Episode.4 地域に貢献したいという
漠然とした思いが、
明確な目標に変わった。
現代社会学部 清原ゼミ 3年次生 花田 成未さん

現地の人たちと私たちの
間にあった大きなギャップ。

私が初めてフィールドワークの楽しさを知ったのは、高校生の時だった。自分が考えたこと、提案したことが地域の人のためになる。高校3年間だけじゃ足りない。もっともっと経験したい。そんな時に出会ったのが、神戸学院大学の地域連携プロジェクトだった。
私たちの班のプロジェクトテーマは、養父市の高齢者と若者による町おこし。提案のコンセプトは「若者を地域に呼び込む」。これで絶対喜んでくれるはずと確信していた。だけど、結果は「ちょっと違うな」という反応。正直、頭が真っ白になった。「なんで違うの?」という葛藤もなかったわけじゃない。でも、現地の人の声に耳を傾けてみると、その理由がわかった。私たちに足りなかったのは「10年後、20年後も養父が愛されるか」という視点だった。「もう一度、養父の住民の目線で考えてみよう」と私のスイッチが入った瞬間だった。

地域課題について、
熱く語れる私になった。

最後のプレゼンまで怒涛の日々だった。何度も書き直し、教授に手直しされ、養父市長の意見も取り入れていった。全ての力を出し切った。そう思えるくらい何もかも詰め込めたと思う。プレゼン後、「ここに住んでいる私たちには生まれない案だったよ」とほめてもらえたことは、私の大きな自信になった。
今回のプロジェクトを通して、改めて「地域に貢献する仕事がしたい」という思いが強くなった。そして大きく成長したことがある。それは公務員の母と地域課題について対等に話せるようになったこと。「へぇーそういう風に考えるんだ」と母を感心させたことは私の自慢だ。もし地域に関わることに興味があるなら、ぜひ神戸学院大学で自分を試してほしい。きっと「好き」を、「できる」に変える経験が待っているはずだから。

花田 成未さんの
My Experiences

プロジェクトとの出合いが、
僕に「何がしたいか」の
ヒントをくれた。
現代社会学部 日髙ゼミ 3年次生 山田 翔太さん

すべては誤解を解くために。
1行で心を打つ苦悩。

やぶ♡プロジェクトの中で僕の班は、ジビエ料理の魅力を伝えるポスターを作った。このプロジェクトに出合えたのは偶然だった。初めはたまたま友達に誘われて入ったゼミでの活動でしかなかった。ただそんな僕を変えたのが、ジビエを扱うお店へのインタビュー。解体された鹿肉が吊されている様子は衝撃的だったけれど、それ以上に驚いたのはその味。鹿肉と牛肉の合い挽きハンバーグを食べた瞬間、臭みを感じるどころか、「おいしい!いつも食べているハンバーグみたい!」と口にしていた。店員さんの「本当は美味しいのに、ジビエって不衛生とか臭いとかっていう誤解があるんだよね」という悔しそうな姿が、僕のプロジェクトに対する取り組み方を劇的に変えた。
ポスター制作が始まってからはまさに苦悩の連続だった。ポスターに入れるキャッチコピーを何度も何度も書き直す日々。「臭いと言わせない、美味いと言わせたい」という言葉が生まれたとき、「これだったらみんなが思うジビエの誤解を解くことができる」そう、自信を持って言えるものに仕上げることができた。

「自主性」は自然に生まれるものではなく、
経験や環境がつくるものだと知った。

僕は今、ソーシャルビジネスのプランを作っている。農業や家庭菜園に興味を持つ人たちが簡単に始められるようなサービスの提案。もちろん試行錯誤の連続だ。だけど、僕は知っている。新しいものを生み出す苦しみや楽しさを。振り返れば、入学当時の僕は、興味があるものに、まだ出合ってなかっただけだったのだ。知らないことを知ることができた。それが僕にとっての地域プロジェクト。何よりも大きな経験だった。
「大学でこんな経験がしてみたい」という人はきっと大勢いると思う。そんな人にとって、神戸学院大学は最高の舞台。僕のように何がしたいのかわからない人にとっても、最高の場所であることは間違いない。

山田 翔太さんの
My Experiences

素人の僕が地域の魅力を
動画で伝えられるようになっていた。
現代社会学部 岡崎ゼミ 3年次生 山本 健晋さん

こんなに意見をぶつけ合うチームの
リーダーをしたのは初めてだった。

もともと設備が整った大学だと知っていたけれど、まさかここまでとは。僕はそれを地域連携プロジェクトで実感した。僕がやぶ♡プロジェクトで担当したのはミュージックビデオづくりだった。用意されたのはプロ顔負けの機材。「学生なのに、ほんとに使っていいの?」と思ってしまうほど、撮影機材も編集機器も揃っていた。充実した機材を前にやってやろうと、気持ちも自然と高まっていた。
グループではリーダー役を務めた。いつもはまとめ役に徹する僕も今回はとことんこだわった。全員が納得できるチーム作りを意識して動画制作に望んだ。提出した後も、まだやれることがあるかもしれないと考え、納得できるまで話し合った。動画の中で特に気に入っているのが、滝のイラストが実写に少しずつ変わっていくシーン。プロにも負けない演出に、周りの班のみんなも「すごい!」と褒めてくれた。振り返ってみると、ここまでの完成度になったのは、チーム全体がプロジェクトに積極的に関わることで個々の実力以上の力が発揮できたからだと思う。その一人として僕がリーダーの役割を果たせたのは、何よりの自信だ。

プロジェクトの成果は
僕の中に「できる」を増やした。

ミュージックビデオが完成したときは「これで終わり?」と思った。あっという間の時間だった。それはきっと、制作期間中、無我夢中に走り続けてきたからだと思う。そして住民や県の職員の方から「よくぞ作ってくれた」と言っていただけたとき、ようやく無事完成したのだと実感できた。あれから、友達と旅行に行った時の風景動画制作はもちろん、僕が個人的に習っている和太鼓の先生のプロモーションビデオ制作など、身につけた動画技術で人に頼られることも多くなった。大学で取り組んでいることを親に話したら「そんなこともできるの?」と驚かれたときには最高の誉め言葉をもらったと喜ぶ僕がいた。
僕が成長するきっかけになったこのプロジェクトを、もっと伝えていきたい。そんな思いから、今は後輩たちのプロジェクトの手伝いをしている。かけがえのない仲間や経験との出会いは、これまでにない新しい考え方や視点を絶対あなたに与えてくれるはず。

山本 健晋さんの
My Experiences

やぶ♡プロジェクト

神戸学院大学現代社会学部 現代社会学科の三つのゼミ(清原・岡崎・日髙ゼミ)が、兵庫県養父市と連携し、若者の視点から地域の活性化に取り組むプロジェクト。2018年から始まり学生たちは、町の魅力を発信するための政策提言や音楽・映像・ポスター作品を制作し、地域の課題解決を目指します。2020年からはエリアを養父市から但馬地域に拡げた「たじま未来プロジェクト」として活動しています。

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