第83回神戸学院大学土曜公開講座を５月28日に有瀬キャンパスで開催しました。第２回目となる今回は、経営学部小川賢教授による「デジタルトランスフォーメーションが支える私たちの便利な生活」と題した講座で、デジタル技術について具体例を紹介しながら分かりやすく講義を行いました。

第一部では、「デジタル技術で駆動する社会」と題して、身の回りにあるAIについて「ぶつからないクルマ」や「キャッシュレス決済システム」など具体例を出しながら生活が便利になる側面と、AIが万能ではない側面について説明しました。

第二部では、「技術と社会のかかわり」について、社会システムを効率化・進展させる技術「駆動」と、社会を安定化させる法や倫理「制動」について説明しました。データ駆動社会の安定を支えるためには、駆動よりも制動が重要であると説明し、駆動と制動のバランスをどう保っていくかが今後の課題であると話しました。

最後に、「データを保管し守る」「データを扱う上でのきまりごと」を説明し、情報セキュリティや個人情報保護法についても触れました。
受講者からは、「とても説明が分かりやすく、おもしろかった」「今知りたいことがたくさんあり大変勉強になった」という声が多数寄せられました。

次回、６月11日に開催の第３回目は、経営学部の林坂弘一郎教授による「安全・安心な社会を支えるデータサイエンスーシステム開発とソフトフェアの信頼性ー」です。