神戸学院大学

社会連携

防災女子が防災啓発のワークショップを開催しました

2022/01/17

自己紹介を行う防災女子の学生たち
自己紹介を行う防災女子の学生たち
司会進行を行う、青野柚花さん
司会進行を行う、青野柚花さん
備蓄アイテムの使い方を説明する小山田遥さん
備蓄アイテムの使い方を説明する小山田遥さん

1月15日、防災女子の小山田遥さん、青野柚花さん、大西祐奈さん(いずれも現代社会学部 社会防災学科3年次生)が9人の参加者を対象に、大丸神戸店6階M BASEで防災啓発のワークショップを開催しました。
阪神淡路大震災から今年で27年。「1.17を忘れない」と言う思いから、神戸学院大学では、1.17に向けて毎年さまざまな防災啓発プログラムを実施しています。

ワークショップでは、仮想都市の中で発災から1週間の疑似体験を行い、どのように災害を乗り越えたらよいかを考えました。参加者を2チームに分け、発災日の季節を変えて季節によってどのような違いが生じるかも体験してもらいました。

最初に、被災状況を「ライフライン停止」「自宅は無事だが、マンションのエレベーターは使えない」と設定。学生が参加者に設定カード等の教材を配布し、参加者に演じてもらう年齢や家族構成の配役を伝え、自宅にある備蓄を使って1週間過ごしてもらいました。

発災初日ミッションとして、「周りで起こっている状況を確認するため手段を考える」「親族や友人の安否確認。また自分が無事であることを伝える」「ライフラインが使えない中、空腹を満たすために何を食べるか」について考えてもらいました。

手元にある備蓄アイテムの中から、ミッションをクリアするために何が必要かを考え、計画的にアイテムを使っていきます。途中、電気が止まっているために冷蔵庫の食材が使えなくなったり、応急給水車両が来ても、給水タンクや人手がない等のトラブルに対して、学生がサポートをしながら近所(同じチーム)で助け合いながら解決してもらいました。

最後に「自助」「共助」「公助」と言う言葉がありますが、大規模災害が発生するとライフラインが停止するだけでなく、都市機能も麻痺し地方自治体などの公助の機能も著しく制限され、応急対応も行き届かない状況になります。また、政府が被災地への支援要請を開始しても災害の状況によって、製造業が被災した場合には支援物資の製造自体が困難となり、道路の寸断や輸送能力の限界により支援物資が被災地になかなか入らない可能性がでてくるため、日常から家族と話し合い「自助力」を高めておくことが大切であり、近所の助け合い(共助)がとても重要になると説明がありました。

振り返りでは、「充電器など電気の備蓄が大切だと実感した。」「家族のことも考えたバランスのよい備蓄が大切だと感じた。」などの感想が参加者から寄せられました。

※ 防災女子とは
神戸学院大学 現代社会学部 社会防災学科の女子学生有志のグループ。
女性視点ならではの新鮮なアイデアで、災害食レシピの提案など防災啓発活動に取り組んでいます。