感情は、最高の課題だ。

チーム医療の授業で、
お互いの専門用語がわからなかった。
オープンキャンパスを運営する中、
来場者から嬉しい声をもらった。
被災した家で拾った食器は、
直前まで使っていたものだった。

ひとつひとつの経験が、
教えてくれたこと。
さきの見えない時代に求められる
課題解決力は、
この湧きあがる感情から
生まれていくのだ。

教科書、講義室、オンライン、
ロジックだけじゃ得られないもの。
リアルな街で、リアルな人と、
リアルな現場を知るということ。
この神戸の街で、なにを、
どれだけ感じられるか。

心を動かす数えきれない経験へ。
さぁ、感情を動かそう。
新しい世界を学ぼう。

感情から生まれる英知、その成長に価値がある

STORY of Emotional Growth

神戸学院大学での4年間には
感情を動かす数々の経験が待っています。
多彩な学びを通じて実際に学生たちが肌で感じ、
成長の種となったきっかけや出来事などを
リアルな想いを紹介します。

言葉が力になった。

経営学部 経営学科 3年次生

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Emotional Growth #002

言葉が力になった。

早﨑 紗千子さん

経営学部 経営学科 3年次生(兵庫・県立伊川谷北高校 出身)

学生ならではの視点でオープンキャンパスを企画・運営する学生スタッフ「オーキャンズ」。
イベントの企画から準備、当日の案内などを学生が主体となって取り組んでいます。300人以上のオーキャンズスタッフをまとめるポートアイランドキャンパス代表の早﨑紗千子さんにオーキャンズの経験を伺いました。

初めてオーキャンズとして参加した
夏のオープンキャンパス
アンケート時の親子の言葉が嬉しかった
入学当初に行われる新入生なんでも案内で、履修について丁寧に教えてくれたオーキャンズの副部長に憧れてメンバーになりました。オーキャンズのメンバーになってから今でも強く印象に残っているのは1年次に初めて参加した夏のオープンキャンパスです。最後に答えていただく来場者アンケートの受付を担当していて、ある高校生とそのお母さんが「すごく楽しかった」「ここは本当にいいところですね」と笑顔で話してくれました。緊張もあって、当時は詳しく伺う余裕はありませんでしたが、キャンパスツアーで見た大学施設やオーキャンズスタッフの雰囲気を気に入ってもらえたのだと思います。

オーキャンズは、高校生や保護者の方が気になることについて、普段の様子をありのままに話すので、私たちの会話を通じて安心していただけたのだと思います。実際に、オーキャンズの存在が入学の決め手になった高校生がいることや、保護者の方から、「キャンパスの雰囲気は歩けばわかるけど、学生の姿は、学生さんからしかわからない」「オーキャンズの方から詳しい説明を聞き、この大学に通わせたいと思った」という声があり、頑張って企画してよかったと実感しました。オーキャンズ一人ひとりの姿が、自然と学生の見本になっていたのかもしれません。また、先輩後輩をペアにして、アドバイスをもらいながら話す練習を行っている成果があったのだと感じています。
大切なことはメンバーをよく知ること
それが自分を見つめ直すことにもなっています
オープンキャンパスの来場者の方からの感謝の声はもちろん、同じオーキャンズメンバーからの言葉も励みになります。たとえば、「振り返りシート」を使ったフィードバック会で「輝いていた人は誰?」という欄に自分の名前があって嬉しかったことをよく覚えています。

私はこれまで、代表という立場の経験がありませんでしたが、代表となったことで人をよく見るようになり、またそれが自分を見直すきっかけにもなりました。

代表の役割の中に、各メンバーへの仕事の割り振りがありますが、その人の性格や長所を把握することが重要です。そこで、メンバーをよく観察するようにしています。また、話してみないと良さがわからないこともあるので、多くのメンバーと積極的に自分からコミュニケーションをとりながら相手のことを理解するように心がけています。

オーキャンズの魅力は、先輩や後輩に関係なく、とにかくたくさんの仲間と話せること。「そっちの学部はどんな感じ? みんな学生生活頑張ってる?」など、他学部の友達が自然とでき、他学部を知るきっかけにもなっています。今、本当に貴重な経験をさせてもらっているので、将来必ずこの経験を生かしたいです。4月から、人的資源が専門のゼミに所属し、マネジメントに興味を持ったところなので企業の人事や人材開発部門で生かしてみたいと考えています。

神戸学院大学の魅力は、何といっても整備された学修環境。訪れてもらえば、キャンパスの居心地の良さを感じてもらえると思います。これからも、もっと多くの方に神戸学院大学の魅力を発信していきたいです。

オープンキャンパスで大学の魅力を伝える「オーキャンズ」

ポートアイランドキャンパス・有瀬キャンパス合わせて500人以上のメンバーが所属する学生団体。オープンキャパンスを企画・運営し、在学生の視点から神戸学院大学の魅力を発信しています。当日はピンクのポロシャツを着て、来場者をお迎えします。

伝わらなかった。

薬学部 薬学科 3年次生

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Emotional Growth #001

伝わらなかった。

後藤 舞衣さん

薬学部 薬学科 3年次生
(兵庫・県立網干高校(現:姫路海稜高校)出身)

学部学科や大学の枠を越えてチーム医療を学ぶ専門職連携教育(IPE)。
それぞれ専門の異なるメンバーがお互いのスキルや役割を生かして質の高い医療ケアを実践的に学びます。
IPEの授業に参加した学生さんのリアルな経験を伺いました。

いかにわかりやすく正確に伝えるか
専門性の違いから生まれる
齟齬を実感しました
授業で専門職連携教育(Inter Professional Education以下:IPE)を知ったことが、参加のきっかけでした。医療現場では専門性の違う職種がお互いに協力し合って成立しています。患者さまに適切な医療を提供するには、私たちがめざしている薬剤師の視点だけではなく、さらに多角的な視点やスキルを理解することが重要だと感じ、実際の医療連携を学びたいと考えはじめて3年次から実際に参加しました。3年間で学んだ知識が多職種連携でどの程度役立つのか、現場でどう活かすのかを学びたいと思いました。初日の講義では実際に現場で活躍されている方々のさまざまな取り組みを知って感動したことを思い出します。

また、メンタルヘルスケアの授業では、一般の方だけではなく、医療従事者自身にとってもメンタルヘルスが大切なのだと学びました。チーム医療では異なる専門知識を持ったメンバー同士が互いを尊重し、情報を正確に報告することが患者さまへの最適な治療につながっていきます。

IPEの授業中にハッと気づいたのはグループワークを行う中で、薬学部では当たり前のように使っていた専門用語がチームメンバーに伝わらなかったことがあり、チーム医療の現場でも同様の齟齬が生まれる可能性があると実感しました。お互いの知識や専門性を理解して、相手にいかにわかりやすく、正確に伝えるか。メンバー同士の繋がりを大事にしながら、メンバー全員で患者さまへの最適なアプローチを追求する環境づくりを学んでいきました。
お互いを信頼し
リスペクトし合いながら
めざすゴールは「患者さんの笑顔」
IPEの授業では、健康診断において結果が悪かった人に行動を促す啓発ポスターやチラシの制作に挑戦しました。糖尿病の疑いや自覚症状のある方、またそのご家族に向けてより効果的に訴求できるものは何か、メンバー全員で試行錯誤を続けていきました。瞬間的に目に入るようなもの、一言で伝えられるもの、相手に問いかけるもの、チェックシートなど、たくさんのアイデアを検討。地域のスーパーや通学路など配布場所やターゲットも詳しく考えていきました。私たち薬学部では「この病気にはこういうメカニズムで…」などという医療面からのアプローチが通常の考え方でしたが、同じグループになった心理学部の学生からは心の動きまで含めたアイデアが出てきてとても新鮮でした。多彩な専門領域を統合して考える作業は大変でしたが面白く、各チームメンバーが持つ知識や考えを共有し合える多職種連携だからこそできる貴重な体験でした。

お互いの専門は違っても「患者さまの笑顔」というゴールは同じです。メンバー同士でお互いにリスペクトし合うことや信頼することが大切だと授業を通じて感じました。そのためには、自分が思ったことは自分の中で留めずにメンバーに投げかけてお互いに共有することを徹底し、チームのコミュニケーションを円滑にすること。

将来は、この経験を活かしてチーム医療を推進する医療従事者の一人として、患者さまの生活の質を高める医療の実現に貢献していきたいと思います。

チーム医療のスキルを学べる専門職連携教育(IPE)

神戸学院大学では、薬学部・栄養学部・総合リハビリテーション学部・心理学部に加えて神戸市看護大学と連携した教育プログラムを実施。多職種が協働するチーム医療の即戦力となる人材を育成しています。