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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/13 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
作業療法入門演習/Seminar of introduction to Occupational Therapy
授業コード
/Class Code
B704091001
ナンバリングコード
/Numbering Code
ROTa101
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火1(前期)/TUE1(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
塚原 正志/TUKAHARA MASASHI
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大瀧 誠/OTAKI MAKOTO 作業療法学科/Occupational Therapy
大庭 潤平/OBA JUNPEI 作業療法学科/Occupational Therapy
尾嵜 遠見/OSAKI TOHMI 作業療法学科/Occupational Therapy
小川 真寛/OGAWA MASAHIRO 作業療法学科/Occupational Therapy
梶田 博之/KAJITA HIROYUKI 作業療法学科/Occupational Therapy
加藤 雅子/KATO MASAKO 作業療法学科/Occupational Therapy
阪井 一雄/SAKAI KAZUO 作業療法学科/Occupational Therapy
田代 大祐/TASHIRO DAISUKE 作業療法学科/Occupational Therapy
塚原 正志/TUKAHARA MASASHI 作業療法学科/Occupational Therapy
中前 智通/NAKAMAE TOSHIMICHI 作業療法学科/Occupational Therapy
西尾 久英/NISHIO HISAHIDE 作業療法学科/Occupational Therapy
古田 恒輔/FURUTA TSUNESUKE 作業療法学科/Occupational Therapy
藤原 瑞穂/FUJIWARA MIZUHO 作業療法学科/Occupational Therapy
森川 孝子/MORIKAWA TAKAKO 作業療法学科/Occupational Therapy
授業の方法
/Class Format
講義、実技、演習
授業の目的
/Class Purpose
この科目は、学部DP 1,2 を達成することを目指します。
この科目は、専門入門分野の必須科目である。
作業療法士を目指すに当たり、学部DPにあるように、人文・社会科学や自然科学の知識と「真理愛好・個性尊重」に裏付けられた人間教育を享受し、現代に生きる社会人としての人格形成に努めることが求められる。
また、この科目は、作業療法士の国家資格を取得できる知識・技能を身につけるための基礎・基盤科目である。様々な実習、経験・体験を通じて、臨床現場、地域社会、企業等において、リハビリテーションサービスを必要とする人・生活上の困難を抱えた人に対応することができる人材の育成を目的とする。
そのために、神戸学院大学の教育目標や歴史などを共有・理解する。社会人としての規則・ルール、マナーを理解し、将来、人を対象とする職業に就くことを想定した社会人の態度を取得し、実践できるようになることを目的とする。
この科目担当者は、作業療法士として臨床経験があり現在も病院や訪問リハビリテーションへ関わる実務経験のある教員である。作業療法の対象者の日常生活支援を実践的に役立つ学びへ繋げます。
到 達 目 標
/Class Objectives
神戸学院大学の建学の精神や教育理念、大学と学部の教育目標を理解し、説明できるようになる。
学校法人神戸学院と神戸学院大学の歴史について説明できるようになる。
薬物乱用の恐ろしさ、飲酒および喫煙のルールを理解し、説明できるようになる。
この演習が終了する時点で、学生は、①社会人としてのルール、マナーの存在を認識し、それを遵守できるようになる。②社会人、医療職、福祉職に必要なコミュニケーション能力の重要性を理解できる。③理解した基本的なコミュニケーションスキルを身につける。④グループディスカッションを通じて対人交流の方法を身につける。⑤作業療法、作業療法士の内容をより具体的に理解できる。⑥作業療法士として、医療、福祉分野で業務する専門家として自覚できるようになっていることを到達目標とする。  
授業のキーワード
/Keywords
神戸学院大学の歴史と社会的役割
作業療法士に必要な知識・技術・モラルの気づき
対人交流技術の習得   
授業の進め方
/Method of Instruction
教員が分担し、神戸学院大学生として、大学のもつ機能をフル活用できるように大学の施設・システムを講義形式で説明する。
作業療法士に必要な知識・技術、モラルについては、高齢者疑似体験、車いす体験などを通じて、教員よりその必要性・重要性、作業療法対象者の特性を説明する。
講義、体験(実習・演習)後は、必ず振り返りレポートを提出する。その内容は、教員への報告でなく、自らがその講義を受けて、実習・演習を体験して感じたことを記載し、記憶(記録)に留めておくべきことを目的とする。
実習・演習は、グループに分かれ、各グループに教員が付いて説明する。    
履修するにあたって
/Instruction to Students
他人と多く話す機会を設けている。積極的に人と話し、作業療法士になるためにコミュニケーション能力を身につけることを意識して行動する。グループで活動することが多いので、遅刻や欠席は可能な限りしないようにすること。また、事前に欠席することが分かっている場合は、授業前に連絡する様に心がけるなどの社会人としてのマナーを行えるようにしておく。
また、欠席した場合は、次回の授業までに、担当教員に報告・連絡し、授業内容、課題の有無の確認、資料があればそれを受け取ることを行っておく。
関連する科目はないが、作業療法(士)の情報を、インターネットやマスメディアを利用して広く、多く情報収集する習慣は身につけておく。   
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
各回の演習で実施される内容について、予習と復習行うこと(各60分程度)。
インターネットや新聞などのメディアから、作業療法(士)に関する情報を常に収集する習慣を身につけておくようにすること。
予習・復習に関しては、体験型の授業なので、予習は必要あれば事前に連絡するが、指示なければ特に必要ない。復習は、必ず振り返りレポートを提出する課題を出すので、体験で得られた知識、感性を記録(記憶)し、作業療法士を目指すモチベーションに繋がるようにする。
実習・演習・体験を有られた知識・感性をさらに深めるために、インターネットやマスメディアを利用して情報収集を行う(目安として30分程度)。体験実習のあった回は、振り返りレポートを作成する(目安として1時間)。  
提出課題など
/Quiz,Report,etc
コミュニケーション能力の向上を目的にグループワーク、個人ワークを多く取り入れ、コミュニケーションを取らざるをえない場面を多く設定する。そのときの自分の態度・感じたこと、対象者の反応で観察できたことなどを自身に振り返ることで、受容・理解・認識し、自己洞察の機会を持ち、その内容を振り返りレポートとして提出することを課題とする。小テストは行わない。定期試験も実施しない。 提出課題は内容をチェックし必要に応じフィードバックを行う。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
授業への取り組み(70%)、課題提出・課題発表(30%)に基づいて総合的に判断する。
授業への取り組みとは、その参加姿勢のことであり、積極性・討論への積極的参加態度である。
その割合は、積極性(積極的な発言、役割の理解と遂行)40%、、協調性な取り組む姿勢(他人の話を聞く姿勢、合理的な反論であること)20%、レポートの内容(文章の正確性、理解度、感受内容などを3段階<A・B・C>で評定し、提出分の平均)10%を参考にし、参加教員で合議し、評定する。評定方法としては、担当教員の主観的尺度の調整も必要であるため、ビジュアルアナログスケールで可能な限り主観的評定を客観的尺度に変換し採点する。 
テキスト
/Required Texts
大学の歴史、薬物乱用、喫煙飲酒の害、SNSの使用に関する注意喚起(情報漏洩・守秘義務)の説明に入学時に配布される「大学生活入門」の冊子を使用する。
その他は、テーマ毎に課題を提示し、必要に応じ、教員より資料を配付しますので、特に指定しない。   
参考図書
/Reference Books
特になし
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 オリエンテーション オリエンテーション(授業の進め方、提出物の書き方など)を説明。大学生生活から留意しておくべき社会的規範、ルール・マナーの理解。神戸学院大学や学部の教育目標を理解する。神戸学院大学の歴史を知る。留意すべき大学生生活とは、「自由」という言葉の履き違いによる、麻薬、覚醒剤などの薬物乱用、未成年における喫煙・飲酒(法律違反)、それらが及ぼす自分以外の人への悪影響を理解する。
(第1回か第2回か第3回か第4回に、大学図書館の見学を行う)    
2 第2回 薬物乱用防止について 薬物乱用の防止について理解する。精神科作業療法で薬物乱用者を対象とする場合もあり、十分に理解する。
(第1回か第2回か第3回か第4回に、大学図書館の見学を行う)    
3 第3回 飲酒および喫煙の害について 飲酒および喫煙の害を理解する。作業療法の対象に喫煙による肺機能障害を合併した人が増えてきている、そのためにも十分な理解をする。
(第1回か第2回か第3回か第4回に、大学図書館の見学を行う)    
4 第4回 大学図書館見学(ライブラリツアー) 作業療法という科学を理解するには、先人の蓄積した情報(事例検討、研究内容など)を用いなければならない。その情報収集のひとつとしての大学図書館は有用です。図書館利用方法について説明を受け、有効に利用できるように理解する。
(図書館のスケジュールにより、第1回か、第2回か、第3回かと変更する可能性あり)    
5 第5回 ルール・マナーを学ぶ
リスク管理について
大学の学修について理解し、大学生としての考え方、マナーを身につける。自分の将来の姿(作業療法士)を思い描き、将来計画の第一歩として、大学でどのように学び、どのような大学生活を送るかについて、考える。さらに、将来病気や障害を持った「人」に対応するための考え方や人間の尊厳を理解する。  
6 第6回 障害を知る(1) 車いす体験を通じて、操作のコツを覚えるのでなく、車いすの乗ることによる不便さを体験し、障害を持つとはどういうことかを実感し、将来対象となる病気や障害を持つ「人」について考える。グループ討議で振り返り考察する。   
7 第7回 障害を知る(2) 障害体験装具を使用した障害体験、おむつ体験などを通じて、運動・動作に必要な機能を体感し、障害を持つとはどういうことかを実感し、将来対象となる病気や障害を持つ「人」について考える。グループ討議で振り返り考察する。    
8 第8回 作業を知る(1) 環境や状況、材料によって作業には様々な効果や、影響力がある。
個人で作業課題を行う(個人ワーク)。その際、会話はしない。作品完成後、ペアになり、作品について話、コミュニケーション能力を養う。それらを体験を通じてコミュニケーションの受容性、作業の特性を理解する。    
9 第9回 作業を知る(2) 環境や状況、材料によって作業には様々な効果や、影響力がある。
二人で行う作業課題を行う(ペアワーク)。その際、会話をしながら行う。ペアを組み、短い時間で自己紹介を行う(自己表現)。二人で一つの作業を完成させる(協働・共同作業)。また似顔絵を描きながら相手の情報を聞くなどのコミュニケーションを体験する。 
10 第10回 作業を知る(3) 環境や状況、材料によって作業には様々な効果や、影響力がある。
グループで行う作業課題を行う(グループワーク)。その際、会話をし、テーマに沿って意見交換を行い、活動の中で役割分担を行う過程を体験する。集団での作業遂行の難しさや活動量の多さを体験し、作業の特性を理解し、コミュニケーション能力を養う。   
11 第11〜13回 作業療法を考え、理解する(1) 
ゼミ形式
グループに分かれ、各グループに1教員を配し、ゼミ形式で行う。より作業療法(士)を理解するために、高校生に対して説明するメディア(プレゼンテーション、パンフレット、動画など)を作成する。ゼミ形式で、各人の役割分担、協調性を体験・学び、臨床での他職種連携の重要性も理解する。また、大学での教員との関係の取り方を体験し、学ぶ機会となる。   
12 第14回 作業療法を考え、理解する(2)
成果発表会(1) 
作業療法(士)を高校生に広報・啓発するメディア(成果)を、グループ毎に発表する。作成過程において作業療法への理解を深める。
聴講する学生も受容した内容をフィードバック(意見・感想)する。それにより他己を評価する体験を行う。   
13 第15回 作業療法を考え、理解する(3)
成果発表会(2)
まとめ
作業療法(士)を高校生に広報・啓発するメディア(成果)を作成し、発表する。作成過程において作業療法への理解を深める。
他グループの成果をフィードバック(意見・感想)することにより、他己を評価することを体験する。
入門演習の内容を振り返り、臨床見学に向けて、意味・意義について、講義・グループワークを行い、準備すべき知識、臨床に臨む心構えを考える。

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