神戸学院大学

社会連携

スポーツサイエンス・ユニット生が「パラスポーツ体験会」を開催しました

2021/12/27

スポーツサイエンス・ユニット長の秋田和彦教授による開会挨拶
スポーツサイエンス・ユニット長の秋田和彦教授による開会挨拶
プレーの様子(ボッチャ)
プレーの様子(ボッチャ)
小学生とユニット生の交流の様子(ボッチャ)
小学生とユニット生の交流の様子(ボッチャ)
シュート練習の様子(車椅子バスケ)
シュート練習の様子(車椅子バスケ)
試合の様子(車椅子バスケ)
試合の様子(車椅子バスケ)
小学生とユニット生の交流の様子(車椅子バスケ)
小学生とユニット生の交流の様子(車椅子バスケ)
集合写真
集合写真
学生リーダーを務めた石津智絵さんと篠原颯汰さん(いずれもスポーツサイエンス・ユニット 2年次生)
学生リーダーを務めた石津智絵さんと篠原颯汰さん(いずれもスポーツサイエンス・ユニット 2年次生)

12月26日、スポーツサイエンス・ユニット生30人が、神戸市西区役所、神戸市立西区体育館と連携して「パラスポーツ体験会」を有瀬キャンパス第1体育館にて開催し、西区の小学生32人が参加しました。(主催:神戸市西区役所、神戸学院大学 スポーツサイエンス・ユニット、神戸市立西体育館・協力:神戸市障害者スポーツ振興センター、神戸市スポーツ推進委員西区連絡会)

神戸市では、2022年に第10回世界パラ陸上選手権大会を東アジアで初めて開催予定(新型コロナウイルスの影響を踏まえ開催時期は協議中)です。同市では「東京2020パラリンピック」における感動や興奮を継承し、パラスポーツへの関心を高め、「国際スポーツ都市神戸」を世界に発信し、スポーツを通して交流の輪を広げ、大会をきっかけに、障がい者をはじめ誰もが暮らしやすいまちづくりを進めることを理念としています。今回の体験会は神戸市西区の子どもたちにパラスポーツの楽しさを体験する機会を提供し、パラスポーツの普及・促進に努めることを目的としています。

本体験会では学生が中心となって企画・運営を行いました。新型コロナウイルスの影響で長い間思うような活動ができなかった学生にとっては、初めてのイベント運営となりました。事前に障害者スポーツ振興センターの競技講習会を受け、打合せを重ねるなど、入念な準備のもと本番に臨みました。
開会式後、子どもたちは2グループに分かれて「ボッチャ」と「車椅子バスケットボール」の2種類のパラスポーツを交互に体験しました。

「ボッチャ」はヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者、もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツです。赤・青のそれぞれ6球のボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、目標球と呼ばれる白いボールにいかに近づけるかを競います。始めはルールも分からず、初めて触るボールに戸惑う子どもたちでしたが、講師や学生に優しく、熱心にコツを教えてもらい、みるみるスローイングを上達させていきました。徐々に狙い通りの場所にボールを投げられるようになり、白の目標球に見事に命中したときには「おー!」「すごい!」と歓声が上がり、敵味方関係なく拍手が送られました。

「車椅子バスケットボール」でも、初めて乗る競技用の車椅子に苦戦しつつも、走り方や方向転換のやり方を学生のお手本を見ながら学び、気づけばボールを自由に追いかけまわしていました。座りながら投げるバスケットボールは、普段経験することがない新鮮な感覚を掻き立てている様子でした。試合形式では終了間際にゴールを決めるなど手に汗握る展開もあり、プレーしている人も、見ている人も興奮に包まれました。

参加した子どもたちからは「普段できないことを体験できたのですごく良い経験になった。パラスポーツに興味を持ったので車椅子バスケットボールなどをこれからテレビで見たいと思った。」「大学生と楽しく触れ合えて、パラスポーツのことも知れて良かった。」「どちらの競技もとても楽しかった。他の種目も調べてみたいと思った。」「パラスポーツは障がいのある方だけのスポーツでないと知った。またやりたいと思った。」といった感想が多く寄せられました。
当初は、普段接する機会の少ない学生に対して緊張した面持ちを浮かべる子どもたちでしたが、競技を教えてもらい、一緒にプレーしていく内にだんだんと打ち解けていき、解散時にはすっかり仲良くなっている様子でした。パラスポーツは誰であっても楽しくプレーできること、スポーツによる交流を通じて「楽しみ」や「喜び」を得られることを、身をもって体験してもらうことができたのではないでしょうか。

【学生リーダーの感想】
今回のパラスポーツ体験会で私は初めてイベント等の活動で主催者側の立場として参加しました。今まではさまざまなイベント等に参加者側としてしか参加してこなかったので、イベントを開催することの大変さ、難しさを体感することが出来ました。今まで何気なく参加していたイベントは、陰で色んな人が試行錯誤していることを改めて実感しました。
私たちは参加者の小学生に楽しんでもらうことを一番の目標にしていたので、当日小学生が楽しそうに体験している姿を見て、頑張って準備してきてよかったと思いました。
私は学生のリーダーとしてこの体験会に参加して、人を動かす難しさを肌で感じました。今回はスムーズに人を動かすことはあまり出来ていなかったのでこの経験を生かしてこれから人に影響を与えたり、人を動かせるような人になりたいと強く思いました。
(スポーツサイエンス・ユニット 2年次生 石津智絵)

まず初めにコロナ禍の中、さまざまなイベントが制限や中止されていく中でパラスポーツ体験会が開催されたこと、そして無事に終われたことが良かったです。ご協力いただいた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
今回パラスポーツ体験会を実施していく中でリーダーとして2ヶ月ほど前から運営内容を考えていきました。今までにスポーツサイエンス・ユニットとしてのイベント参加はなく、今回が初めてであり、どのようにしたらいいのか、特にどうやったら体験会に参加してくれる小学生が楽しめるのかを考えました。運営内容を考えていく中で難しいことも多々ありましたが、もう1人のリーダーとして一緒に考えてくれた石津さんには本当に助けられました。実際体験が終わり、小学生が楽しんでいる姿を見て、本当に心の底からこの体験会を運営することができて良かったと感じました。数年後には社会に出て、このように人前に出たり、裏方の事を考えたりする機会は増えていくと思います。今回パラスポーツ体験会のリーダーを経験できたことは、これからの成長に大きく繋がっていくと思うのでとても良かったです。ありがとうございました。
(スポーツサイエンス・ユニット 2年次生 篠原颯汰)

当日の様子が、神戸市西区のインスタグラム公式アカウントに掲載されています。
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