神戸学院大学

社会連携

グリーンフェスティバル 「イラン音楽の世界~レクチャー・コンサート」を開催しました

2022/07/05

公演の様子
公演の様子
多くの観客でにぎわいました
多くの観客でにぎわいました
イラン音楽についてのレクチャーの様子
イラン音楽についてのレクチャーの様子

6月24日と25日の2日程で、グリーンフェスティバル「イラン音楽の世界~レクチャー・コンサート」を開催しました。24日はポートアイランド第2キャンパス音楽室にて、25日は有瀬キャンパスメモリアルホールにて実施し、両日合わせて約200人がサントゥール奏者 谷正人氏の演奏を楽しみました。谷氏は、2008年から2013年の間、神戸学院大学人文学部にて講師を務め、そのご縁からレクチャー・コンサートが実現しました。

サントゥールとはイランの打弦楽器の1つです。木箱に張られた多数の金属製の弦を、小さなバチのようなもので叩く楽器で、一説にはピアノの祖先とも言われています。サントゥールの演奏には「余韻が消えるまで音を止めない」という特徴があり、音の響きと響きが重なり合って、独特な美しい音色が奏でられました。

コンサートは2部制で行い、1部では「シュール旋法」と呼ばれる演奏を披露しました。通常は30分1セットで行う演奏ですが、10分程経ったところで一度中断し「シュール旋法は、この『ぼわーっ』とした響きが特徴。途中から雰囲気が変わっていくので、感じながら聞いてみてください」と話し、観客に寄り添いながら演奏を続けました。

続いてサントゥール並びにイラン音楽についてのレクチャーを行いました。サントゥール特有の音色について、「微分音」(フラットやシャープより狭い幅で分けられた音程)を紹介し、実演すると客席からは感嘆の声が聞こえました。

2部では「マーフール旋法」の演奏を行いました。序盤はシュール旋法よりも明るく聴きやすい曲調が続きましたが、中盤から微分音が増え、難解な音階となりました。終盤はまた序盤の音階に戻り、30分の演奏が終わると、谷氏へ大きな拍手が送られました。

来場者からは「解説が大変分かりやすく楽しかった」「心地よい音色に魅了された」「サントゥールの奥深さを感じた」など多くの感動の声が寄せられました。

2022年度春季グリーンフェスティバルは、本公演をもって全て終了となりました。たくさんのご来場ありがとうございました。