神戸学院大学

社会連携

「トップランナー特別講義」の第12回目を行いました

2021/07/16

トップランナー特別講義の第12回目として株式会社 神明ホールディングス 代表取締役社長 藤尾 益雄氏の講義を行いました。

 地元神戸の企業経営者の方々をお招きし、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語っていただく「トップランナー特別講義」。第12回目の講義を7月5日(月)に対面で行いました。
 今回は、株式会社 神明ホールディングス 代表取締役社長の藤尾益雄氏が「ライスイノベーション~米卸から食のプラットフォーマーへ~」をテーマに登壇され、農業を取り巻く環境や株式会社神明ホールディングスが歩んでこられた歴史等をご紹介いただきました。
 農業を取り巻く環境は厳しく、農業就労人口は減少し、その平均年齢も高くなり、耕作放棄地も増加しています。また、米の年間一人あたりの消費量は昭和40年の112kgと比較すると令和元年は53kgまで減少しています。
 藤尾氏は、1902年に米を扱う商店として創業した現在の株式会社神明ホールディングスに、1989年に入社され、工場での業務や営業活動を担当されました。1995年の阪神・淡路大震災発生直後には、すぐに取引先に出向き、安否確認をしたことや、救援物資を避難所や中央市民病院に届けたエピソードもご紹介いただきました。
 その後、2007年42歳の時に社長に就任されました。株式会社神明ホールディングスの大きな転機となったのは、奇しくも阪神・淡路大震災と同年の「食糧法の改正」です。これまで兵庫県内でしか米を販売できなかった制限が外れ、全国で販売できるようになり、巨大ライバル企業との戦いに勝利し、東京進出、そして全国区へ進出を果たします。それを藤尾氏は、織田軍(2,000人)と今川軍(20,000人以上)が戦った桶狭間の戦いになぞらえ、わかりやすく説明されました。
 2007年の社長就任後、米の消費減少の背景から、今では普通となった手軽に食べることができるパックご飯の製造・販売のため、株式会社ウーケを設立されます。
 そして2009年、社長として活躍していかなければならない矢先に、死を覚悟する大病を患われました。病気を克服するという強い気持ちをもち、食べることは健康に直結することと考え、実践したことで復帰することができました。バランスの良い食事で生活はより健康に、より豊かになることに改めて気づかれたそうです。
 最後に神明グループの役割として、国内で生産されたものを国内で消費し、米だけではなく、青果、水産、食品、宅配を合わせた複合モデルとして、農作物の消費拡大につなげることを掲げ、食料自給率の低い日本の今後迫りくる食糧危機に備え、日本の農業を守ることが使命であると話されました。また、学生に向けて、「将来を想像する、先を読むことが大切、学生個々の夢を大切にして、必ず実現するという強い気持ちをもってほしい。」と話されました。

次回、7月12日は株式会社エムズブランディング代表取締役社長鵜殿 麻里絵氏に「高い壁ほど楽しんで乗り越えよう」をテーマにご登壇いただきます。