基本情報/Basic Information

開講科目名 ／Class	精神障害評価学実習／Practicum in Occupational Therapy Evaluation for Psychosocial Dysfunction
授業コード ／Class Code	B701692001
ナンバリングコード ／Numbering Code	ROTg405
開講キャンパス ／Campus	有瀬
開講所属 ／Course	総合リハビリテーション学部／Rehabilitation
年度 ／Year	2024年度／Academic Year
開講区分 ／Semester	後期／AUTUMN
曜日・時限 ／Day, Period	火1(後期),火2(後期)／TUE1(AUT.),TUE2(AUT.)
単位数 ／Credits	1.0
主担当教員 ／Main Instructor	森川　孝子／MORIKAWA TAKAKO
遠隔授業 ／Remote lecture	No

担当教員情報/Instructor Information

教員名 ／Instructor	教員所属名 ／Affiliation
尾嵜　遠見／OSAKI TOHMI	作業療法学科／Occupational Therapy
中前　智通／NAKAMAE TOSHIMICHI	作業療法学科／Occupational Therapy
森川　孝子／MORIKAWA TAKAKO	作業療法学科／Occupational Therapy

授業の方法 ／Class Format	実習
授業の目的 ／Class Purpose	この科目は、学部DP 2,3,4 を達成することを目指します。 この実習では精神科領域の作業療法評価の実施について学びます。精神障害評価学で学んだことをもとに、実際に作業療法場面で用いられる作業活動から対象者の何が評価できるのかを作業分析の視点から考えたり、事例を通して作業療法評価の一連の流れを実際に経験します。 なお、この科目の担当者は作業療法士として20年以上の経験があり、精神科病院にも勤務していた実務経験のある教員です。後半は事例検討を主とする、実践的教育から構成される科目である。
到　達　目　標 ／Class Objectives	この実習では、以下のことを目標とします。1.作業活動の特性を理解し、評価を実施することができる。2.事例を通して評価計画を立案し、実施することができる。3.事例の全体像をまとめることができる。
授業のキーワード ／Keywords	作業療法評価、精神障害、初期評価
授業の進め方 ／Method of Instruction	実習、演習 この授業では、前期の精神障害評価学にて学んだことをもとに精神科領域での対象者の評価について実習します。学生同士で作業療法士、対象者を実際に経験しながら実習を進めます。
履修するにあたって ／Instruction to Students	この科目は精神医学、心理学、臨床心理学、精神障害評価学との関連が深く、これらの知識をもとにこの科目に臨んで下さい。 毎回授業終了時に出席カードを提出してもらいます。出席カードには授業で学んだこと、授業の中で考えたことなどについて記載して下さい。学生自身が主体的・能動的に授業に取り組むことを期待します。
授業時間外に必要な学修内容・時間 ／Required Work and Hours outside of the Class	各回の実習で実施される関連科目・講義について予習を行うこと（60分程度）。 予習としては、前期の精神障害評価学にて配付した資料を事前に読み返し、持参して下さい。また、復習としては当日実施した内容について記録を行って下さい（課題としても提示します）。
提出課題など ／Quiz,Report,etc	作業分析、集団活動、面接など様々な課題が設定され、それぞれの観察記録、振り返りレポートの提出が要求されます。提出した課題についてのフィードバックは、全体の傾向と注意点について授業の中で行います。
成績評価方法・基準 ／Grading Method・Criteria	定期試験70％、各授業ごとの振り返りレポート（出席カードに記載）（10％）、レポート（20％）により評価します。これらの方法にて総合的に評価を行います。
テキスト ／Required Texts	１．山根寛（2017）精神障がいと作業療法ー病を生きる、病と生きる精神認知系作業療法の理論と実践ー新版 前期の精神障害評価学にて配付した資料（持参すること）
参考図書 ／Reference Books	１．日本作業療法士協会（2010）精神障害　作業療法学全書　改訂第３版　協同医書出版社２．太田保之・上野武治編（2010）学生のための精神医学第2版　医歯薬出版株式会社 ２．長﨑重信・監（2015）作業療法学　ゴールドマスターテキスト　精神障害作業療法学　メジカルビュー社

No.	回 ／Time	主題と位置付け ／Subjects and position in the whole class	学習方法と内容 ／Methods and contents	備考 ／Notes
1	第1～2回	オリエンテーション 構成的作業における評価	精神障害の特徴を踏まえながら、精神障害評価学の振り返りを行います。 また、構成的作業における評価実施計画を立て、実際に行います。活動分析の視点をもちながら実施することで構成的作業の特徴を理解し、対象者の評価として行う際のポイントを実習します。
2	第3～4回	レクリエーション、身体活動、集団活動における評価における評価	レクリエーション、身体活動、集団活動を実際に行います。活動分析や集団の視点をもちながら実施することでレクリエーション、身体活動の特徴を理解し、対象者の評価として行う際のポイントを実習します。
3	第5～6回	ADL、IADLにおける評価	ADL.IADLの評価について、自分自身や身近な人の日常生活を考えながら、対象者の評価を行う際のポイントを実習します。
4	第7～8回	評価としての面接	他学年の学生や身近な人を面接することを通して、面接の技術について実習します。
5	第9～10回	事例検討-症例紹介、評価計画、第1印象、外観、などの評価、情報収集	1事例を通して初期評価の過程について学びます。作業療法処方箋の受理、評価計画について実習します。また、初回の作業療法にてどのような関わりをするのかについて実習します。また、情報収集について実習します。
6	第11～12回	事例検討ー作業を用いた評価	事例に対する構成的作業を用いた評価について実習します。
7	第13～14回	事例検討ーレクリエーション、身体活動における評価	事例に対するレクリエーション、身体活動における評価について実習します。
8	第15～16回	事例検討-ADL、評価シートを用いた評価	ADLの評価の実習及び、LASMIなどの評価シートを用いた評価の実習をします。
9	第17～18回	事例検討-ICF、問題点、利点の抽出	初期評価を行った事例に対するICF作成、問題点、利点の抽出、統合と解釈の仕方について実習します。
10	第19～20回	事例検討まとめ	事例検討の振り返りを行います。
11	第21回	ピアサポーターのリカバリーストーリー	当事者のリカバリーストーリーを聞き、当事者の視点からの精神疾患からの回復や精神科作業療法を学びます。
12	第22〜23回	精神症状、認知機能の評価の実施	認知症、統合失調症などの精神症状、認知機能の評価について実施します。