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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
心理学統計法Ⅰ/心理統計入門(心理学統計法)/Psychological StatistiesⅠ
授業コード
/Class Code
BC00322001
ナンバリングコード
/Numbering Code
PSYb202
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
心理学部/Psychology
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
月2(後期)/MON2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
沼田 真美/NUMATA MAMI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
沼田 真美/NUMATA MAMI 心理学部/Psychology
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
新型コロナウイルス感染症の状況次第では遠隔授業での実施の可能性があります。その場合は「遠隔授業情報」をご確認ください。
授業の目的
/Class Purpose
心理統計入門Ⅰは、心理学部のディプロマポリシー(DP)の3、4、5と特に関連しています。この科目は心理学部の専門科目群の講義科目です。

心理統計の基礎知識・記述統計を中心とした内容とします。心理学の研究を理解するには必要不可欠の科目です。心理学という学問と統計学は、切っても切れない関係があります。なぜなら、私たちは人間の行動、態度、考え方など、心理に関わるさまざまなことがらを、実験や調査、観察によって数値で表したもの、すなわち「データ」にもとづいて検証しているからです。数値による「データ」を読み解くためには、その処理の仕方(統計法)を身につけなければなりません。本講義では、主として、得られたデータの特徴を数値や図表を用いてまとめる方法や、複数の変数間の関係を調べる方法について解説します。数値を扱うため、講義が始まる前から拒否反応を示す方がいるかもしれません。しかし、本講義では統計法を数学的観点から理解するのではなく、自身が興味を持っている心理現象を解明するための道具として、使いこなせるようにすることを目指しています。数字や数式を全く用いずに統計法を説明することはできませんが、数字に対する拒否反応にとらわれることなく、「何のためにこの分析法が必要なのか」といった、統計法の背後にある考え方について理解を深めてもらいたいと思っています。そのため、講義のみによって授業を進めるのではなく、受講生の皆さんには自ら手を動かしたり、電卓を用いて実際に計算を行ってもらいます。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.心理学で用いられる統計手法を身につけることになります。(知識)
2.心理統計に関する基礎的な知識について理解できます。(知識)
3.自分自身で正しい分析を行えるようになります。(技能)
4.数式にあてはめて計算をするだけでなく、分析の適切な使い分けを理解できるようになります。(技能)
授業のキーワード
/Keywords
基礎統計、推測統計、記述統計量
授業の進め方
/Method of Instruction
授業はPPTによる講義(教科書と対応)で進めます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
毎回、教科書と電卓(平方根の計算機能がついたもの)を使用します。各自持参してください。なお、電卓は試験においても用います。試験時はスマートフォンなど他の機能が付いた物は不可としますので、注意してください。
2年生前期に開講する心理学統計法Ⅱの履修もお勧めします。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
授業を受けるまでに、必ず前回授業の最後に提示された予習ポイントについて教科書を使って予習してください。(60分)
授業終了後、必ず当該授業の内容について教科書を使って復習してください。(60分)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
・毎回、講義内の理解度を確認するための小テストに取り組みます。解答を出席カードに記入し、提出してください。
・小テストを第6、10、15回目に、計3回実施する予定です。試験後に正解の提示と解説を行います。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
3分の2以上の課題提出をもって、単位の認定・評価の対象とします。
授業への積極的参加(それぞれの授業後に実施する授業後課題の提出状況と,解答内容に基づいて評価)20%,全3回の小テスト30%,定期試験50%で評価を行います。また,以上の評価基準を基本として,授業中に募集が行われる心理学に関する実験や調査への参加を学習点として成績に加味します。
テキスト
/Required Texts
山田剛史・村井潤一郎『よくわかる心理統計』ミネルヴァ書房 ¥2,800
参考図書
/Reference Books
村井潤一郎:・柏木惠子『ウォームアップ心理統計』¥2,200
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション 心理統計法について本格的に学び始める前に、なぜ心理学に統計が必要なのかを簡単に説明します。心理学におけるデータ収集法について解説します。
2 第2回 記述統計:1変数の特徴の記述① 人の持つ特徴や心の動きを数字によって表したものである「変数」や、その集まりである「データ」について解説します。図表を用いてデータを表す方法や、数値を用いてデータをまとめる方法について学びます。この回では、主にデータと尺度水準について学びます。
3 第3回 記述統計:1変数の特徴の記述② 人の持つ特徴や心の動きを数字によって表したものである「変数」や、その集まりである「データ」について解説します。図表を用いてデータを表す方法や、数値を用いてデータをまとめる方法について学びます。この回では、主に度数分布と代表値について学びます。
4 第4回 記述統計:1変数の特徴の記述③ 人の持つ特徴や心の動きを数字によって表したものである「変数」や、その集まりである「データ」について解説します。図表を用いてデータを表す方法や、数値を用いてデータをまとめる方法について学びます。この回では、主に散布度について学びます。
5 第5回 記述統計:1変数の特徴の記述④ 人の持つ特徴や心の動きを数字によって表したものである「変数」や、その集まりである「データ」について解説します。図表を用いてデータを表す方法や、数値を用いてデータをまとめる方法について学びます。この回では、主に標準化と偏差値について学びます。
6 第6回 テスト(1) 第2回~第5回の講義内容に関する小テスト1を行います。
7 第7回 2変数の関係の記述① 複数の変数の間の関係を検討するための手法を学びます。データのちらばりのようすを示す散布図・クロス集計表、ちらばり具合を数値化する相関係数について解説します。この回では、主に散布図と共分散について学びます。
8 第8回 2変数の関係の記述② 複数の変数の間の関係を検討するための手法を学びます。データのちらばりのようすを示す散布図・クロス集計表、ちらばり具合を数値化する相関係数について解説します。この回では、主に相関係数とその性質、さらに回帰分析について学びます。
9 第9回 2変数の関係の記述③ 複数の変数の間の関係を検討するための手法を学びます。データのちらばりのようすを示す散布図・クロス集計表、ちらばり具合を数値化する相関係数について解説します。この回では、主にノンパラメトリック検定の一つであるカイ2乗検定について学びます。
10 第10回 テスト(2) 第9回までの講義内容に関する小テスト2を行います。
11 第11回 推測統計:標本からの母集団推測① 得られたデータから、人のこころに関する一般的な法則を導き出す方法について、基礎的な考え方を学びます。この回では、主に母集団と標本について学びます。
12 第12回 推測統計:標本からの母集団推測② 得られたデータから、人のこころに関する一般的な法則を導き出す方法について、基礎的な考え方を学びます。この回では、主に不偏性と不偏分散について学びます。
13 第13回 推測統計:標本からの母集団推測③ 得られたデータから、人のこころに関する一般的な法則を導き出す方法について、基礎的な考え方を学びます。この回では、主に確率分布の一つである正規分布について学びます。
14 第14回 推測統計:標本からの母集団推測④ 得られたデータから、人のこころに関する一般的な法則を導き出す方法について、基礎的な考え方を学びます。この回では、主に仮説検定に必要とされる標準正規分布および区間推定について学びます。
15 第15回 テスト(3) 第14回までの講義内容に関する小テスト3を行います。

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