神戸学院大学

社会連携

「いちょうカレッジ」のいのちを守る防災コースがスタートしました

2019/06/19

大阪市生涯学習まちづくり市民大学「いちょうカレッジ」のいのちを守る防災コースが15日から同市立総合生涯学習センターでスタートし、現代社会学部の前林清和教授が「必ずくる 南海トラフ巨大地震」をテーマに講義とワークショップを行いました。

はじめに、南海トラフ巨大地震に関する被害想定などを解説。「地域によっては、揺れている間に津波が到達することも想定されているため、被害が大きくなるでしょう。耐震化や防災教育の普及がされていますが、津波の力を考えると安心してはいられません。南海トラフ巨大地震から命を守るために、“個人の防災意識の向上”と“地域防災力の強化”の両輪で自助・共助の能力を高めることが大切です」と説明しました。

その後、南海トラフ巨大地震で大きな被害が予想される町の自主防災組織の役員会で、対策についての話し合いで出た、どれも間違いではない役員7人の意見をもとにワークショップを実施しました。受講者は、個人で考え、その後グループで全員が意見を出し合い、自分の意見とは違う方向性の意見も含めて、どうやって意見をまとめていけばいいのかなど、実際に地域の現場でも活かせる、話し合いの進め方も体験しました。

前林教授は「全員が同じ内容について同じレベルで話しあうことで、話し合ったことを理解して一緒に行動していくことができます。また、地域で事前にやらなければいけないことは、たくさんあります。今回ワークショップで取り組んだ7人の事例を参考に、一つずつでも地域で取り組んでもらえると幸いです」と締めくくりました。

受講者は「自分の地域や家の防災対策を見直すよいきっかけになりました」と話していました。

次回は、総合リハビリテーション学部の糟谷佐紀教授が22日、「要援護者への避難時の対応」をテーマに講演します。