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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/13 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
居住福祉論/Housing Welfare
授業コード
/Class Code
B704281001
ナンバリングコード
/Numbering Code
RSRc531
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
金2(前期)/FRI2(SPR.)
単位数
/Credits
1.0
主担当教員
/Main Instructor
糟谷 佐紀/KASUYA SAKI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
糟谷 佐紀/KASUYA SAKI 社会リハビリテーション学科/Social Rehabilitation
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
本科目は、学科のDP4に示す、社会問題に関心を持ち、人々の生活課題を発見・把握し、それに対応するための思考力・判断力を身につけることを目指す。これまでの専門科目において、社会福祉の総論、属性の異なる対象者への相談援助を修得した者が、居住という視点から横断的に社会問題を見ることができる様になることを目的とする。居住とは、住宅に暮らすだけではなく、地域の中で、社会や人と関わりを持ちながら生活することであることを学び、居住保障は社会保障の一つとして捉えられるようになることを目的とする。
本科目の担当者は、建築設計事務所で住宅設計に携わった後、リハビリテーションセンターにて障害者の生活環境等の改善に関わった、実務経験のある教員である。
到 達 目 標
/Class Objectives
・人々の生活実態を、住まいという視点から把握できるようになる。
・日本における、様々な属性の人々における居住問題を、その要因とともに説明できるようになる。
・住宅の確保は個人の問題ではなく、社会の問題であることを理解し、住宅政策や歴史的背景から説明できるようになる。
・居住保障を社会保障の一つとして捉え、福祉の視点から居住問題を考えられるようになる。
授業のキーワード
/Keywords
居住保障、居住問題、住宅政策、高齢者、障害者、在日外国人、生活困窮者
授業の進め方
/Method of Instruction
1回目はオリエンテーションとし、講義の進め方等について説明する。
各回の前半に、居住問題の実態とその背景を講義し、後半はその問題について、各自の知識と経験を持ちより問題解決の方法を検討する。
4回目に、在日外国人(技能実習生や留学生)の日本での生活を支える活動をしておられるゲストスピーカーの講義を予定している。
履修するにあたって
/Instruction to Students
・20分以上の遅刻は特別な事情がない限り、欠席とみなす。
・講義中の私語、飲食、迷惑行為(携帯、メール、ゲーム等)を禁ず。
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
日常生活において、居住問題に関するニュースに関心を持つようにする。自身の暮らす地域における住宅、そこに暮らす人々を、居住という視点で観察する。その内容を、講義後半のグループ討議に持ちよるとよい。(目安として週に1回程度)(事前・事後学習、各1時間程度)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回の講義のコメントとして質問があった場合、その次の講義にて回答する。最終レポートに対して、コメントをつけて返却する。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
①毎回の講義終了後、出席カードに書くコメント30%、②最終レポート70%、①と②より評価する。
定期試験は行わないが、出席回数が講義回数の3分の2に満たない場合は、成績評価の対象から外す。
テキスト
/Required Texts
なし
参考図書
/Reference Books
「日本の住宅政策のどこが問題か」、平山洋介、光文社新書、861円(税込)
「日本の居住保障」、田辺国昭・岡田徹太郎・泉田信行、慶応義塾大学出版会、4,400円(税込)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション 講義の進め方、評価方法などを理解する。
戦後日本の住宅政策が持家促進を中心としてきたことによる影響をみる。
2 第2回 居住福祉の概念
居住の貧困と住宅政策
ホームレスや貧困ビジネスなど、日本における居住の貧困の実態を理解する。コロナ禍において住宅を失った人々への救済施策とその実態を把握する。戦後日本の住宅政策が持家促進を中心としてきたことによる影響をみる。住宅セーフティネット法など住宅政策を理解する。
3 第3回 高齢者の居住問題 高齢者における居住問題を、家族関係、住宅所有形態、福祉サービスなど、多角的に捉えるl。高齢者の単身世帯が増加するなかで、孤独死、居住環境、相続問題などを考える。
4 第4回 在日外国人の居住問題 技能実習生や留学生など、海外にルーツを持つ人々の居住問題を考える。外国人の日本での生活を支援するNPO法人の代表から、日本で暮らす外国人を取り巻く問題について、お話しいただく。
5 第5回 障害者の居住問題 介助を必要とする障害者の居住問題について考える。住宅の確保ができないために、施設や病院から出ることができない、親元から独立できない障害者が多いことを知る。
6 第6回 若年、女性の居住問題 非正規雇用の若者、女性、シングルマザーなどの居住問題を考える。
7 第7回 生きづらさを抱える人の居住問題 ひきこもり、LGBTQなど、生きづらさを抱える人々が抱える居住問題について考える。
8 第8回 災害と居住問題 多発する自然災害において、自宅を失った被災者の居住問題について考える。

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