神戸学院大学

社会連携

第76回 土曜公開講座が始まりました

2018/10/15

「私たちのくらしと文化」を統一テーマとした「第76回神戸学院大学土曜公開講座」が13日に初日を迎え、211人の一般の方が受講しました。今期は、薬学部、現代社会学部の先生がポートアイランドキャンパスで全6回の講座を行います。

初回は、薬学部の上町亜希子講師が「知って得するクスリの話~正しい薬の飲み方と選び方~」をテーマに、カプセルや錠剤の正しい薬の飲み方や使い方を説明。カプセルや錠剤は軽く、口に水を含み上を向いて飲んでしまうと口の中で薬が浮いてしまい飲み込みにくいため、軽く下を向いた状態で飲み込むことをコップで実践しました。

また、「錠剤とカプセルならどっちがいい?」「軟膏とクリーム剤の何がちがうの?」などのクイズを出し、答えに解説を交えながら講義を実施。例えば、「錠剤をかみ砕いたり粉砕したり、カプセルを外して飲んでも効果は変わらない。〇か×か」と問題を出し、「正解は、×です。錠剤の中身は卵のようにコーティングされていて、真ん中によく効く薬があります。それを噛みくだいてしまうと効き目がなくなってしまうので、薬は噛まずに外さずにそのまま服用をしてください」と受講者と対話形式で説明しました。また、軟膏とクリーム剤の違いについては、「軟膏が油脂性のワセリンを使用しているため、ほとんどの皮膚疾患に使用でき、傷がある部位にも使えますが、べとつくなどの使用感がよくないことが難点です」と解説。「それに対し、クリームは、水と油を混ぜて乳化しており、皮膚の深いところに浸透させたい時に使うことや、皮膚が乾燥している人は、水分がなくなっている状態なのでクリームを塗ると余計に乾燥してしまうため、軟膏の使用を勧めている」などと具体的に説明しました。軟膏とクリームの違いについての質問は、患者さんからも多く寄せられるようで、受講者からも「知らなかった」という声が上がっていました。

上町講師は「知っていそうで知らない薬の基礎知識。生活を変え、知識をもっておくだけで薬はよく効きます。正しい飲み方の知識をもち、健康行動を起こすことが大切です。薬のこと、健康のことは薬剤師に相談し、一緒に健康作りを考えていきましょう」とアドバイスしました。

受講者は、「薬の基礎的な知識を学ぶことができました」「自分の気になることと合致しました。薬は飲めば解決することばかりではないとわかりました」などと話していました。

次回は、薬学部の山原弘教授が20日、「正しく知ろうジェネリック医薬品」をテーマに講義します。皆さまのご参加をお待ちしています。

≪今後の講座予定≫
・10月20日『正しく知ろうジェネリック医薬品』薬学部 山原 弘教授
・10月27日『薬と毒の歴史』薬学部 道田 隆准教授 
・11月10日『国難』をもたらす巨大災害にどう対処すべきか 現代社会学部 中山 学准教授
・11月17日『働き方改革』日本の雇用~国際比較の視点から 現代社会学部 中村 恵教授
・12月1日『これからの日本の課題』現代社会学部 中野雅至教授

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