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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/13 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
運動療法学実習 【20~】/Practice in Therapeutic Exercise
授業コード
/Class Code
B701012001
ナンバリングコード
/Numbering Code
RPTh404
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
総合リハビリテーション学部/Rehabilitation
年度
/Year
2024年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
木1(後期),木2(後期)/THU1(AUT.),THU2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
小嶋 功/OJIMA ISAO
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小嶋 功/OJIMA ISAO 理学療法学科/Physical Therapy
大久保 吏司/OKUBO SATOSHI 理学療法学科/Physical Therapy
授業の方法
/Class Format
対面授業 実習

特別警報(すべての特別警報)または暴風警報(暴風雪警報含む)発令および公共交通機
関運休の場合の授業・試験の取り扱い
https://www.kobegakuin.ac.jp/students/toriatsukai.html
授業の目的
/Class Purpose
・この科目は、学部DP2及びDP3に掲げるリハビリテーションに関する知識を修得することを目指している。
・本授業は、実践的教育から構成される授業である。
・「運動療法学実習」は、「運動療法学」で学修した基礎知識をもとに、臨床現場や地域社会において、理学療法を必要とする対象者への具体的な手段となることから、基本的技能を主体的に身につけることを目的とする。
・ 「運動療法学実習」を履修することで、保健・医療・福祉の現場および地域社会での課題を解決し、チーム医療や総合的福祉、地域社会開発の担い手となるよう、ヘルスプロモーションの専門職としての身体・精神、社会生活を包括的に理解したリハビリテーションを具体的に実践する能力を養うことで、集学的な知識・技能・態度を修得できるようになる。
・運動は、生理機能に影響する重要な要素を持っている。運動の効果は、「健康増進」、「疾病の予防、「障害発生の予防」、「生活機能の向上」、「介護予防」、「廃用症候群の予防」、「運動を通じて心身の障害の改善」まで、様々な影響を及ぼすことを実習を通じて確認する。
・様々なエビデンスが積み重ねられている「運動療法」に関して、獲得した知識や技能を科学的に捉えられるようにするために、生涯にわたって学び続け、社会に役立てることができる。
・この科目の担当者は、一般病院、総合リハビリテーションセンターの急性期・回復期・生活期リハ、訪問リハに携わった、20~30年の臨床経験がある実務経験のある教員であることから、より実践的な実技紹介ならびに模倣の修正、技術的課題等についてアドバイスすることができる。
・2年後期の「運動療法学」は、基本的な運動療法を理解するための知識および機能障害に応じた運動療法の目的と方法について修得した。
・「運動療法学実習」は、運動療法に関する具体的な治療技術の実際(障害別理学療法介入も含む)を修得するために、各種運動療法技術を反復練習することで修得できるようになる。
・理学療法を必要とする対象者のために、疾病・障害発生の予防・治療の必要性を理解して、学際領域や地域活動との連携の中で、運動療法の科学的根拠に基づいて、さらにその専門性を発展させるための基礎・臨床研究の必要性について考察できるようになる。
到 達 目 標
/Class Objectives
・ヘルスプロモーションとしての理学療法(運動療法)の実践方法を説明することができる。
<知識、技術>
・各種運動療法の理論的背景を説明できるようになること。
・対象者のリスク管理について説明と実施ができること。
・各種運動療法の適応と効果を説明できるようになること。
・各種運動療法の基本的技術を実施できるようになること。
・疾患別専門分野で履修した内容と統合した理解が求めれることから、関連疾患についても再学習することができる。
<態度・習慣>
・OSCEによる実習到達度を知ることで、知識・技術はもとより態度・習慣について客観的に修正すべき点を理解することができる。
授業のキーワード
/Keywords
目的、原理、適応、基本的手技、模倣、理学療法介入効果
授業の進め方
/Method of Instruction
各主題に対して、教員による実技講義に基づく実習授業(アクティブラーニング)。
①各主題項目については、「運動療法学」の履修内容について再度確認すること。
②中間・期末時点において、OSCE方式による実技テストを予定している(テスト時の学生ペアについては事前に提示する)。
③運動療法項目ごとに、目的・原理について任意のグループまたは個人間において事前学習にもとづいて確認しておくように努める。
④各種運動療法を実施するうえで、バイタルサインのとり方についてグループまたは個人間で事前練習をするよう努める。
⑤授業で実施した実技については、模倣体験にもとづいて反復練習するように努める。
⑥中間・期末テスト前には、他のグループ間(対象者を変更)で反復練習するよう努める。
⑦実技練習する際は、テキストだけでなく動画も参照し、グループ・個人間で確認するよう努める。
履修するにあたって
/Instruction to Students
2年後期科目の「運動療法」を復習しておくこと。
実技主体ですので実施内容が正しかったのかどうかなど、授業中または授業後に質問すること。
実技課題についてOSCE課題を参考にして、主体的に反復練習すること。
反復練習の際、要望があれば、再度、実技指導する。 
授業時間外に必要な学修内容・時間
/Required Work and Hours outside of the Class
・各回の実習で実施される関連科目・講義について予習を行うこと(60分程度)。
・授業の中間・最終時に実技試験を実施する。
・授業回数ごとに修得すべき内容を確認し、学修者同士でおおむね30分~60分程度実技の反復練習することが望ましい。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
・対面講義時に、出席カードを提出すること。カードに記載された質問について、次の授業時に解説を行う。
・各担当教員より、小テスト、レポートを課す場合がある。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
・各種運動療法の理論的背景、適応、基本的技術の到達度を実技試験で確認する。
・実技試験80%(中間および期末)、レポート20%の合計で総合的に評価する。
・実技試験終了後に、試験内容に関する成果や修正すべき事項について説明する。
・実技実習であることから、授業中・授業後に手技の確認について質問・再指導を受けるよう心かける。
・期末テストは、後期定期試験期間中に実施する。
(第 15回~第26回までの各講義内容に関する到達度を確認する)
・実技試験(中間・期末:定期テスト)終了後に、試験内容に関する成果や修正すべき事項について説明する。
テキスト
/Required Texts
シンプル理学療法学シリーズ 運動療法学テキスト(改訂第3版)
南江堂 ¥5,500(税込)
テキストの他に、各授業項目別に資料を配布する。
授業計画に沿って内容に関する項目に関して予め予習することを推奨する。 
参考図書
/Reference Books
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1~2回 ①授業オリエンテーション
②リラクセーション                  ③ポジショニング
①リラクセーション手技を習得する。                                                       ②良肢位のポイントを確認し、ポジショニングを整えるための実技を習得する
2 第3~4回 関節機能障害に対する運動療法①
-関節可動域運動-
関節可動域の維持・改善に対する関節可動域運動について、実技を習得する。
3 第5~6回 関節機能障害に対する運動療法②
-関節モビライゼーション-
関節可動域の維持・改善に対する関節モビライゼーションについて、実技を習得する。
4 第7~8回 関節機能障害に対する運動療法③
-伸張運動(ストレッチ)-
関節可動域の維持・改善に対する伸張運動(ストレッチ)について、実技を習得する。
5 第9~10回 基本姿勢、基本動作     ①基本姿勢、基本動作とは何か、分類とその評価方法(TIS,BBS)について説明する。
②姿勢保持と動作に関する基本的な運動療法を理解する。 
6 第11~12回 バランス・協調運動障害に対する運動療法 ①運動機能・姿勢保持機能改善を目的とした運動療法の基本的技術について学修する。
②協調運動障害の評価について理解する。
③バランス、協調性改善を目的とする運動療法としてDYJOC、固有受容性神経筋促通法(PNF)について学修し実施する。     
7 第13~14回 第 1回~第12回 到達度確認実技テスト(中間)    第 1回~第12回までの各講義内容に関する到達度を確認する。 
8 第15~16回 歩行評価、歩行練習 ①歩行練習に関わる上で、バイオメカニクスの視点から正常歩行に関する基本的事項について説明する。
②簡易測定装置(慣性センサー:StepLab)を用いた歩行評価の実施。
③歩行練習指導の実際について説明する。 
 
9 第17~18回 筋機能障害に対する運動療法 ~筋力増強、筋持久力増強運動          ①筋の収縮様態(等張性、等尺性、等速性収縮)、上肢・下肢・体幹の主要な筋の筋力増強運動療法に関する基本技術について、デモンストレーションを通してして理解できるよう学生相互に実習をおこなう。
②指定した筋の筋力低下から発現された歩行運動障害について、各筋力(MMT2・3・4)の歩行改善を目的とした筋力増強方法を考え実施する。
Aグループ(小嶋):筋力増強・筋持久力増強法
Bグループ(大久保):等速性収縮(バイオデックス) 
10 第19〜20回 脊髄損傷の運動療法(頸髄損傷) ①頸髄損傷の病態、運動障害の分類・特徴を理解する。 
②評価と基本的な運動療法を模倣しながら運動パターンを習熟する。 
11 第21~22回 脊髄損傷の運動療法(胸腰髄損傷)  ①胸・腰髄損傷の病態および運動障害の分類と特徴を理解する。
②評価と基本的な運動療法を理解したうえで動作指導方法について習熟する。 
12 第23~24回 脳血管障害の運動療法
1限: ①評価、運動療法
2限: ②日常生活活動   
脳血管障害による片麻痺に対する病態および障害像を理解し、基本的な運動療法について模倣して実施する。
①病態評価(ブルンストロームステージ)、基本的な運動療法について理解する。  
②起居動作・移乗動作指導方法について理解する。 
13 第25~26回  運動器障害の運動療法 運動器障害の障害像を理解し、基本的な運動療法について学修する。
①肩関節周囲炎、下肢の運動器障害疾患別治療体操の原理と方法を理解する。
②治療体操の効果や注意点等に関する理解を深める。 
14 第27~28回 模擬症例に対する運動療法プログラム作成 脳血管障害(片麻痺)、大腿骨頸部骨折、フレイル等に対する運動療法プログラムの作成と実技演習(グループワーク)
15 第29~30回 模擬症例に対する運動療法プログラム発表 グループ発表(実技を含む)

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