神戸学院大学

社会連携

「次世代を担う若者による防災を考えるつどい」が開かれました 阪神・淡路大震災から27年

2022/01/25

第3部の意見交換会(左端が社会防災学科の佐藤菜都さん)
第3部の意見交換会(左端が社会防災学科の佐藤菜都さん)
第2部で発表する佐藤菜都さん
第2部で発表する佐藤菜都さん
TKK3大学連携事業で学んだことを発表する佐藤菜都さん(右上の画面はオンライン参加の東北福祉大1年・小山菜奈さん)
TKK3大学連携事業で学んだことを発表する佐藤菜都さん(右上の画面はオンライン参加の東北福祉大1年・小山菜奈さん)

「神戸防災のつどい2022」の活動発表会「次世代を担う若者による防災を考えるつどい」が1月16日、ポートアイランド第1キャンパスで開かれました。

阪神・淡路大震災の発生から17日で27年となり、記憶を風化させず体験を未来に生かすために神戸市や本学などでつくる実行委員会が主催しました。

第1部では小・中学生が自発的に防災・減災のために活動する神戸市内の「防災ジュニアチーム」など5団体が活動を報告しました。「率先して災害から逃れる災害避難者となりたい。常に自分を守る行動を取ります」「災害時の連絡、合図に役立つホイッスルの有効性をもっと伝えたい」などと、訓練などを通じて学んだことを児童や生徒が発表してくれました。

■社会防災学科の佐藤菜都さんがTKK3大学連携事業を報告
第2部は大学生による活動発表会で、現代社会学部社会防災学科の学生を中心につくる「防災女子」の前代表、佐藤菜都さん(社会防災学科4年次生)がTKK3大学(東北福祉大学、工学院大学、神戸学院大学)を中心に12大学約70人の学生が参加する連携事業「東日本大震災から10年 未来へ思いを紡ぐ大学生プロジェクト」について報告しました。

復興支援活動にかかわってきた学生たちの知見・想(おも)いを共有し、大学生の視点を活(い)かした新たな防災・減災事業を話し合い発信することが目的です。2021年3月にキックオフミーティングを開き、コロナ禍になってもオンライン交流会を続け、被災地からの報告をしてもらっていることを紹介し、「10年は通過点。一区切りとは言いたくない」と、参加者の思いを代弁しました。

■東北福祉大の小山菜奈さんが初の東日本大震災語り部務める
続いて、オンライン参加の東北福祉大学1年、小山菜奈さんが東日本大震災で、居住地の宮城県気仙沼市鹿折地区が津波に襲われ、多くの住民が犠牲になった経験を語りました。小山さんは震災・津波被害の語り部としての活動は今回が初めてです。11メートルを超える津波や石油タンクからもれた石油に発火して起きた大火災の恐怖を冷静に伝えました。

第3部は意見交換会でした。「社会防災学科はどんなことを学びますか」との質問に、佐藤さんは「防災と社会貢献の二つの柱があります。フィールドワークもあり、授業でボランティアに行くこともあります。救急インストラクターの資格を取るための授業もあります」などと答えました。また、佐藤さんは「TKK3大学連携事業を通じて、災害体験を語り継ぎ、後世に伝えることの大切さを実感しました」と述べました。