神戸学院大学

社会連携

KOBEこども大学「こども経済学入門~世の中をよくする冒険~」をオンラインで実施しました

2021/03/08

経済学部の林隆一准教授が、3月6日に「KOBEこども大学『こども経済学入門~世の中をよくする冒険~』」を小学生とその保護者を対象にオンラインで実施しました。

当初、神戸学院大学神戸三宮サテライトキャンパスで開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大のためオンラインでの実施に変更となりました。

はじめに、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの入場者数が落ち込んだ理由とそこから経営再建に取り組み、復活をとげた具体例をもとに、経済学とは、モノとお金の流れを知り、人々が幸せになるにはどうすればいいかを考える学びであることを説明しました。

次に、株式会社の起源を、15世紀半ばから17世紀半ばまで続いた大航海時代から解説。世界最初の株式会社は1602年にオランダで設立された東インド会社と言われています。東インド会社は、17人から資金を集め、21年間の全ての航海を1つの事業としました。このように、株式会社の仕組みによって、お金だけでなく、様々な人の能力や知識を集めて、新しいことに挑戦でき、自動車や建物、食品のほか、グーグルやアップル、フェイスブック、アマゾンなどが生み出されました。

さらに、経済の仕組みについても解説。日本のお金の流れや、直接金融、間接金融についても図をもとに説明しました。間接金融の場合、銀行にお金を預ければ、誰かが投資先を決めることになりますが、直接金融であれば、自分が応援したい事柄や人々(会社)に託すことができます。日本のお金の流れをみると、間接金融が多いことから、ヨーロッパに比べて、自分のお金の使い道への意識が低い部分もあると話しました。

最後に、世界の億万長者たちは資産の大半を慈善活動に寄付していることを例に挙げ、ぜひこれから、お金がどこに使われていて、人々が幸せになるにはどのようにお金を使っていけばよいかを意識して生活してくださいと話しました。

林准教授は、講座中に投票ボタンを使い、参加者たちとコミュニケーションをはかりながら、分かりやすく丁寧に解説しました。90分に及ぶ講座中も、参加者たちはメモを取り、熱心に受講していました。