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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/10 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
防災心理学/Psychology of Disaster Prevention
授業コード
/Class Code
BA01211001
ナンバリングコード
/Numbering Code
SDMe017
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
現代社会学部/Contemporary Social Studies
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期集中/AUTUMN INTENSIVE
曜日・時限
/Day, Period
他/OTHERS
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
矢守 克也/YAMORI KATSUYA
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
矢守 克也/YAMORI KATSUYA 現代社会学部/Contemporary Social Studies
授業の方法
/Class Format
講義 演習
授業の目的
/Class Purpose
 東日本大震災をはじめ、近年、国内外で頻発する自然災害をうけて、「防災」と並んで、「減災」という用語が盛んに用いられるようになった。「防災」が、地震動など自然の災害因そのものに働きかけ、その予測・制御を試みるのに対して、「減災」は、たとえば、防災教育の実施、避難所の適切な運営、被災者への支援など、事前・事後の施策を通して、災害因による人間や社会への衝撃を低減化しようと試みる。よって、「防災」がほぼ純粋に自然科学の領域に属しているのに対して、「減災」には、自然科学だけでなく、心理学をはじめ、人文・社会科学が大きく関与することになる。 本講義では、講義担当者が専門とする社会心理学、グループ・ダイナミックスの研究と減災研究とをリンクさせて論じる実践的教育から構成される授業科目である。具体的には、講義担当者が防災・減災実践の領域で実施したアクションリサーチと、その理論的あるいは実践的基盤となった社会心理学やグループ・ダイナミックス関連の著名な研究とをセットにして講義する。 グループごとの討論、映像資料の鑑賞とそれに関する共同討議、および、ゲーミングなどのワークショップを多用するので、それらに積極的に参加することを期待する。
この科目は社会防災学科ディプロマポリシー2(思考力・判断力・表現力等の能力)に関連する。
到 達 目 標
/Class Objectives
本講義では、防災・減災実践の領域で実施したアクションリサーチと、その理論的あるいは実践的基盤となった社会心理学やグループ・ダイナミックスについて、グループごとの討論、ワークショップを通じて理解を深めることができる。
授業のキーワード
/Keywords
防災 減災 グループ・ダイナミックス アクションリサーチ
授業の進め方
/Method of Instruction
講義に加え、グループごとの討論、映像資料の鑑賞とそれに関する共同討議、および、ゲーミングなどのワークショップで授業を進める
履修するにあたって
/Instruction to Students
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
社会心理学やグループ・ダイナミックス関連の著作を読む
災害、防災に関する情報を習得する
(予習1時間、復習1時間程度)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
レポートなど(授業内に、課題に関する解説を行う)
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
レポートを中心に評価する。グループワークにおける意見や活動も評価対象とする。
レポート65% 授業内の質疑、発表など35%
テキスト
/Required Texts
参考図書
/Reference Books
矢守克也・諏訪清二・舩木伸江 『夢みる防災教育』晃洋書房 2007年刊 行矢守克也(著) 『アクションリサーチ』 新曜社 2009年刊行 ¥2900矢守克也(著) 『防災人間科学』 東京大学出版会 2009年刊行 ¥3800矢守克也(著) 『増補版:〈生活防災〉のすすめ−東日本大震災と日本社会』 ナカニシヤ出版 2005年刊行 ¥1300
矢守克也他(編著) 『ワードマップ:防災・減災の人間科学』 2011年刊行 ¥2400矢守克也・吉川肇子・網代 剛(著) 『ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション:クロスロードへの招待』 ナカニシヤ出版 2005年刊行 ¥2100
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 イントロダクション 授業の目的、進め方について説明する
2 第2回 心理学基礎研究1 スモールワールド研究
3 第3回 防災・減災基礎研究1 共助とソーシャルキャピタル、被災地間交流
4 第4回 心理学基礎研究2 (実習)鏡読実験−他者になることの身体的基盤
5 第5回 防災・減災基礎研究2 ボランティアと被災者理解
6 第6回 心理学基礎研究3 集団意思決定:「十二人の怒れる男」と(実習)「NASAゲーム」
7 第7回 防災・減災応用研究1 ゲーミングを活用した防災教育(実習:「防災ダズン」)
8 第8回 防災・減災応用研究2 ゲーミングを活用した防災教育(実習:「クロスロード」)
9 第9回 心理学研究応用1 ナラティヴアプローチと「ワンダフルライフ」
10 第10回 震災研究1 「語り部グループ1995」の活動
11 第11回 震災研究2 イベント「災害メモリアルKOBE」の概要
12 第12回 心理学研究応用2 教育/学習とは何か:実践共同体論にもとづいて
13 第13回 防災と災害文化 〈生活防災〉と災害文化
14 第14回 防災教育の現状と課題 学校現場の課題:防災教育の手法にもとづいて
15 第15回 被災地の現状と課題 津波被災地の現状と課題:避難訓練トライアルの試みから

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