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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/10 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
犯罪学/Criminology
授業コード
/Class Code
BA01441001
ナンバリングコード
/Numbering Code
SDMg004/SDMk006
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
現代社会学部/Contemporary Social Studies
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期集中/AUTUMN INTENSIVE
曜日・時限
/Day, Period
他/OTHERS
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
綿村 英一郎/WATAMURA EIICHIRO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
綿村 英一郎/WATAMURA EIICHIRO 現代社会学部/Contemporary Social Studies
授業の方法
/Class Format
講義と実習のハイブリッド授業
授業の目的
/Class Purpose
犯罪学(Criminology)は犯罪発生の生物学的要因から刑事政策までを含むかなり広範な学問分野であるが,「人が集団の中で起こすある種の望ましくない行為とそれに対する一連の社会的反応」に関する科学的知見の総体ととらえると心理学的に整理し・体系づけることも可能である。本講義では,講師が専門とする「心理学」の視座から犯罪学を概観する。具体的には,犯罪原因論・犯罪捜査・防犯・犯罪者の処罰や矯正・裁判員制度などのテーマを各回1つずつとりあげ,その背景に当事者や社会にいかなる心理が関わっているのかを考察しながら論じていく。なお,この科目は現代社会学部のディプロマポリシーにある(1)現代社会の多面的、総合的な理解、(2)諸課題の発見・把握及びその解決策の探求と実践に対応する。地方行政における実務経験のある教員として,犯罪学と政策決定プロセスを絡めた議論も行う。なお、本授業は実践的教育から構成される授業科目である。
到 達 目 標
/Class Objectives
この科目を学習することにより、以下の目標を達成できます。
(1)犯罪学に関する基礎理論について説明できる
(2)刑事政策に関して自分の意見を述べることができる
(3)他人の意見を尊重し、協調的、建設的な議論ができる
授業のキーワード
/Keywords
日本及び世界の犯罪,犯罪の原因,犯罪捜査,防犯,裁判と処遇
授業の進め方
/Method of Instruction
対面による講義形式の授業です。講義一辺倒ではなく,実習としてグループディスカッションやフィールドワークなどのアクティブ・ラーニングを積極的に行います。
履修するにあたって
/Instruction to Students
(1)授業計画の一部を変更する可能性があります。
(2)集中講義(予定)なので大変ですが,ときどき休憩もはさむのでおたがい頑張りましょう。講義期間の1か月前くらいから,履修方法や成績評価などの重要な情報を掲示板で発信することがありますので,ご確認ください。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
普段目にする犯罪報道を材料に,授業で学んだ用語を使って再解釈し,理解を深めること(可能なら,受講生同士でディスカッションすることが望ましい)。また,授業で随時紹介する資料についても目を通すこと(事後学習の目安:60分程度)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
随時小レポートを課す(フォーマットや回答例については,課題を出すときに説明する)。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業内ショートレポート50%+最終テスト50%
テキスト
/Required Texts
参考図書
/Reference Books
「入門 司法・犯罪心理学: 理論と現場を学ぶ」(有斐閣)法と心理学会 (監修), 綿村 英一郎 (編集), 藤田 政博 (編集), 板山 昂 (編集), 赤嶺 亜紀 (編集)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション  「犯罪学」とは何か?心理学との関連で考える。
2 第2回 日本の犯罪 日本の犯罪の実態や近年の刑法犯の特徴について,世界と比較しつつ概観する。
3 第3回 犯罪類型,典型例 犯罪の類型化に関する理論,事例として多い犯罪について考察する。
4 第4回 犯罪の原因論①:生物 犯罪はなぜ起こるのか?研究誕生の背景,生物学的要因,近年の神経科学的知見について解説する。
5 第5回 犯罪の原因論②:心理 犯罪発生の心理的要因について説明する。
6 第6回 犯罪の原因論③:社会 犯罪発生の社会的要因について説明する。
7 第7回 防犯①:防犯理論 防犯に関する各理論について概観する。
8 第8回 防犯➁:フィールドワーク いくつかのグループに分かれ,学内でデータを収集する(データの検討については別途時間を設ける)。
9 第9回 犯罪捜査①:虚偽検出・供述 ポリグラフ検査の実際や心理学的メカニズム,裁判における証拠としての有用性と限界について説明する。
10 第10回 犯罪捜査② プロファイリングの社会的背景,実例,関連する理論や研究方法について,映像を交え説明する。
11 第11回 犯罪捜査③ 目撃証言は正しいのか?ラインナップや供述に関する研究,実際の裁判や問題点,監視カメラやDNA鑑定技術が進んだ現在のありようについて考察する。
12 第12回 防犯③:成果報告会 海外における防犯事例,実習の成果発表
13 第13回 裁判と処遇①:起訴,刑務所 起訴されてからのプロセス,刑務所等での教育について説明する。
14 第14回 裁判と処遇② 法律の専門家と非専門家の考え方の違い,評議の影響について説明する。
15 第15回 振り返り これまでの授業の理解度を確認するための振り返りを実施する。

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