神戸学院大学

社会連携

「トップランナー特別講義」の第9回目を行いました

2021/06/18

 地元神戸の企業経営者の方々をお招きし、どのようなビジョンを持って発展してきたかなどについて語っていただく「トップランナー特別講義」。第9回目の講義を6月14日(月)に対面とオンライン(zoom)によるハイブリット式の授業で行いました。
 今回は、神戸モトマチ大学代表で株式会社村上工務店 代表取締役社長の村上豪英氏が「まちを育てる仕事をつくる」をテーマに登壇され、自身が取り組んでいる、もしくはこれから取り組もうとされている「神戸モトマチ大学」「アーバンピクニック」「ストリートテーブル三ノ宮」「Nature Studio みなとやま」の4つのプロジェクトが立ち上がったきっかけや成果等をご紹介いただきました。
 プロジェクトを行う経緯として、2つの大震災が大きくかかわっており、阪神・淡路大震災で生まれ育った神戸が無残な姿になり、神戸のまちのために何かをしたいという思いで、村上工務店に入社したが、東日本大震災の復興支援で東北を訪れた際、被災者の方から阪神・淡路大震災の後、神戸のまちはどうやって復興したのかという問いに答えられなかったことをあげられました。
 神戸のまちのために何かしたいと思ったはずだったのに、振り返ってみると自分は何もできていなかったと反省し、いつかではなく、今すぐ、神戸の発展に貢献しようと決心。2011年6月に元町から三ノ宮までをキャンパスと見立て、学びから人の輪を生みだすプロジェクトとして「神戸モトマチ大学」を立ち上げ、今年で10周年を迎えました。大学の講義は、身内からではなくあえて遠くからつなぐ、無理に参加者を集めないが、来られた方は無理につなげる、リピートは求めない、主催者は中心にならないということを掲げ、大学を運営されています。講師には、神戸で活躍する人の中で共通の友人がより少ない方を迎えることでつながりを広めようとされています。
 次に、都心にありながらこれまで市民にあまり活用されてこなかった東遊園地が、日常的に豊かに過ごせる公園となるよう、社会実験として「アーバンピクニック」というイベントを行いました。公園内に一時的にカフェをオープンしたり、一部に芝生をひくなど、それらがきっかけとなり、公園に市民が集まり、みんなで公園を創っていく「市民のアウトドアリビング、都心の価値を高められる、コンパクトシティ神戸の核」という、東遊園地の可能性について実感され、その結果を皆で一緒に感じることで次の第一歩を共有することが体験できました。そして、2022年秋頃完成予定の東遊園地の再整備計画の一つ「にぎわい拠点施設(仮称)URBAN PICNIC」につながっていることも紹介されました。
 その他、JR三ノ宮駅南側の三宮ターミナルビル跡地でコロナ禍の中、飲食店やライブハウスの収益の機会として「ストリートテーブル三ノ宮」というアウトドアホールの空間の提供や、141年の歴史に幕を閉じた兵庫区の湊山小学校跡地の再生プロジェクト「Nature Studio みなとやま」について、自身の関わりについても紹介されました。
 最後に学生に向けて、「他人には共感されないけれど、自分が違和感を抱いていることは、自分にしかない感性であり、その感性を大切に生きてほしい。その感性が個性となる。何かに取り組める時間は限られている。時間を大切に今できることを見つけてほしい。」と話されました。

 次回、6月21日は社会福祉法人 プロップ・ステーション 理事長 竹中ナミ氏に「ユニバーサル社会の実現をめざして~障がい者からチャレンジドへ!~」をテーマにご登壇いただきます。