KPC総合防災およびポーアイ4大学総合防災訓練を実施しました
2020/12/21
KPC(ポートアイランドキャンパス)自営消防責任組織とポーアイ4大学の2020年度総合防災訓練が12月18日、ポートアイランド第1キャンパスで開かれました。
寒風吹きすさぶB号館ドーム下に20人余りの職員や神戸市水上消防団港島分団大学部の団員(学生)らが姿勢を正して整列し、午後0時40分からポーアイ4大学連携推進センター長の角森正雄副学長の訓示を聴きました。
同0時46分、緊急地震速報が流れ、「身の安全を確保してください。落下物に注意してください」のアナウンスを授業中の各教室や事務室でも聞きました。地震の2次災害として0時53分にB204講義室から火災が発生するという想定です。参加した職員らは指揮、連絡通報、避難誘導、消火、応急救護、準備調整の各班に分かれて本番さながらの緊張感で役割を果たし、的確な初動で出火から10分後に火災は鎮火、避難誘導や救護所の設置なども予定通りすべての必要な作業を終えました。また、海側に移動して、同大学部の団員らによる小型動力機ポンプ操法による放水訓練も行われました。
講評で神戸市水上消防署の首村新吾副署長は「今年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大に加え、風水害も全国で相次いでいます。私たちもいつ、災害に巻き込まれるかもしれません。消防署員だけで対応は難しく、災害時の共助と日頃の訓練の大切さを再認識してください」と、訴えました。続いて佐藤雅美学長も「南海トラフ大地震はいつ起きてもおかしくありません。災害では初動が大切です。本日の訓練の経験を生かせるように」と、呼びかけました。
防災に関係する行政組織などの協力で体験ブースのコーナーも設けられ、訓練の参加者らは阪神・淡路大震災級の震度7の揺れも再現できる地震体験車「ゆれるん」に乗るなどして大災害の恐ろしさを実感しました。東日本大震災の写真展示、神戸市水道局による災害時の給水のパネル展示などもあり、防災意識を高めました。