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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
健康・医療心理学Ⅰ(健康)/健康心理学(健康・医療心理学)/Health Psychology
授業コード
/Class Code
BC00582001
ナンバリングコード
/Numbering Code
PSYb103
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
心理学部/Psychology
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火1(前期)/TUE1(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
越川 陽介/KOSHIKAWA YOSUKE
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
越川 陽介/KOSHIKAWA YOSUKE 心理学部/Psychology
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
授業の目的
/Class Purpose
本科目は、心理学部1年次生を対象に開講される専門講義科目であり、公認心理師養成カリキュラムに含まれる基礎的科目です。心理学部のDP1「心理学の専門知識を習得し、医療・福祉・教育・産業・司法などの分野で専門知識を生かすことができる」およびDP5「心理学の専門知識や研究成果を第三者に適切に伝えることができる」の習得を目指します。

健康な状態と病気な状態は綺麗に線を引けるものではありません。ある日突然心の健康が悪化してメンタルヘルスの疾患に至るわけではありません。このため、「心や身体の健康をいかに高めるか、あるいはいかに低下を予防するか」という考え方がとても重要になって来ています。健康・医療心理学では、「ストレスと心身の疾病との関係」、「医療現場における心理社会的課題及び必要な支援」、「保健活動が行われている現場における心理社会的課題及び必要な支援」、「災害時等に必要な心理に関する支援」などの内容を通して公認心理師になるための基礎的な知識を獲得することを目的としています。
我々が日々生活の中で受けるストレスと、それを契機に生じる心と身体の様々な変化、食生活や睡眠、喫煙など、身近なテーマでもありますので、ご自身の生活にも還元することができるかと思います。
なお、この科目の担当者は公認心理師であり、大学病院精神科や心療内科クリニックで12年のカウンセリング、心理アセスメント経験を持つ実務経験のある教員です。講義の中では、これらの経験を踏まえた心理援助の方法にも触れながら、実践的な理解へと繋げていきます。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.ストレスやその反応による心身の反応との関係について、基本的な説明ができる。(知識)
2.医療現場における心理社会的課題及びそこで行われる支援について、基本的な説明ができる。(知識)
3.保健活動が行われている現場における心理社会的課題及びそこで行われる支援について、基本的な説明ができる。(知識)
4.災害時等に必要な心理に関する支援について、基本的な説明ができる。(知識)
5.多職種連携をはじめとする医療分野の公認心理師が関わる基本的な事項について基本的な説明をでき、その課題と支援について心理学的観点から考えることができる(知識、態度・習慣)。
授業のキーワード
/Keywords
ストレス、ストレスマネジメント、ヘルスケア、メンタルヘルス、予防、多職種連携
授業の進め方
/Method of Instruction
講義を中心として進行します。その中で個人及び周囲のグループで行うワークを取り入れながら自ら考える機会を持ちながら授業を行います。また、moodleを用いて意見を求めながら受講生の意見をリアルタイムで確認していきながら双方向的な授業運営を想定しています。
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
事後学習として各回の配布資料を用いた復習を行うこと(目安として60分)。試験の前には自ら手を動かし能動的に授業のポイントを整理し,理解を深めておくこと(目安として3〜4時間)。 
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回の授業の内容に関する小テストもしくは小レポートの提出をしていただきます。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
①期末課題(50%)、②各回の小テストもしくは小レポート(30%)、③授業への積極性(各回の授業に関する感想や質問にて評価:20%)をもって、評価する。
授業の1/3(5回)以上課題を提出しなかった場合は、単位認定を不可とします。
テキスト
/Required Texts
なし。
参考図書
/Reference Books
◯宮脇稔, 大野太郎, 藤本豊, 松野俊夫. 公認心理師カリキュラム準拠 健康・医療心理学. 医歯薬出版株式会社. 2018.
◯島井哲志 長田久雄 小玉正博. 健康・医療心理学 入門 -- 健康なこころ・身体・社会づくり. 有斐閣アルマ. 2020.
◯川畑直人, 大島剛, 郷式徹 監修, 古賀 恵里子, 今井たよか 編著. 健康・医療心理学 ウェルビーイングの心理学的支援のために. ミネルヴァ書房. 2022.
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション 講義の枠組みの説明、健康・医療心理学に関して概略を説明します。
2 第2回 健康心理学・医療心理学について 健康とは何か、健康にまつわる心理学についてウェルビーイングや予防・未病について学びます。
3 第3回 ライフサイクルの中の心の健康 人の発達という観点から見た時にどんなメンタルヘルスのリスクがあるかを学びます。
4 第4回 ストレスに関する基礎知識 心理学的な観点からストレスに関する理解を深めます。
5 第5回 ストレスマネジメント ストレスに対して対処できる方法を学びます。
6 第6回 日常生活とメンタルヘルス1 食生活や身体活動とメンタルヘルスへのリスクについて学びます。
7 第7回 日常生活とメンタルヘルス2 睡眠とメンタルヘルスへのリスクについて学びます
8 第8回 健康・医療心理学における心理支援法 心理支援のアプローチについて学びます。
9 第9回 医療における心理職の役割 医療分野における業務における多職種との連携や心理士の役割について学びます。
10 第10回 医療心理学の実際:精神科 医療現場に関する実際について主に精神科における業務について学びます。
11 第11回 医療心理学の実際:緩和医療 医療現場に関する実際について主に緩和医療における業務について学びます。
12 第12回 医療心理学の実際:産業保健 医療現場に関する実際について主に産業保健における業務について学びます。
13 第13回 災害による健康リスクとその支援 災害下における生じる健康のリスクやそれを支援する心理的なケアについて学びます。
14 第14回 対人援助者のための支援 対人援助職に生じるメンタルヘルスの問題について取り上げ、その対処方法を学びます。
15 第15回 まとめ これまで学んできた内容を振り返る課題を行っていただきます。

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