神戸学院大学

国際交流

韓国の駐神戸総領事が共通教育科目で講義、佐藤学長らを表敬訪問しました

2021/10/08

表敬訪問した韓国の朴起準駐神戸総領事(右から3人目)ら
表敬訪問した韓国の朴起準駐神戸総領事(右から3人目)ら
朴総領事(左)と李領事
朴総領事(左)と李領事
意見交換の様子
意見交換の様子
佐藤学長(左)と朴総領事
佐藤学長(左)と朴総領事
朴総領事の講義の模様
朴総領事の講義の模様
ポートアイランドキャンパスに到着した朴総領事ら
ポートアイランドキャンパスに到着した朴総領事ら

本学との連携を進めている大韓民国の朴起準(パク・ギジュン)駐神戸総領事が10月6日、ポートアイランド第1キャンパスに佐藤雅美学長らを表敬訪問しました。この日午後から共通教育科目「欧米の社会と文化」の講師を務めるのを前に、新任の李大永(イ・デヨン)領事の紹介を兼ねてあいさつし、意見交換しました。本学からは津田裕子副学長、同科目を担当する国際交流センター所長の岡部芳彦経済学部教授、住智明大学事務局長が同席しました。
 
話題はコロナ禍から始まり、佐藤学長が「コロナ禍はマイナス面が多いのは事実ですが、こうして朴総領事と知り合うことができたのは有難いことです」と切り出しました。朴総領事は「ワクチン接種の拡大などにより、今の出入国の制約が緩むことを期待します。そうすれば大学間の交流ももっと進めることができます」と流ちょうな日本語で希望を語りました。発言に同意した佐藤学長は、「止まっていた海外留学が徐々にではあるものの再開し、今夏から韓国に2人の学生が留学しました」と応じました。

昨年度、国際交流センターは「日韓オンライン学生フォーラム&グローバルセミナー」を連続開催して朴総領事にも開講あいさつなどをお願いしました。こうしたコロナ禍でも世界とつながる取り組みについて朴総領事は「オンラインで出会った韓日の学生たちが対面のオフラインでも直接出会えたらと思います。若者たちには好奇心やロマンがあります。希望が実現するように我々はチャンスを提供したいです」と述べました。
 
また、日韓関係を改善するためにも、民間の市民交流が大切だという点でも双方の意見は一致しました。朴総領事は、「政治とは違って、民間の交流は温かい。熱は移動します。国家間の冷たい関係にも熱は伝導しますよ」と説得力のある説を披露しました。佐藤学長も「講義では若い学生たちにぜひその熱いメッセージを」と要請しました。
 
共通教育科目の授業は国際交流センターが企画し、共通教育センターとの共同プロジェクトとして実現しました。朴総領事を含め、6カ国7人の外交官が講師を務めます。

 ■「ポストコロナ時代の韓日交流協力」を演題に
学長表敬訪問を終えた朴総領事一行は有瀬キャンパスに移動。「ポストコロナ時代の韓日交流協力」の題で講義しました。
ポストコロナ時代の国際交流や日韓関係についての好事例として国際交流センターが実施した「日韓オンライン学生フォーラム」を挙げました。
また総領事館の任務の説明に加えて、披露された外交官としての経験も興味深く、人生の先輩として学生にさまざまなアドバイスをいただきました。

その後の質疑では両キャンパスの学生から多くの質問がありました。「日韓の関係をより良くするために私たち若者は何ができると思われますか」という質問に対しては、「熱気を伝えていくのが若い皆さんに期待されている役割です」と答えました。