬物動態学の臨床応用に向けて、習得した知識の応用力を養う。
C13 薬の効くプロセス(4)薬物の臓器への到達と消失、(5)薬物動態の解析まとめ

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