神戸学院大学

社会連携

「トップランナー特別講義」の第5回目を行いました

2021/05/24

南京町商店街振興組合 理事長・株式会社 老祥記 代表取締役 曹英生

 地元神戸の企業経営者の方々をお招きし、どのようなビジョンを持って挑戦し発展してきたのかなどについて語っていただく「トップランナー特別講義」。第5回目の今回は、対面とオンライン(Zoom)によるハイブリッド式授業となりました。
 講師には、株式会社 老祥記 代表取締役 曹英生氏が「南京町の過去・現在・未来~動の町づくり、静の店づくり」をテーマに登壇されました。
 老祥記は、1915年に南京町で開業され、「豚饅頭」という呼び名の発祥の店としても知られています。バブル時は最高5時間待ちの行列ができ、現在でも多いときは30分待つこともある有名人気店です。
 はじめに、現存する中で最も古い南京町の写真を交えながら、南京町の成り立ちや観光地である今とは全く違っていた当時の様子について、幼少期の思い出と共に紹介され、過去にはネガティブなイメージのあった「南京」という呼び方は、今では神戸を代表する観光地として商標登録をするまでに変わったと話されました。
 旧暦で節句を祝う中国のお正月である「春節祭」は、1987年から南京町で開催されています。阪神・淡路大震災の年は中止になりましたが、春節祭のために用意していた食材を使った炊き出しを実施し、被災者の方から寄せられた喜びの声から「自粛することを自粛しよう」と決心。震災後中止となった神戸まつりの代わりに「神戸五月まつり」を開き、南京町から神戸を元気づけられました。
 また、動の町づくりのマスト条件に「想像力、行動力、責任感」を挙げ、コロナ禍の今、さらに「問題解決力、発想力」が必要だと話されました。2021年の春節祭は新型コロナウイルス感染症拡大の影響から現地での開催は中止になりましたが、「アーカイブ春節祭」としてYouTube上で公開され、現在も南京町に関する様々な動画がYouTubeにアップされています。常に世の中が求めている、真新しさを大事にしたイベントをすることでメディア側からPRをしてもらえるのだと話されました。
 静の店づくりとして、老祥記が発展した理由の1つに、良い職場環境にすることで良い人材が集まり良いお店になると説明し、従業員あっての老祥記だと話されました。
 最後に、学生から「なぜ老祥記の豚まんはあの大きさなのか」という質問に対し、「元々、中国の天津市の豚まんが赤ちゃんのこぶし程の大きさで、老祥記の作る味が最も美味しく感じられる大きさが今の豚まんの大きさだから」と答えられ、「ぜひ、老祥記の豚まんを食べに南京町に遊びに来てほしい」と締め括られました。

 次回、5月24日はアイナックフットボールクラブ株式会社 代表取締役社長 安本卓史氏に「女子サッカーINAC神戸がめざすもの」をテーマにご登壇いただきます。
※5月24日はオンライン(Zoom)のみの講義となります