【CAMPUS】Vol.184 (2017/1/6)


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2020年の東京パラリンピックを目指す法学部1年次生藤原光里さんふじわら あかり 「昨年のリオ・パラリンピックで大きな刺激を受けました。3年後の東京大会には、何が何でも出場したい」 藤原さんは、脳性まひで左半身に障がいがあり、リハビリも兼ねて3歳から水泳を始めた。兵庫県立鈴蘭台高校時代は水泳部に所属していたが、現在は神戸市内のスイミングスクールに通い、毎日のように3000∼4000㍍を泳いでいる。昨年の世界ランキングは、100㍍が22位、50㍍が28位だった。 昨年の「第16回全国障害者スポーツ大会希望郷いわて大会」で、25㍍自由形と50㍍自由形に優勝。その後の第33回日本身体障がい者水泳選手権大会では100㍍自由形、50㍍自由形とも準優勝だった。100㍍は1分17秒96のタイムで、自己の持つ日本記録を0・41秒縮める日本新記録をマークしながら、わずかの差で優勝を逃した。 「まだまだ力不足です」と藤原さんは繰り返す。「世界水準は驚くほど上がっていて、リオ大会で、私と同じ障害のクラスでは、とうとう50㍍で29秒台が出ました。日本で1位になったからといってパラリンピックに出場できるものではないし、世界と戦える力をつけないといけない」と話す。 今年の目標は、3月に開催される「春季静岡水泳記録会」で好タイムを出し、9月にメキシコで開催される世界選手権大会に出場すること。中学2年生の時に初めて海外大会に出場。一昨年は英国・グラスゴーで開かれた「世界選手権大会」、ロシアのソチで開催された「IWAS大会」に出場した。「昨年は、海外試合には出られませんでした。まずは、メキシコ大会への出場切符を獲得し、国内では敵なしといわれるぐらいの力をつけたい」と意気込んでいる。学生の活躍 週刊少年ジャンプに連載された人気漫画を基にした、ミュージカル『テニスの王子様』の亜久津仁役でブレイクした川上さん。今年の目標は「自分の夢と学業を両立させるために1年休学し、同期のみんなには少し遅れたけれども、まずは3月に卒業することです」と語る。 「中、高校生のころから、目つきの悪いのがコンプレックスでした。それが、まさか亜久津仁のはまり役になるとは…」。川上さんが、この道に足を踏み入れたのは、友人の紹介。「話を聞くだけ」と言われて上京したら、事務所から誘いを受けた。それまでは「安定志向で、就活もしていた」と明かす。 人気の漫画やアニメなど2次元の世界を舞台で表現する、いわゆる「2・5次元ミュージカル」。その代表作がミュージカル『テニスの王子様』。通称「テニミュ」と呼ばれる。亜久津は、主人公、越前リョーマのいるテニスの名門校、青春学園中等部の前にたちはだかる山吹中学校の異端児という役柄だ。 このほか、「ROCKMUSICALBLEACH」∼もうひとつの地上∼では、右目に眼帯をつけた最強の死神、更木剣八役も演じた。また、戦国活劇「サムライモード」は、昨年9月に東京で、10月初めには新神戸オリエンタル劇場で上演され、いったん大学に復帰した後の12月には東京・赤坂RED/THEATERで上演される「スペーストラベロイド」にも出演するという、あわただしい1年を送った。 川上さんは、「最初は偶然でしたが、いろんな人の支援をいただき、自分の意思で選んだ道なので、花が咲くまでやり通したい。役者として、もっと大きい舞台や、映画、テレビなどの映像の仕事にも積極的に挑戦したい」と話している。ミュージカルなどで活躍する経済学部4年次生川上将大さんかわかみ しょうた38NO.1842017.1


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