神戸学院大学

社会連携

「トップランナー特別講義」の第8回目を行いました

2021/06/09

 地元神戸の企業経営者の方々をお招きし、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語っていただく「トップランナー特別講義」。第8回目の講義を6月7日(月)に対面とオンライン(zoom)によるハイブリット形式で行いました。
 今回は、神戸フィルムオフィス代表 松下 麻理氏が『神戸の魅力をCIVIC PRIDEへ~映像の中の神戸~』をテーマに登壇されました。
 神戸フィルムオフィスは、阪神・淡路大震災をきっかけに、神戸の街と人々をもっと元気にしたいという目的で設立されました。設立から21年、撮影に関する神戸市の公的な窓口として、国内外から映像作品の撮影を誘致し、これまで数多くの映画やドラマ、CMに無料でロケーション地を提供してきました。
 神戸フィルムオフィスの活動は、ロケーション地の情報提供から撮影調整等のロケーション支援や、エキストラの手配、映画の宣伝と神戸の街のPRとを兼ねた広告づくりなど幅広く行っており、普段知ることができない撮影現場の裏側や、神戸市内で撮影された多数の映画のシーンを、知られざる撮影時のエピソードを交え、ご紹介いただきました。
 神戸は、撮影に協力的なエキストラが多く、海や山があり高低差があること、都会と田舎が地理的に近くまとまっていること、歴史的建造物が綺麗な状態で残っていることがロケーション地として好まれる理由に挙げられ、紹介された中には、ポートアイランド第1キャンパスで撮影された映画もあり、よく知るキャンパスが映画の中では別の建物かのように映っていることに、学生は興味津々の様子でした。
 神戸フィルムオフィスのようなフィルムコミッションの目的は、現地で撮影を行うことによりスタッフの宿泊や飲食等が発生する「直接的経済効果」、ロケ地をめぐる「観光集客効果」、地域における映像文化の振興に資する「文化振興」、地元の風景が全国に流れることによる「市民の誇り」の4つです。神戸市民にとって慣れ親しんだ公園や道など何気ない風景も、他の人には素敵な場所として目に映ります。映像になることで、私たちの街は素敵なところなのだと再認識でき、神戸市民として誇りに思ってもらえます。
 ある映画でメリケンパークにある「BE KOBE」のモニュメントが汚れているのを見た知人から、掃除をしたいと提案があり、毎月第一月曜日の朝に定期清掃をするようになったこと、阪神・淡路大震災をテーマにした映画撮影の際、忠実に再現された小学校の避難所を学校行事として見学に来た近隣の中学校の生徒に対して、阪神・淡路大震災を体感できる良い学習の機会へ繋がったことなどの、プラスの効果があったエピソードも紹介されました。
 最後に松下氏は、いつも見慣れている場所も、映画の大事なシーンに使うことができる、そんな場所が数多くある「神戸の街」を誇りに思ってほしいと締めくくられました。
 次回、6月14日は神戸モトマチ大学代表・株式会社村上工務店代表取締役 村上 豪英氏に「まちを育てる仕事をつくる」をテーマにご登壇いただきます。